漢方 相談 健康相談は 福島県郡山市 きく薬局へ
お早うございます。昨日は 手足のむくみ 脊柱管狭窄症 の漢方相談がありました。
当店の30年来のお客様が「くまのい」(熊胆)を御注文されたので、漢方の問屋さんより仕入れました。私も原型の本物を見るのは初めてでした。
熊胆はその字の通りクマの胆汁を固めたものです。胆のうの袋ごとそのまま乾燥させたものが原型です。
鎮静作用、鎮痛作用、利尿作用や抗炎症作用、強心作用などさまざまな用途に用いられる万能薬ですので、昔はとても重宝されました。
私の漢方の師匠・(故)渡邉武先生の研究によると、唐時代以前の古代中国では人胆(人間の胆汁)を用いていたという記録が有ったそうです。さすがに人道上問題が大きいという事で唐の政府が人胆を使用する事を禁止し、以後は動物胆として豚や猪、ニワトリや蛇、鯉などさまざまな動物が用いられましたが、その中で最も人間の成分に近く、しかも嫌な臭いがない最高級品が熊の胆汁であったそうです。
明日に続きます。
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お早うございます。土曜日は 慢性常習性便秘 橋本病 緑内障 の漢方相談がありました。
先週当店に来店されたお客様が、「お腹の脂肪が取れる」がキャッチフレーズの漢方薬、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)の製剤をドラッグストアで勧められて購入し服用していると話されました。
ところがよくよく伺って見ると、その方は普段の便通が軟便~下痢であるのにこの薬を勧められていました。
防風通聖散を服用して効果が得られる体質傾向(証)の一つに便秘や硬便があります。従って軟便や下痢傾向のある方がこれを服用するのは明らかに間違っていると云えます。
この状態で長く続けると胃腸の機能を損ね、いろいろな面でさまざまな悪影響を及ぼす事が考えられます。
事実、この方のケースの様に 「やせる」「お腹の脂肪が取れる」、という安易な考えでこの防風通聖散の製剤を勧められたり自己判断で服用した方の中に、体質傾向が合わない事から発生したと思われる症状を訴えるケースが全国で多く見られたため、日本漢方生薬製剤協会では注意を呼び掛けるパンフレットを作成しました。
体質傾向や症状に良く合った漢方薬の選定には、漢方に詳しい専門家に相談される事が望ましいと云えます。
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お早うございます。昨日は シェーグレン症候群 慢性頭痛 過敏性腸症候群 風邪 の漢方相談がありました。
(朝日新聞2010年5月2日記事より) 厚生労働省は、医師が漢方薬の処方を選定する指針を作成する目的で、今年度より全国11の病院施設で患者のデータを蓄積し、体質・症状と漢方薬の効果との間に一定のパターンを見つける事で治療の標準化の指針を作成する試みを始めるとの事です。
この話は、我々漢方薬の専門家の視点から見ると、現在の医療の中での漢方薬の使われ方の不自然さを何とか是正しようという試みの様に思えます。
漢方薬は、西洋医学とは体系の異なる東洋医学の中で用いられて来た薬です。そもそも東洋医学とはサイエンス(科学)ではなく経験に基づく医学として発展を遂げて来たものです。病名に捉われず患者さんそれぞれに合わせたオーダーメイドの処方選定が出来るのが漢方薬の優れた長所です。
漢方を本当に理解するためには東洋医学を基礎から学ぶ事が大事なのですが、現代医学の理論で考えて処方しようとする処に無理があります。その結果、医師が漢方を処方するには病名や診断名で処方選定をしないと保険が効かなくなるというデメリットが生じ、多くの医師が 「漢方は効かない」 とか 「漢方は理解出来ない」...という認識を持つに至っております。
このような現状ですので、医療機関で患者さんが漢方薬を服用した結果を集めて、その統計を分析して処方選定の指針を作ろうとするのではどんな物が出来上がるのか?...それよりも大事な事は両方の医学の得意・不得意な分野を理解して、現代医学で効果の挙がらなかった病や症状に漢方薬の効果を発揮させるという事だと思うのです。
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お早うございます。昨日は 気管支喘息 子宮筋腫 冷え性 の漢方相談が有りました。
数年前より、ダイエットに有効な漢方薬として 「防風通聖散」 の製剤がたくさん出回っています。
しかし漢方処方の服用に当たっては、その服用により確かな効果が約束される 「証」 というものがあります。これを無視して病名や症状だけで服用してしまうと反って具合が悪くなったり健康被害が発生する事も珍しくありません。
この防風通聖散を服用した消費者の中に、いろいろな面で具合が悪くなったという事例が少なからぬ数に昇りましたので、消費者に注意を喚起するために小冊子が作られました。
防風通聖散は、体内の不要な老廃物や水分を発汗や利尿、便通として外へ排出する目的の漢方処方です。従ってこれを服用する必須条件は常習的な便秘が有るという事になります。
また、便通を下すのと汗で発汗する事を同時に行うという事は、かなり血液に余裕がなくては出来ない事ですので、すでにダイエットで小食の状態を続けているような方では無理が生じます。
われわれ漢方薬の専門家は、服用する方の体質傾向や症状を詳しくお伺いして適切な処方を選定しています。単にダイエットをしたいという目的だけでその他の事を無視して処方を選定してしまうと、漢方薬といえども害作用が発生しても不思議ではありません。
薬の専門家でない方でも医薬品が販売出来る今の制度に警鐘を鳴らしたいものです。
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お早うございます。土曜日は うつ病 気管支炎 幼児の下痢 の漢方相談がありました。
今年も屠蘇散をつくりました。正月の元旦に飲む「おとそ」の事です。これは3世紀の初め、世界で初めて麻酔薬を用いて外科手術を行った中国の華蛇(かだ) という医者が当時流行した疫病を封じるために処方した薬酒が「屠蘇(とそ)」と名付けられたとされています。日本では9世紀初めの宮中行事から始まり、元旦の朝に一年間の邪気を払う目的でトソ酒が飲まれる様になったのが始まりと云われています。
これは桂皮(シナモン)、白ジュツ(オケラの皮)、山椒の実、桔梗の根、ボウフウ、チョウジ の6種類の漢方薬の材料(生薬) からつくられます。延喜式という前述の日本の宮中で飲まれたものは大黄という下剤成分や赤小豆(アズキ)、烏頭(トリカブトの老根) が入っていますが、これらは一般的でなく美味しくなくなるので入れません。
6種類の材料を真鍮製の器に入れて細かく劈(つんざ)きます。
次に目の粗いふるいにかけて、粗いものは又劈きます。細かい方が成分が良く出ます。
粉に近くなったものを2.5グラムずつ、煎じ薬用の袋に入れ三角形に分包します。
屠蘇の由来を書いたものと飲み方の用紙を入れ、包装して出来上がりです。メーカーで造ったものより香りが良く、お酒を継ぎ足しながら2週間近く良い香りが出ます。「やはりお宅のが良い...」と云われる方も多いです。
飲み方は1袋を清酒1合に一昼夜浸し、元旦の朝に家族の年少者から飲み、次の年齢の者が注いで順に飲みます。私も子供の頃から飲んでいました。(ナイショの話!)お好みですがみりんと清酒を半々にして甘くした方が味が良いと思います。正式には東の方角を向いて初日の出を拝みながら飲むそうです。
皆様の来年一年間の無病息災をお祈り致します。
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お早うございます。昨日は小児の気管支炎 耳鳴り 眼の黄斑浮腫 小児の慢性湿疹 の漢方相談がありました。
うちの庭にヒガンバナの花が咲きました。鮮やかな赤い花を咲かせるこの植物は実は毒草です。ラッキョウのような形をした球根(正しくは鱗茎という)は毒性をもつアルカロイドを含み、中毒すると吐き気や腹痛、下痢をし、多量摂取では脳が麻痺することもあります。
このように毒性の強いヒガンバナですが、江戸時代には飢饉の時の非常食料として農村には沢山植えられました。毒のある球根をすりつぶして水にさらすと毒性が抜けるので、それをモチの様にして食べたと云われています。
漢方処方には用いられませんが、民間療法ではヒガンバナの球根とトウゴマを合わせすりつぶし、布に貼って足の裏に湿布するとむくみや腹水が利尿により取れるという効果が知られています。
よく見ると赤色が鮮やかな美しい花です。古くから曼珠沙華(まんじゅしゃげ)という別名がありますが、仏教で極楽浄土を想わせるところから名付けられたのではないかと思われます。