暗闇の時には。黒い壁と小屋組と。
浮かび上がる獅子頭と。羽織と。
明かりが灯ると気づく。
展示スペースの上部には。集落名がずらり。
かつて190あまりの集落で行われていた獅子舞。
現在では110あまりの集落で行われている。
展示されている天狗面や獅子頭は。
すでにその役目を終えたものたちなのだ。
獅子や天狗の表情がひとつひとつ違うように。
この集落のひとつひとつに固有の記憶がある。
そして。記憶を常に今に変えてゆけるのは。人だ。
立山連峰が見ゆる。光る日に。
参考サイト
■ひみ獅子舞ミュージアム
■設計者 栗生明氏(関西建築見学会サイトより)