ふりかえれば…まろ

まろやパンダは最近露出が減ってますが、時折更新されてます。

大崎善生『パイロットフィッシュ』

2006-07-20 | 
すこし前のこと。本屋さんで目にとまった表紙。

『九月の四分の一』

初めて読む作家さんの本は、たいていタイトルに惹かれて手にとってしまいます。
人へのひとめぼれはしたことがないけれど、本の場合はほとんどがひとめぼれです。
手にとった大崎善生『九月の四分の一』(2006年、新潮文庫)。
冷たい余韻のある文章に惹かれました。

そして『アジアンタムブルー』(2005年、角川文庫)を読み。
『パイロットフィッシュ』(2004年、角川文庫)を読みました。

いつもなら発行年が古いものから読むのに、新しいものからさかのぼるように読んだのは、私としてはめずらしいことでした。
でも『パイロットフィッシュ』まで読み終えたとき、この順番で読むことがきっと私には約束されていたんだなと思ったのでした。
初めて訪れた場所なのに懐かしく思えたり「呼ばれたんだ」って思えたりすることがあるように。
ひとつまえの「遠き日に」は、『パイロットフィッシュ』にインスパイアされたもの。
この順番で読まなかったらひとつまえの記事はきっと書けませんでした。
きっと、過ぎ去ってから、そうあるべくしてあったんだとわかることがあるものなのですよね。

TB
パイロットフィッシュ(大崎善生)(蒼葉月さん「ゆるり、蒼葉月 -hazukiblue-」)
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恩田陸を読む

2006-07-06 | 
なかなか眠れない夜。いつも本を読んでいます。
難しい本ではなくて、文庫本の小説ばかりなのだけれど。
最近読んだのは恩田陸さんの本。

『球形の季節』(1999)、『六番目の小夜子』(2001)、『図書館の海』(2005)。
いずれも舞台となる学校という空間や学生という時代は特別。
それは大人になった今でもやっぱり特別。
授業中の窓から校庭を見やるときの気持ち。
放課後の教室にひとり座っているときの気持ち。
理科室の不気味な匂い。音楽室の壁の落書き。
ふっと、あの頃の思いに引き戻されそうになります。

それから『不安な童話』(2002)、『ライオンハート』(2003)。
ひとつまえの記事は、『ライオンハート』にインスパイアされたものです。
様々な時代と人を描いているのだけれど。
それは一本の細くかつ強烈な糸に紡がれていて。

このために生きてきたと思える一瞬、みなさんにはありますか?
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『GIONGO GITAIGO J゛ISHO』

2005-10-01 | 
妹ちゃんがカードをくれましたよ。

両手いっぱい花束をもらったみたいな気持ちになったんですよ。

『GIONGO GITAIGO J゛ISHO』ですって。

プロフィールにも書いていますが、くりかえす言葉が大好きです。
あいうえお順にたくさんの擬音語。擬態語。
とってもとってもうれしい。妹ちゃん。ありがとです。
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流星ワゴン

2005-06-26 | 
読みましたよ。重松清『流星ワゴン』講談社、2005年。
りゅうせいわごん。なんて・・・。
相変わらずタイトルに弱いのです。
でも。キレイなタイトルに負けず。
重くて力強い内容の本でした。

「親になってはじめて分かることがある。」
そんな風に云われることがあります。
保育士の友人も云っていたっけ。
「母親にならないと。一人前と認められない。」

自身の人生というのは。一度しかなくって。
やりなおすことなんてできないけれど。
だけど未来を見つめて生きていくんだ。

夜が一番短い夜に」にも。こっそり載せていたんですよ。
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「鳥」

2005-04-09 | 
 

前日まで蕾だったのに。
夏日になった次の日。ぱかって開いていました。
まるで「となりのトトロ」の木の実が芽を出すシーンみたいに。
ぽこぽこぽこっって。


ハクモクレンは鳥みたい。っていつも思うのです。
空に向かって。真っ白でふわふわの羽。

思い出す「鳥」というおはなし。
安房直子さんの初期の作品です。
安房直子さんのお話は優しいけれど切なくてちょっと恐いと思うものが多いのです。
寂しくなるのにそれでも何度も何度も読んでしまう。不思議なお話たち。

「鳥」は安房直子『なくしてしまった魔法の時間(安房直子コレクション1)』偕成社に収められています。一緒に収められている「きつねの窓」(ツユクサを見ると思い出すお話)、「さんしょっ子」(これまた切なくて寂しくも優しいお話)なども大好きなお話です。
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『北欧スタイル』

2005-03-29 | 
ほしい椅子があります。
赤いソファもほしいんですけれど。赤くなくてもいいからほしい椅子。
それはヤコブセンのデザインのもの。特に好きなのがEggです。

本屋さんで『北欧スタイル』という雑誌を見つけました。
北欧のデザインは好きなものが多いのです。

2号はヤコブセンの特集。
ヤコブセンが建築からインテリアまですべて手がけたSASロイヤルホテルの606号室も載っています。
淡いブルーや淡いグリーンを使ったグラデーション。
やっぱり一度でいいから泊まってみたいな。

最新の6号はノルウェー・デザイン特集。
ヤコブセンの椅子はお金持ちになって、それの似合うお家に住めるようにならないと買えないけれども。
実用的でデザインも素敵なバランス・チェアは手が届くかな。
背筋がぴんと伸びて。
机に向かうのがきっと楽しくなるはず。
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江國香織プラスいわさきちひろ

2005-03-15 | 
贅沢な本を手にとる。
『パンプルムース!』(講談社、2005年)
江國香織の詩。いわさきちひろの絵。
どちらもとっても好きだから、私にとってとっても贅沢な本だ。

両者に共通していることは、どちらも子供の頃に確かに見ていたこと、感じていたことを描いているのだけれど、だけど、それは大人になってからも絶対に忘れがたく覚えている子供の頃のこと。
もちろん大人になった人が子供の頃のことを描くのだからそれは当たり前の事かもしれない。
人は覚えてもいないことを書けやしない。
だけれど、こんなにもみんな同じようなことを子供って思ったり感じたりしているんだろうかと思うほど、ふたりの描くひとつひとつに私はシンクロしたりする。
きっとそれは大人になったからこそ言葉に出来る気持ちだったりもするからだと思う。

収録されている江國の「おとな」という詩は秀逸だと思う。
読んでいると、安曇野ちひろ美術館に行きたくなる。大好きな場所。
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ゆっくりさよならをとなえる

2005-01-27 | 
キレイな装丁の本や、キレイなタイトルの本が好きです。
そういうときは中身をぱらぱらせずに。つい手にとってしまう。

川上弘美『ゆっくりさよならをとなえる』新潮文庫、2004年。

エッセイ集でした。
「でした」というのは、例のごとく中身を確認しないで手にとってしまったから。
表題作は本の一番最後。
そして、この表題作の一番最後の最後の4行がやっぱり素敵だった。

朝になってレースのカーテン越しに本を写してみた。
この本はやっぱり夜の方が似合うみたいだなって思った。
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読んで楽しい新解さんの改訂

2004-12-07 | 
突然ですが国語辞典は何をお使いですか? 最近は国語辞典をあまり引かなくなりました。goo辞典でたいてい済ませてしまいます。でも時折辞書をめくるととまらなくなります。ネット上と違って、冊子を見開いていると、ついつい他の語彙にも目が行きます。前後のページに載っているたくさんの語彙を見てしまいます。

読んで楽しいのがやっぱり新解さんです。広辞苑さんは普段使いには大きすぎるのでやっぱり未だに新解さんを愛用してしまいます。今朝の朝日新聞(2004年12月7日朝刊17面)を読んで知ったのですけれど、7年ぶりに新解さんが改訂になってたんですね。→『新明解国語辞典(第六版)』三省堂

私が持っているのは第三版の第60刷なんですよ。60ってすごいですね。調べてみたら第四版が出る年に入手していたみたい。ちょっと残念なような。あら。もう15年前・・・う。

1972年 1月24日 初版 発行
1974年11月10日 第二版 発行
1981年 2月 1日 第三版 発行
1989年11月10日 第四版 発行
1997年11月 3日 第五版 発行
2004年11月23日 第六版 発行

買った当時、すっごいな~毒吐いてるな~と思ったのは「凡人」の項なんです。
 自らを高める努力を怠ったり功名心を持ち合わせなかったりして、他に対する影響力が皆無のまま一生を終える人。
 [マイホーム主義から脱することの出来ない大多数の庶民の意にも用いられる]


同じ「凡人」でも、よくお世話になるgoo辞書ではこうです(リンクも張ってますが下の通り)。
 普通の人。平凡人。
 「われわれ―には思いつかぬこと」

gooの方は『大辞林(第二版)』なんですが、新解さんと同じく三省堂さんなのです。全然違う印象を与える言葉になってますね。圧倒的に新解さんの方が面白いけどアクも強い。

この衝撃は私だけかと思っていたけれど・・・『新明解国語辞典を読む』というサイトの中に、「凡人とマイホーム主義」がありました。
第六版もきっとこういう衝撃がたくさんあるんでしょうね。そろそろもう1冊買おうかな。

辞書ってよく貸し借りしていたのですけれど、時間が経ってから気がついたりするんですよ。貸した人からの思わぬ書き込みに。なんだか微笑ましくて思わずココロがほんわかしますですよ。
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きのうはあすに

2004-10-24 | 
NHK教育では安否情報が流れています。
「心配しています」
「連絡ください」
たくさんの人にとって、たくさんの大切な人が、それぞれにいる。
本当に心配ですよね。
こんなとき、どんな言葉が、被災された方たちの励ましになるのだろう。
言葉じゃなく、あたたかいお茶かもしれない。毛布かもしれない。
包み込む手のひらかもしれない。

私の場合。たぶん。詩なんだろう。
阪神淡路大震災が起きた後、書きとめた詩があります。
中桐雅夫さん(1919~1983)の「きのうはあすに」。1995年12月31日の朝日新聞天声人語にも取り上げられていました。短い詩の終わりに。
 
 きょうはきのうに、きのうはあすになる
 どんな小さなものでも、眼の前のものを愛したくなる
 でなければ どうして この1年を生きてゆける


絞りだすような言葉です。生きていくのは苦しいことの方が多いのかもしれないと改めて感じさせる言葉です。

先日、コメントで、見晴さんから銀色夏生さんのお名前が出てきて、金色冬生さんを思い出しました。ふざけた名前と思いながら…一冊。詩集を持っています。
金色冬生『水鉄砲に涙をつめて』サンリオ、1994年

(絶版らしいから、ほしい方がいらっしゃったら、コチラで復刊させようね。金色冬生さんは、栃内淳さんという有名な方らしい。私は栃内淳さんが何者かも知らなかったのだけれど。)

高校生の頃。『詩とメルヘン』という雑誌を購読していました。やなせたかしさん編集により30年間続いてきた雑誌。残念ながら昨年から休刊になってしまったのだそうですけれど。金色冬生さんの詩には、その中で出会いました。
詩集のタイトルにもなっている「水鉄砲に涙をつめて」の終わりの一節。

 だれか一人が悪いとすれば
 それはきっと僕だから
 水鉄砲に涙をつめて
 この胸を
 撃ち抜いてくれ


ずきりとしました。
格好つけているようで、とってもぶざまで。
潔さそうで、ほんとはとても苦しくて。
水鉄砲なんて可愛らしいおもちゃを使って、こんなに切ない表現するなんて。

『詩とメルヘン』が好きだったのは、詩に合わせて絵が載っていたから。特に渡辺宏さんのパステルが好きでした。『水鉄砲に涙をつめて』も渡辺宏さんの装丁。渡辺さんのパステルは、月や時計や、大きなものの真ん中にぽつんと人がたたずんでいたり、猫が座っていたりする。優しい孤独に包まれている。そんな感じ。最近の作品は以前とはちょっと変わってきているみたいですけれど。
渡辺宏さんの装丁だと迷わず手にとってしまいます。それで出会ったのが薄井ゆうじさんの本。
薄井ゆうじ『星の感触』講談社、1994年

装丁の絵とおんなじ、優しいお話です。他にも『くじらの降る森』講談社、1996年(ハードカバーはコチラ)、『ドードー鳥の飼育』(短篇集)集英社、1998年など、タイトルを見ただけで読みたくなるような本があります。短篇集のタイトルになっている「ドードー鳥の飼育」はオンラインでも読めます。

そうそう。やなせたかしさんと云えばアンパンマン。アンパンマンミュージアムはとっても楽しいところです。高知はちょっと行くのが大変だけれど、ここにはちゃんと愛があるよ。ロールパンナちゃんの哀しみも知ってしまうと、アンパンマン、人間くさくてあなどれないなあと思うのです。
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真夜中のブルー

2004-10-16 | 
「夜明け前のオレンジ」にひきつづき、奈良さんの作品、見つけました。というよりも、あれから気になって、角川文庫を探してみたんですけどね。
同じく2000年発行の角川文庫、江國香織『泣かない子供』に、はさまっていました。この本は買ったその日に読み終わったのに、私の記憶から、しおりの奈良美智さんの絵は抜け落ちていました。
片面は黄緑色。もう片面の白い面の左下。この絵。



なんでしょう。痛い。から。忘れる作用が働いたんでしょうか。

奈良さんの絵を見ていると痛いのは、子供の頃の自分の孤独感やらを思い出すからです。
全面的に親や周りの大人に頼らなければ絶対に生きていけないと思う絶望。決して愛されていなかったわけではなく、むしろ家族はとっても愛してくれていた。だから、これがなくなったら生きていけないと感覚でわかっていて、置き去りにされたらどうしようと、不安で仕方がなかった。どうしたらもっと愛されるかしらと考えて、わざと可愛らしく子供らしくふるまおうとするけれど、自分のような邪心じゃなく、心から純真無垢に笑う周りの子に引け目を感じて、人見知りしたり大人ぶったりする可愛くない子供でした。

奈良さんの絵も痛いんですが、今、もっとも痛いのはこれです。
江國香織『泣く大人』世界文化社、2001年。
『泣かない子供』から5年後の作品。



子供の頃は得体の知れない自分で説明できない不安でいっぱいだったけれど、泣く大人になれて良かったと思っていました。
私には泣いてもいい場所ができたから。
ひとりで隠れて泣いたりするなと言ってくれたから。
だけど、泣く大人になってしまったあとで、泣いてもいい場所を失いました。
残ったのは青い静寂。
もういちど、泣かない大人からやりなおしです。

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夜明け前のオレンジ

2004-10-14 | 
ときどき、買っても最後まで読まない本があります。私の場合それはたいてい短編もの。読みきらなかったもののひとつがこれです。
原田宗典『旅の短篇集 春夏』2000年、『旅の短篇集 秋冬』2001年、角川書店。

電車に乗る前に入った本屋さんで、表紙のイラストが素敵で思わず手にとりました。小林直未さんという方のイラスト。タイトルも素敵。
電車の中ならこんな短篇集がきっと素敵な時間をくれるだろうと思いました。
でも期待とは裏腹に、見開きで終わってしまうひとつひとつのお話が、どうしても物足りなくて、全然読み進まなかった。今度、電車に乗るときに持っていこうと思いながら、電車にのる機会も減っていたこともあって、長らく本棚にお行儀よくおさまっていました。

今日、ふと気づいて読んでみました。
電車よりも、夜眠る前の方がいいみたいですね。

途中で、角川文庫のしおりが挟まっていることに気づきました。
片面はオレンジ。もうひとつの面は白。
白い面の下のほうに何か絵が。
もう片面のオレンジ色とおんなじ色が見える。

え。あ。これ・・・奈良美智さんの。

夜中に、予想もしていなかったところから奈良さんの作品が飛び出してきて、あんまりびっくりしすぎて、よけいに眠れなくなっちゃったんですよ。
そんなわけで、見晴さんの「パンダさん。美術館へ行く/from the depth of my drawer」にトラックバックするんですよ。

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パンダの親指

2004-10-01 | 
パンダの指は何本あるかご存じですか。

あのね、親指のほかに5本あります。親指を入れると6本。
え。6本???
しらなかったですよ。

解剖学的には親指は指じゃないのです。
手首にあるひとつの骨である橈側種子骨(とうそくしゅしこつ)が異常に大きくなることで、その擬似母指を支える筋肉の配置換えを得て、ササを上手にしごくことができるようになったようなのです。

私にそれを教えてくれたのは、スティーヴン・ジェイ・グールドの『パンダの親指―進化論再考』です(櫻町翠軒訳、早川書房、1996年)。著者が"Natural History"に1970年代に書いていたエッセイをまとめたのだそうです。
上下巻の表紙を合わせるとパンダの後姿になって、ちょっと素敵なのです。本棚にしまっておくときは表紙が見えないので、たまに取り出して嬉しげにあわせてみたりします。



上下31章からなるこの本の中で、パンダの親指の次に心にのこっているおはなし。

上巻6章の「生まれる前に死ぬこと」。

ある種のダニのみじかい一生のおはなし。
子供である数匹の雌とたった1匹の雄は、母体の中で母体そのものを食しながら成長し、兄弟・姉妹で交配し、母体の壁から出て行く。雌はその後、母がしたのと同じようなことを繰り返すのだけれど、たった1匹の雄は母体から生まれ出る前にその役割を終えているのだ。雄が母体の外へでる種もあるのだけれど、母体の外に出る前に死ぬダニの種もある。
ちょっとせつない進化論のおはなしです。

この本は随分前に読んだんですけど、見晴さん経由でマザー・ラブをみて思い出したのでした。見晴さんにトラックバックですよ。
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かげおくり

2004-09-15 | 

今日は、とってもあしながなわたしです。影ってちょっとすきです。
かげをふみふみするとき(たとえばこんな日「影踏みするわたし」)には、かげおくりをします。

かげおくり、やったことありますか?

かげおくりを知ったのは「ちいちゃんのかげおくり」を読んだときでした。あまんきみこさんのお話はせつないです。

ちいさいころは、かげおくり、できなかったです。かげおくりをしたら、ちいちゃんみたいに「ほしいい」を食べたりするんだろうなって思っていたから。

今は、そらをにらみながら、かげおくり、しますよ。
地球上、どこでも、かげおくりをしたいときには、たのしいかげおくりができますようにと祈りながら。
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