偽装結婚 北京から留学生 （16）円安に翻弄される息子。

　26日の米ニューヨーク外国為替市場で円相場が一時、1ドル=160円80銭台と1986年12月以来、約38年ぶりの円安水準を更新した。
庶民は物価上昇に為す術もない。
弊社の海外輸入品は、受注後、約3カ月後に納品
見積り価格を提示しても、更に円安が進行すれば立ち往生。
バブル真っ盛り時代は、円高で賃金上昇
みんな浮かれておりました。

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見切り千両　【12】円安に翻弄される息子。

続きです。
今までの記事円安に翻弄される息子。
1から１５回まです。
傲慢取引担当者は一心が静かに着々と輸入業務を始めたことに気付いていない。
騙したつもりが、自らの驕りによって騙されたのだ。
零細企業であるが売り上げが上昇。
銀座ママの紹介で、その店で働く上海出身の中国人を
昼間使うことにした。
彼は志を抱いて日本にやって来たのだ。
上海では税務署に勤めていた。
権力を使って、企業に便宜を図っていた。
見返りは大きかった。
詳細は語らないが、汚職的な行為をして
上海にはいれなくなり日本に脱出したのだ。
後にカナダに渡った。
その成り行きを聞いた。
当初、銀座の店の女の子に偽装結婚を300万円の報酬で持ちかけた。
すげなく断られた。
他の店の女の子にも全て断られる。
上海男は、中国人女性と同棲していた。
又、期限切れで不法滞在中。
しかし、日本は福祉国家？
visa切れでも健康保険は持てるのだ。
カナダに住む中国人女性と偽装結婚を頼んだ。
中々折り合いがつかなかった。
偽装結婚の金額を相手が釣り上げてきたのだ。
幾らで偽装結婚をなされたかは知らない。
日本での同棲相手を捨てたのだ。
私はその頃、中国語会話教室で学び出した。
しかし、昼間の学びは時間的に不安定であった。
事務所で個人会話を2時間することにした。
派遣されて来たのが、私立大学法学部在籍の留学生。
北京出身の美人であった。
冗談に言った。
「万里の長城を越境したロシア人の末裔か」？
彼女は下を向いたまま沈黙。
大陸中国には55の民族がある。
民族によって言語が異なる。
日本人が聴いているのは、中国での普通語と呼ばれる北京語。
喉の奥から発音して舌がひっくり返る。
台湾人の発音と異なる。
台湾人が北京で会話が通じないなのだ。
北京語を教える北京出身の大学生は
夜は上野の中国人スナックで働いています。
留学するための保証金を店の中国人ママが出してくれて
条件が、店で働くことでした。
「留学」と「就学」は異なる

しかし風俗店で働くことは出来ない。
当然、彼女は違反。
当時は。殆どの留学生、就学生は風俗で働いていた。

致し方ない。
弊社でパートタイマーとして雇用
中国語を教えるのと台湾とのやり取り
展示会での案内させることにした。
後に、背後のドロドロした実態を知るのだ。
そうして、知らぬ間に、密輸出に加担されるのだ。


続く
中国民謡　茉莉花（ジャスミン） by Tang Can (湯燦)