トラカメの「ALPINE A110 と秘密基地」

所有するALPINE A110 pureと、その他情報の発信基地です。

MITO復活ストーリー 第参話

2016-01-30 17:27:32 | MITO復活ストーリー
トラカメです、毎度~~

思っているほどなかなか前には進みませんので
多少焦りが出ていますが、ちょっとづつ進めておりますよ~。


さて、色々ネット上で情報を集めていると、こんな場所にたどり着きました。

http://cagivamitoevo125.blogspot.jp/2014/04/cagiva-mito-125-barrels-and-cylinder.html

CAGIVAの公式ページではなく、どなたか個人のページですので
全てを100%信用することは問題であると思いますが
大いに参考にはなります。


この中で、私の手元にある部品をチェックしておきます。

まずはシリンダです。



左がPLANET1号機から外したもの、右がMITOについていた焼き付きシリンダです。
画像は小さくて見えないかもしれませんが、キャブ取付部の横に形式が見えます。

PLANET1号機は「A0401」MITOは「70037」でした。

先の情報ですと、これら2点含め、7種類のシリンダ型番が紹介されております。
全ての型番ではありませんが、ポートの数値内容も公開されており、
私の手元のシリンダは共に数値情報が掲示されておりました。

前回「素人測定では同じ様子」と書きましたが、
この数値情報では、手元の2点は違うものになっております。

おそらく、情報はそれぞれ別の個人が測定したデータと思われますが、
誤差が大きいと思われる部分があり、正直、参考程度で見ておくべきでしょう。
後に、この2品の差の部分を、現物とデータで比較確認する予定です。

しかし、これら2品は明らかに「違う」とされております。


次はシリンダヘッドです。

こちらは情報では9種類あるようです。

型番が「200*」となっており、「*」部分で仕様が異なるようです。

ちなみに、MITOについていた物は「H」で、先の情報ページでは「フラット」型と表示され、
私は「プリン型」と言っていた物です。
一応情報と合っております。
(私の勘違いでしょう、一般的には「プリン型」と言わないようです)



PLANET2号機は「C」で、ドーム型。
こちらも、「ドーム」との意味では一応情報とあっていますが、
紹介されている写真とは形状が異なるようです。


う~ん

詳細は良く解りません・・・


ただし、「H」は1本リングのフラットトップピストン用」とされており、
組み合わせは正しいようです。
また「C」も、2本リングのドームトップピストンの一般的な物」となっており、
こちらも組み合わせは正しいようです。

ま、当たり前でしょうけど、信頼性が増します。


ちなみに、
ヘッド~シリンダ間のシールは、Oリングを使用しておりますが、
この溝が、シリンダ側にあるものとヘッド側にあるものがあるようです。

途中で思想変化があったのでしょうか、無駄に組み合わせを増やしてしまった感があります。



最後にピストンですが…
なぜか、情報はありません。

後述の諸元情報には記載がるのに、なぜでしょう?


さて、他にも色々情報があります。

気になるところでは、MK1から続く、歴代MITOエンジン諸元などと共に、
シリンダ・ピストン・ヘッド・キャブの組み合わせが記されております。


この情報によると、「MK1」時代は、2本リングのドームピストンとドームのヘッドを使用し
およそ31HPの出力だったようです。

「MK2」に移行され、当初の組み合わせはMK1のそれとあまり変化はないのですが馬力は32.8HPへ。

最後には、1本リングフラットトップピストンが採用されたものの、31.1HPへ戻って終了。



そして「Ev1」時代に突入。

いきなり、1本リングフラットトップピストン+200Hヘッド+73037シリンダ+ミクニで34HP達成!

我がMITO号の組み合わせです!

こんなに馬力があったんですね、焼き付き、残念。。


最後は「Ev2」時代へ。

ここからは、ギヤも6速となり、馬力規制も発生。14HP止まりです。

組み合わせも、2本リングドームピストン+200Cヘッド+A0401シリンダ+デロルトキャブ。

キャブ以外は正に、今回修理で使う組み合わせですね。

ちょっと残念ですね。

益々キャブとの関係が怪しく、デロルトキャブへの交換を深く考えなければいけません。。











チョーッと待った!


シリンダは再度ポート確認するにしても、ヘッドはフラットヘッドがありますよ!

後はピストンが有れば、34HPに近づけるんではないかと思いません?



ってことで、ぽちっと購入しました!





この肉抜き、形状、まさにEv1用です!



どちらを組むか、まだ思案中です~



シリンダの寸法確認が先ですね。



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ではまた~~

MITO復活ストーリー 第弐話

2016-01-24 02:33:48 | MITO復活ストーリー
トラカメです、毎度~~

続きです。

このMITO、前所有者ナガシマさんのブログによると、
2013年の秋に焼き付いています。

で、引き取る時にはガソリンが満タン近く入っておりました。

保管スペースの問題で、タンクは車体に仮止めするのですが
ガソリンが多いと脱着や移動させるのも不便ですし、
何かあって、車体が倒れたり、タンクが落ちらりしても嫌なので、
ガソリンは抜いてしまうことにしました。



こんな感じで、放置したのですが、ガスの落ちる勢いが少ない気がするのです。

まぁ、125だし、これくらい流れていれば問題は無いのかなぁ、なんて思いながら放置しておりました。

ところが、まだガスがいっぱい残っているのに、どんどん流れる量が減って
しまいには止まりそうな勢いになってしまいました。

「リーザブだったかな?」なんて確認してみたのですが、
そもそもMITOには「リザーブ」は無く、オンかオフです。

「フィルタ詰まりかな?」と思い、時間をかけてガスを抜いた後チェックしてみました。



まぁ、変形はしているけど、特別流れが悪くなるような様子でもありません。

タンクの中は、過去にコーティングをしたそうで、金属の表面は見られず、黒い樹脂っぽい色が見えておりましたが
ガスの出が悪くなるような様子ではありませんでした。

他の方のブログで「給油してもすぐにガス欠の警告灯が付く」と書いてあったことを思い出しました。
焼き付きと何か関係があるのでしょうかね?

燃料が薄くなって、燃焼温度上がって焼き付き、とか。。


そのまま組みなおしただけでは、また同じ結果になりかねないので
原因系は確認してつぶしこんでおきたいものですね。。


ではまた~~


MITO復活ストーリー 第壱話

2016-01-18 00:39:04 | MITO復活ストーリー
トラカメです、毎度~~

さて、これからMITO復活まで、ちょっとづつその様子をお届けします~~

今回がその第壱話です!


物の本によると、この手の「修理」や「再生」「レストア」は段取りが重要だとか。

レストアは大げさですが、段取りをするために、まずは良く観察しましょう。


まずは、MITOの不具合の主である、ピストン・シリンダ回りです。

MITOは事前に情報としていただいている通り、ピストンとシリンダブロック間で焼き付きを起こしております。
また、すでに前オーナーの手でシリンダや、その周辺は分解されております。
一方、交換用の部品もPLANET壱号機からすでに取り外してあります。
このピストンとシリンダ、非常に状態が良いと思います。
PLANET壱号機はメータ読みで2万キロ以上走っており、
バトラックスも隅まで溶けていたので、おそらくかなり「本気で」使用していたと思います。
どの程度このような使用をしていたかわかりませんが、
シリンダの摺動面にはホーニング目がまだはっきり残っており、
ピスト側も傷が極少で、このままで再利用に何ら問題ないことは確認済です。

これらを見比べてみましょう。

まずはシリンダヘッドです。
左がPLANET、右がMITOです。



MITOを受け取りに行ったとき、燃焼室形状がPLANETとは異なることは気が付いておりました。

MITOはいわゆる「プリン型」、PLANETは同じく「ドーム型」でした。

また、スキッシュエリア部はMITOのほうが浅く、燃焼室全体としては大幅にPLANETのほうが容積は大きいです。
たった125㏄でこれだけ容積が異なると、圧縮比はかなり落ちてしまいます。
まぁ、その秘密はその後のピストンで理解できると思います。

写真で深さと形状の差が解るでしょうか。

左がPLANET、右がMITOです。

外観はほぼ共通で、高さなどは同じでしたが、鋳物(ダイカスト?)の型は異なるようです。



左がPLANETです。
鋳物の型に対してボルト穴がズレているのが解るでしょうか。

PLANETからシリンダ類を外す際、レンチがうまく噛まず、異常に時間が掛かってしまったのですが
理由はここにありました。
穴がズレてしまったため、ボルトと鋳物の壁が近くなり、レンチの入る隙間が少なくなったためでした。
イタリヤ品質でしょうか。諦めるしかありませんね。

ちなみに、MITOのヘッドは見たところ問題は無く、再使用は可能と思われます。
(ただし、ピストンとセットでなければいけません)


さて次はピストンです。



左がPLANET、右がMITOです。

PLANETは2本リングでピストンヘッドが膨らんでいて、
MITOは1本リングでヘッドはフラットです。
そしてもう一つ、ピストンピンからヘッド端までの距離が、PLANETのほうが0.5㎜長いです。

また、MITOのピストンはPLANETのそれより、薄肉です。
素材の型形状が全く違い、薄肉になっているだけでなく、
ピストンピンの穴入口部周辺形状も、軽量化されています。
ニードルベアリングの接触面も加工されております。
燃焼室の裏も加工が配されておりました。
PLANETはその反対で、肉厚で、軽量化はされておらず、気合と言うか、コストの差を感じます。
測定しておりませんが、持ってわかる程度の軽量化がされているのではないでしょうか。
高回転への対応でしょう。

写真は無いのですが、シリンダは、素人がノギスで測定したレベルでは、
タイミングや各部の形状など、全く同じでしたので、
ピストンの長さが違う分、ポートタイミングが調整されていることになります。
ポートタイミングも圧縮比も、すべてMITOとPLANETは異なるようです。

となると、単純にMITOにPLANETのシリンダとピストン、シリンダヘッドを使ってよいか疑問になります。
キャブもCDIも変更する必要があるのかもしれません。


とは言っても、セッティングは大してできないですし、今の段階で考えていても仕方がないので
まずは、シリンダヘッド含めてPLANET用を移植する予定です。


うまく走らないようであれば、色々と考える予定です。


ではまた~~

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イタ車がやってきました~~

2016-01-12 23:21:47 | プラネット
トラカメです、毎度~~

いや~、ついに、あのイタ車が我が家にやってきました~~

到着直後の様子です~~



後光がさして見えませんか?


前からはこんな感じです~



横からはこんな感じ・・・



何と言っても。7速ですぜ、兄貴!







この状態だとよく解らない人も居るかもしれませんが
CAGIVA‐MITO です~~

PLANETと兄弟車で、フレームとエンジンなどの基本設計が同じです!!

ってことは、125㏄です!


縁があって!!私のガレージに迎えました!


MITO、以前から欲しかったんですよ。
でも、なかなか中古車も販売されないし、有っても高いし。
たまに出品されるオークションでも程度の良い車両は高嶺の花。
そんな中、PLANETなる兄弟車があることを知りました。
MITOよりはオークションに出てくるし、
MITOよりはお安く入手できそう!ってことで、PLANETも狙っていたんです。
2010年ころから探し始めて、お小遣いとの兼ね合いで、球に出品されてもMITOもPLANETも落札できず
2011年に壱号機となる不動車PLANETを購入したんですね、私。

「2ストなんて、焼き付いていなけりゃ楽勝でしょ!」なぁんて思って。
時間が無かったせいでもあるけど、いまだに不動です。

今回のMITO、横からの写真の通り、ストリップ状態ですが、
実はこの車両、エンジン焼き付きで不動になっていた車両だったのです。

とある方のブログで、
「以前MITOに乗っていたが、焼き付いてしまって今は乗っていない。」
「このまま直さず処分するかもしれない。」
とのコメントがあり、私の不動の壱号機使って修理もできそう!
東京都内だったら、バラバラでも引取りに行けちゃう!ってことで
躊躇したのですが、その方のブログに譲っていただけないか連絡し…現在に至った訳です。

この車両、凄いと思えるのは、ワンオーナーってことです。
もちろん十分に年月が経っている車両なので「新品同様ピッカピカ」ではありませんが、
販売店を介さず直接お会いして知り合いになったので、困ったことや過去のことを聞ける!

引取りの際には、修理履歴のことや車両の状態、注意事項など細かく説明をいただき、
その後バイク談議が続いて…2時間ほど話し込んでしまいました~

また、実は人間(交友)関係的にも近い方だったので、びっくりしました!

もう「友人」で良いですよね!ナガシマさん!
今後ともよろしくお願いします!


ってことで、プラネット弐号機の横に止め、タンクとシートを仮付けして今日の作業は終了です。





並べる前から分かっておりましたが、この2車両、かなり「黄色」違いです。
MITOはレモンイエロー、PLANETは「オレンジ」に近い。

もう一つ、引き上げの時に分かっていたこと。。
ステップとハンドルの距離が長い。タンクも長い。

試しに跨ってみたけど、肘ぱっつんと伸びてしまう。
NSR250Rよりも、デイトナ君よりもキツイポジション。。
街乗り・ツーリング程度のトラカメには改善必要です。

「ちびは遠慮しな!」ってことでしょうかね。
ま、色々試してみますが。



いろいろ楽しみが増えてます~~

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ではまた~~

三度、イタ車来る!予告編?

2016-01-05 01:26:40 | 日記
トラカメです、毎度~~

一応、トラカメ家にもお正月がやってきました。
毎年変わらず、3が日も忙しいです・・・

嘘です。

いろいろ顔出しもありましたが、今年は簡単に済ませ、
お家で、実家で、楽に過ごしてしまいました。
体重計がちょっと怖いですね~~



さて、PLANET壱号機のドナー探しのつもりが、
結果的にはPLANET壱号機がドナーになる、今回の案件。

引き上げまで1週間となった正月明けのお休みを使って、
受け入れ・搬送の準備です~~

GSXをドナドナする予定だったのですが、
私の強気な価格設定のせいかオークションでの落札者は出ず、
また、ガレージの肥しになりそうです。

エンジンも掛けてみましたが、2番と4番シリンダに火が入っていない様子です。
キャブのオーバーホールが必要です。

2気筒とはいえ、その排気音は官能的で、
10年前、用も無く近所を乗り回していたことを思い出します。
バイク屋に乗りつけては、店員さんに話しかけられる…
結構お褒めいただいて、お世辞とはいえいい思いをしましたね。
(私が製作してモノではありませんが)

あの音を聞いたら、売るのが惜しくなってしまいます。
こうならないように、何も触らずに売ってしまおうと思ったのですが…


話がそれましたが…

まずはアルファードの、引き上げ用トランポ仕様への改装です。

荷物を降ろして、セカンドシートの左側を外しました~~


(大したことではないです)

ジムカーナでストマジを運ぶだけならセカンドシート取り外しは不要なので、
久しぶりのトランポ仕様となります。

今回の車両はフルサイズですが
セカンドシートを半回転させて、隙間にスポッと前輪が入るはず…なのですが
カウルなど接触し入らないと困るので、念のため外すことにしました。

広ーい空間。


普段は通勤で空気を運んでいる毎日です。


ガレージ内も多少整理します。

最近使わなくなっていた、ソファーの一部と、冷蔵庫を廃棄します。

都合良く、トランポ仕様になっているので、アルファードで粗大ごみ集積場へ持ち込みます。
(お休みの日はNGなので、平日に…。それまでは積みっぱなし!)


段ボールごみの一時置き場になっていたので整理して…場所確保は完了です。


次に、ドナーから部品を取り外します。

奥に置いてあったPLANET壱号機を作業スペースに持ち出し、シリンダとピストンを外します。






しっかし、この車両の整備性の悪さ…

設計が古いせいではない!センスが無い!!!

困ったものです。


シリンダヘッドもシリンダも、共に1か所、レンチを入れるのが困難な場所がありました。

おかげさまで、すでに水を抜きキャブも外れた状態にもかかわらず、2時間近く分解作業に費やしてしまいました。。



その甲斐あってか(?)シリンダとピストンは極めて健康な状態でした!!
(カメラバッテリー都合で写真は無しですけど)

今まで中は確認していなかったのですが、健康状態は予想はしておりました。

エンジン掛からないとはいえ、ギヤを入れてリヤホイールをくるくる回せば、フリクション無く動くピストン!
(キックが無いのでこんな方法で。プラグも外しておきました)

予想していたとはいえ、確認できて一安心です。


ドナーになったPLANET壱号機は、手術の後、各部品を再度仮組され、元の位置に戻るのでした…
良く頑張ったよ、PLANET壱号機~~(と、私?)


ドナーの対義語は「レシピエント」と言うそうな。
次の仕事はレシピエントとなる、第三のイタ車をお迎えに行く事です。。

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ではまた~~