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ふりかえれば…まろ

まろやパンダは最近露出が減ってますが、時折更新されてます。

ふたたび能登カフェにゆく

2005-11-25 | 【遠足】能登
ふたたび訪れた能登カフェ。
以前訪れたのは夏だったのですが。
もう今は雪の季節目前。寒く冷たい雨の降る日でした。

そう。もうリンゴの美味しい季節なのです。


本日のメインイベントは。こちら。
バナナジュースを注文したら。
ちょっぴり、こがなくちゃいけません。

人力ジューサーなんですよ。
ハンドルの下のところにセットされるミキサー。
チェーンとつながっていて漕ぐと回るんですよ。

人力カキ氷機もあります。
高岡の創作機械工房 Piccolo S.P.A.製です。
さぁ。できあがり。
美味しそうにあわあわが立っていますよ。


残念ながらバナナが苦手な私のお目当てはこちらです。
さつまいものムース。紫芋なんですよ。

しっとり甘くて美味しいのです。
寒いけれど。あったかお茶の湯気が包んでくれる夕刻です。


関連記事
能登島の「能登カフェ」へゆく(05.6.4)

美味しくてずるいさ

2005-11-25 | 【遠足】能登
奥能登は本当に美味しくて困ります。

クジラのユッケ風。松の実とリンゴのアクセントが素敵。
お通しでクジラがいただけるなんて、贅沢なことです。


カワハギの肝造り。これまたずるい味がします。
思わず「いけず~」と云いたくなるような。


クジラ臭さがきちんと感じられるクジラのすじ煮。
ジャガイモが煮過ぎていないのがいい感じなんですよ。


あったか優しい鯛のかぶら蒸し。
鯛の皮目がこんがり焼いてあって香ばしい香り。
百合根がほんわりして、わさびがアクセントで。
炙って蒸して餡かけて。丁寧な丁寧な仕事をしてあるのがわかります。

この日の前日にくじらが捕れたそうで、写真にはないのですけれど、お寿司屋さんで出していただいたクジラのお刺身が絶品でした。今まで食べていたのは解凍物だったんだなぁとすぐにわかるほど、スバラシイ色と味でした。
アオリイカも甘エビもねっとりとしていて、カニももちろん美味しく、ああ、世の中こんなにずるくていいのかぁと思いました。
侮れないのは、能登は魚だけじゃなくお米も美味しいってことです。
お魚に負けない酢メシの美味しさはとっても大事です。

民宿ふらっとにゆく

2005-11-15 | 【遠足】能登
海沿いのお宿、民宿ふらっとに泊まりましたよ。
こちらは美味しいパン屋さんも経営なさってるんです。

ご主人がオーストラリアのご出身で、イタリアンシェフなんです。
能登の海の幸は、どんなお料理に変身するのでしょうかね。わくわく。

前菜はさざえ。ガーリックオイルの風味がたまりません。

うずまきの底にたっぷり残っているエキスは美味しいパンに浸していただきます。

アオリイカの手打ちパスタですよ。

イカ墨ソースには「いしり」が入っているんです。
「いしり」は「いしる」とも云いますが、ご存知ですか。
能登でつくられる魚醤なんですよ。
能登の内浦側ではイカで作られるのが一般的。
ふらっとさんは内浦側なのでこちらのは、イカのいしり。
なんともいえない味わいなんです。

こちらの「いしり」は、ふらっとの奥様のお父様がつくられています。
お父様たちもお宿「さんなみ」を経営しています。
さんなみさんは『美味しんぼ』にとりあげられるほどよく知られたお宿。
だからいつも予約でいっぱいなんですよ。
いつかは私もお泊りしてみたいお宿のひとつなんです。

ついでに。「いしり」は、外浦側はイワシでつくります。
最近ではアジやサバでも作られているんですよ。
それぞれ違った味わいがあってとっても美味しいんです。

サラダのドレッシングにもいしりが使ってあるんですよ。


メインはめだいのソテー。

淡白なメダイを引き立てる優しい味わいのソース。
フレッシュトマトのあいだにドライトマトのアクセント。

最後に、こんかいわしと舞茸のピッツァ。
写真、撮り忘れちゃいましたが。
もちろん美味しかったに決まっているのです。

でね。夕食もとっても美味しかったのですけれど。
えっと。実はですね。
朝食が滋味深くしみじみとココロから美味しかったのです。
おから。切り干し大根のたいたん。梅干。

宿の目の前に広がる海は。命はぐくむ豊かな海です。


参考記事
「いしり」by『能登の醸し』ブランド発信事業推進委員会 

海のなかでは

2005-11-03 | 【遠足】能登

ぴかぴかのいわしです。身がぴんっと張っています。
お刺身でいただける新鮮な鰯をしゃぶしゃぶでいただきましたよ。
尾の部分からほんの少し身が剥がれてきたら美味しい瞬間なんですよ。

鰯を見るたびにいつも思い出すのは、金子みすずさんの「大漁」という詩です。

だから。いただきます。と。ごちそうさまでした。と。
私たちは合掌するのですよね。

くじらだ。~奥能登へゆく10~

2005-11-02 | 【遠足】能登
能登町宇出津で開催された「鯨楽旬談」に参加しましたよ。実際に鯨を捕っていた年配の漁師さんの話を伺いながら鯨をいただく催し。
こちらは歴史的に鯨を食べていたところで、同じ能登町にある真脇遺跡(縄文時代の4000年間に渡り定住が続いていたところ)ではイルカを食べていたと見られているんですよ。でも不思議なことに能登半島でこんなにクジラを食するのは宇出津のあたりだけなのだそうです。

登場したのは鯨のフルコース。
お刺身、味噌焼き、味噌づけ、すき焼き、えとせとらえとせとら。

鯨以外にもさまざまな季節の幸。
たくさんすぎてクジラだけでも食べきれません。

皮は酢味噌でいただくんですよ。

こちらで一番多い食し方はすき焼きだそうで、昔からクジラがあがるとお店から葱が消えるのだそうですよ。
私はすき焼きは初めていただいたんですけれど、鯨の皮がとろっとろになっていて、本当に美味しかったんですよ。そして葱よりもゴボウがいい具合でした。参加している地元の方に伺ったら、葱よりもゴボウだけの方が美味しいとおっしゃってる方もいらっしゃいました。
こちらでは内臓を食べている話はあまり聴かれないのですが、地元の方は「捨てるところはないよ」とおっしゃっていました。流通経路にのらないだけできちんと消費されているのですって。鯨油をとるだけとって捨てていたどこぞのお国とは違うのですよ。
食がその地域性と深く結びついているのは無視できない事実。旅の楽しみのひとつはやっぱりその地域性。何処へ行っても食が平均化してしまったらつまらん。つまらん。ですとも。

カフェ・木の音にゆく~奥能登へゆく7~

2005-10-18 | 【遠足】能登
とても素敵なところを訪れたんですよ。
棚田の広がる風景の中にある集落、輪島市金蔵。
集落の中にお寺が5つもあります。

その中のひとつ、慶願寺は、回廊がカフェになっているんです。
名は「木の音(こえ)」。NPO法人金蔵学校が運営しています。

アーチ上になっている美しい回廊。
傾斜を利用していくつも踊り場ができています。

回廊には美しい丸窓。
誰もが心うばわれる。丸窓から見ゆる浄土の世界。

反対側は現世の世界。
現世と。浄土の間で。ゆらゆらと。
すぎゆく時間。

この日はお月見の茶会。おひさまののぞく位置に。
満月のお月さま。ぽっかりうかんだかしら。

急がなくていい場所へ~奥能登へゆく5~

2005-09-25 | 【遠足】能登
石川県鳳珠郡門前町と云いますと。
曹洞宗大本山総持寺祖院のある有名な町ですが。
私は総持寺よりも好きなお寺があります。

茅葺屋根が見えてきましたね。
ひっそりとたたずむように立っている阿岸本誓寺です。

こちらの茅葺屋根は曲線を描いていてなんともやわらかい表情を持っています。
しかもその曲線は何度か角度が変えられていて。とても微妙なのです。
それは五箇山などの直線的な屋根の形とは異なっています。

階段の苔むし具合など。上るのがためらわれるくらいです。

ここを訪れるたびに。ため息をつくばかりです。
そして。「此処。何処。」って口にしたくなるのです。


関連記事
此処。何処。~奥能登へゆく1~(2005.9.23)

きときとだよ~奥能登へゆく2~

2005-09-24 | 【遠足】能登
奥能登へ行きました。
朝の宇出津港に行って、初めて生のセリを見たんですよ。
近年ではセリが行われないところも増えているそうですが。

カレイがいっぱいならんでいます。

シマダイもちっちゃいのがいっぱい。

キレイな色をしてますね。テカテカしていて。
こういうのを「きときと」って云うんですね。
こちらはイナダかな。フクラギかな。おっきくなったらブリになる子たち。

他にも、タラ、アジ、アオリイカ、タイ、アンコウ、カワハギなどなど。

突然のようにセリがはじまりました。
テレビで見ているより意外と穏やかだなぁって思ってたところ…。
途中からドスのきいた声が飛び交いはじめました。
傍観しているだけの私もなぜか興奮。
写真ではセリの活気がお伝えできないのが残念です。

お目当てのお魚を狙っているのは。
セリに参加する方ばかりじゃないんですよ。

@能登町宇出津