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日本人にとっては意味がない健康法

2024-06-28 10:35:24 | 健康・医療
私は基本的には海外での結果であっても、人種差などはあまりなく日本人にも当てはまるだろうと思っています。

確かに同じ日本人であっても個人差は大きく、効果が出やすい人や出にくい人は存在しますが、全く効果がないとは言い切れないような気がします。

ここでは人種によって体質が異なり、体質が違えば病気のなりやすさや発症の仕方も変わります。見落とされがちであった体の人種差の視点から、日本人に有効な健康法を紹介します。健康法にも人種差の問題があります。

メディアは欧米で流行している健康法を競って紹介しますが、日本人は欧米人とは異なる遺伝子を受け継ぎ、異なる環境要因のもとで生きてきました。欧米人に有効な健康法が日本人にも効果があるとは限らず、むしろ有害なことすらあるのです。

無酸素運動は、大きな負荷をかけて瞬間的に力を入れるダンベル体操やスクワット、腕立て伏せなどの運動を繰り返すトレーニングで、筋肉が付くと基礎代謝量が増えることが分っています。

無酸素運動をしっかり行うと、その後約48時間にわたって基礎代謝が高い状態が続くことから、筋力トレーニングで痩せ体質になるといわれるようになりました。しかし問題は、日本人は欧米人と違って簡単に筋肉が付かないことです。

筋肉の詳しい状況は省略しますが、筋力トレーニングを続けられる人であっても、筋力トレーニングだけで基礎代謝を十分に高めるのは難しいでしょう。7か国が参加したコホート研究から、地中海沿岸地域は心臓病による死亡率が低いことが明らかになりました。

この研究をきっかけに、この地域で暮らす人々が伝統的に接種してきたオリーブ油の健康効果に注目が集まっています。オリーブ油には、動脈硬化を促すリノール酸がごく少量しか入っておらず、代わりにオレイン酸が豊富です。

その後の研究で、このオレイン酸が心臓病の発生を抑えるらしいことが分り、この説を裏付けるデータが発表されました。このようにダイエットや便秘解消に効くとしてオリーブ油を飲むよう勧める人がいるほどです。

日本人は欧米人と比べて内臓脂肪が付きやすいので、脂肪を摂取すればすぐ体について血糖値が上がり、血圧が上がり動脈硬化が進みます。オリーブ油の健康効果を示す文献はいくつも出ていますが、接種すればするほど良いわけではないので、気を付ける必要があるようです。

動脈硬化を防ぐには油そのものの使用を控えるのが第一位です。さらにオレイン酸は肝臓で合成できるので、意識して摂取しなくても健康が損なわれることはないようです。

結局健康に良いといわれるオリーブ油でも、過剰に摂取しないことが重要なのかもしれません。


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