昨日の朝は、蜂場の寒暖計が-2℃を示し寒い朝でした。しかし、その後お昼過ぎには+17℃
まで気温が上がり、ミツバチ達も巣箱から元気に出入りをしていました。しかし、その中の1群
の巣箱の前には、沢山のミツバチが死んでいました。
灰色の物体は、巣箱に被せている保温カバーです。この中に巣箱が入っています。カバー
の前に転がっているこれらの死骸は朝にはありませんでした。何故急に死んだのか。巣箱
の中で何かが起こっているのか。ちょっと気になりました。
死骸を調べて見ると、大半のミツバチはこの写真のように舌を出した状態で死んでいます。
越冬中のミツバチが舌を出して死んでいれば、貯蜜切れで餓死した証拠だと教わった記憶
があります。他の巣箱の前でも数匹のミツバチが死んでいましたので、確認しましたが、舌
は出ていません。どうもこの巣箱のミツバチだけが舌を出して死んでいるようでした。
気温が+17℃と比較的高かったため、思い切って巣箱の中の貯蜜状態を確認することしま
した。ミツバチは中央付近に多く、周辺には少なかったので恐らく蜂球を作っていたのだと
思います。しかし、一番端の巣板にもミツバチが付いていましたので、それ程数が激減して
いるという感じではありませんでした。
巣箱の一番端の巣板の状態です。穴の空いた部分はミツバチが貯めていた蜂蜜を食べた
跡で、穴の開いていない部分は蜂蜜が貯蔵されている部分です。まだ十分に蜂蜜があるこ
とが確認出来ました。そのため、そのまま巣箱の蓋を閉めることにしました。
しかし、舌を出して死んでいた原因は不明なままです。その後、何故だろうと考えていて、ふ
っと蜂球の中心部付近の貯蜜が無くなっているのではないだろうかとの思いに至りました。
正解かどうか判りませんが、再び同じような現象が起こるのであれば、暖かい日に再び巣
箱を開けて、中央部分の貯蜜も確認し、場合によっては貯蜜枠の場所替えをしてみようと
思います。冬も何かと気を揉ませてくれるミツバチです。