「NSRとデイトナ、どっちが早いんですか?」
バイクとは全く関係ない場面で出会った青年が
私に投げた質問だった。
全くの愚問であり、実は難解な質問だ。
その日初めて会い、お互いがバイク乗りであると知り、
20代半ばの青年が私に問いかける。
「何にお乗りになっているのですか?」
敬語を使いながらの無難な会話だ。
私がNSRとデイトナを所有していることを告げると
彼は自らの愛車について語った。
「私は***なんです・・・・」
新型が出て型落ちになったとはいえ、リッターSS。
当時最新型をこの若さで購入するなど、羨ましい限りだ。
彼は簡単に自分の車暦と現車のアピールを済ませると
続けてこう尋ねてきた。
「2ストって、源チャリしか乗ったこと無いんですけど・・・」
「来た!」
正直そう思った。
この世代の人に私の車暦や所有車両の話をすると
大抵の人は同じ様な事を聞いてくる。
「NSRとデイトナ、どっちが早いんですか?」
私はその質問の答えを幾つも取り揃えてある。
相手とこの話題についてどれだけ深く話すかによって
その内容は変化する。
「来た」と思った瞬間に、今回の答えは選択されていた。
しかし、あたかも質問されてから考えたような仕草をし
およそ4秒間の沈黙の後、私はこう答えた。
「まぁ、やっぱりデイトナですよね。馬力が違いますから」
彼は軽く笑みを浮かべながら、
ゆっくりと小さく3・4回うなずいた後、口を開いた。
「・・・やっぱり、そうですよね。」
私には、彼が私の言葉に納得したのではなく、
NSRが自分のマシンより、
ずっとずっと格下であることを確信したかのように思えた。
言うまでもなく、最近のリッターSSと比べてしまえば
直線においてはスタート・中間加速・最高速、
どれを採っても格下である。
4半世紀前の車両、排気量も4分の1、馬力も3分の1だ。
比較する事自体が間違っている感もある。
2ストを知らない世代と話をする際、大抵の場合、話の先々は読める。
それも、どれだけ深く話そうとも、だ。
結末も同様だ。
そして私はいつも通りこの手の話を締める。
「でも、2スト250って、楽しいですよ」
SS好きのバイク乗りにとって、この言葉は大抵正しいと思う。
スピードだけがバイクの価値で無い事は、皆知っている。
安全運転で参りましょう!
過度に飛ばしたい人は、サーキットでやりましょう。
~~よろしければ私のアルピーヌA110のブログもご覧くださいませ~~
バイクとは全く関係ない場面で出会った青年が
私に投げた質問だった。
全くの愚問であり、実は難解な質問だ。
その日初めて会い、お互いがバイク乗りであると知り、
20代半ばの青年が私に問いかける。
「何にお乗りになっているのですか?」
敬語を使いながらの無難な会話だ。
私がNSRとデイトナを所有していることを告げると
彼は自らの愛車について語った。
「私は***なんです・・・・」
新型が出て型落ちになったとはいえ、リッターSS。
当時最新型をこの若さで購入するなど、羨ましい限りだ。
彼は簡単に自分の車暦と現車のアピールを済ませると
続けてこう尋ねてきた。
「2ストって、源チャリしか乗ったこと無いんですけど・・・」
「来た!」
正直そう思った。
この世代の人に私の車暦や所有車両の話をすると
大抵の人は同じ様な事を聞いてくる。
「NSRとデイトナ、どっちが早いんですか?」
私はその質問の答えを幾つも取り揃えてある。
相手とこの話題についてどれだけ深く話すかによって
その内容は変化する。
「来た」と思った瞬間に、今回の答えは選択されていた。
しかし、あたかも質問されてから考えたような仕草をし
およそ4秒間の沈黙の後、私はこう答えた。
「まぁ、やっぱりデイトナですよね。馬力が違いますから」
彼は軽く笑みを浮かべながら、
ゆっくりと小さく3・4回うなずいた後、口を開いた。
「・・・やっぱり、そうですよね。」
私には、彼が私の言葉に納得したのではなく、
NSRが自分のマシンより、
ずっとずっと格下であることを確信したかのように思えた。
言うまでもなく、最近のリッターSSと比べてしまえば
直線においてはスタート・中間加速・最高速、
どれを採っても格下である。
4半世紀前の車両、排気量も4分の1、馬力も3分の1だ。
比較する事自体が間違っている感もある。
2ストを知らない世代と話をする際、大抵の場合、話の先々は読める。
それも、どれだけ深く話そうとも、だ。
結末も同様だ。
そして私はいつも通りこの手の話を締める。
「でも、2スト250って、楽しいですよ」
SS好きのバイク乗りにとって、この言葉は大抵正しいと思う。
スピードだけがバイクの価値で無い事は、皆知っている。
安全運転で参りましょう!
過度に飛ばしたい人は、サーキットでやりましょう。
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続けてご訪問ありがとうございます~~
趣味でバイクに乗っている以上、結局は楽しいかどうかが評価基準だと思います!!
でもその基準は個人のハートに有りますので、色々な基準があるのも事実だと思います。
直線スピードを楽しいと思う人、コーナー旋回速度を楽しいと思う人、のんびり静かに長く走れることを楽しいと思う人・・・いろいろだと思うのです。
私はリッターSSには乗ったことが有りませんが、
ここだけの話、デイトナ君で誰も何もない直線を3速レッドゾーンまで一気に加速したことが有ります。
…死ぬかと思いました…
いやいや本当に、スピードメータにも興味があったのですが、そんな物凝視していたら吹っ飛んでいきます!
私の技量では、公道でこの性能を使うとなると、死ぬか殺すかになりそうだと感じました。
それに比べるとレプリカブームの2スト250、パワーの使い切り感と言うか、うまくパワーバンドに乗せてコーナーから立ち上がる時の爽快感と言うか・・
この辺りが私の「楽しい」基準です~~
年齢と共に、なかなかそこまで楽しめなくなりました…残念。。
重量が重くてもバランスがいいのも、パワーはあっても、扱いずらくて乗っていて楽しくないのもあります。
「いくらするの?」「何キロ出るの?」みたいな、何でも鑑定団みたいな比較方法しかないと、オートバイ趣味をやっている同士として残念です。
若い人たちに入手しにくい(出来ない)絶版車の魅力を伝えても仕方がないのでしょうが…。
昔はいろんなモデルが各排気量ごとにあって、楽しかったですね。