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抑肝散の効用

2012-03-03 07:08:35 | 漢方の四方山話

漢方 相談 健康相談は 福島県郡山市 きく薬局へ

お早うございます。昨日は 目まい 膵臓ガン 高齢者の不眠症 の漢方相談が有りました。

2月25日夜にNHK総合TVで放映された漢方薬の特集番組の中に 「抑肝散(よくかんさん)」 という漢方薬が高齢者の認知症やその周辺症状の改善に有効であったとの報告がありました。

抑肝散は、元々はイライラ、怒りっぽい、神経過敏などの症状の改善に用いられて来た漢方処方です。小児でも癇の強い場合や夜驚症などに効果が有ります。

それがここ2、3年で、高齢者の認知症やその周辺症状の改善に用いたら成績が良かったとの事で、現在ではそちらの方で注目されています。

認知症に対する抑肝散の本当の作用機序は明らかではありませんが、認知症患者でイライラや攻撃性のある方が抑肝散を服用する事によって精神的に穏やかになって来ると、周りの方々の接し方も良くなり、その結果コミュニケーションが上手く行き、認知症の症状にも良い方向に働いた...と云う事ではないかと考えられます。

ちなみに、薬局で多く販売されている 「抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)」 は、元々の抑肝散の処方に胃の働きを良くする陳皮(ミカンの皮)と半夏(カラスビシャクの根茎)の二味を加えたもので、効能・効果に殆ど違いはありません。

 

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