個人的にはとても思い切って、675とNSRを廃車にした。
本来、私のメイン機と、そのスーパーサブになっていたはずの2台。
675は、ハンドルをノーマルにし、車検の準備をしたが、
結局通さずにそのままにしてしまった。
NSRも保険を切らせてからしばらく経つ。
サラリーマンとしての仕事も、
家庭のオヤジとしての仕事もそこそこ忙しいとはいえ
乗る時間を作れなかった事は、言い訳に過ぎない。
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バイク乗りの「リハビリに」と始めたジムも、
2013年途中、原因不明の体調不良発生以来休んだまま。
一人では開場まで移動できない。
歩行すらできない日もあったくらいだ。
本当に、心底体調が悪かった時には
「家族のためにも、また自分自身が再び675やNSRに乗るためにも、
諦めるわけにはいかない」と思っていた。
産業医の先生や看護師のアドバイスを受けて、病院へ検査に行き、
ここでは解らんと言われては、その医師が「解る可能性」を示した方面へ。
幾度も繰り返し、診察券だけ異常に増えた。
でも結局何も解らず仕舞い。
それでも体は復調傾向なので、昨年5月からまた原2バイクに乗り始めた。
今でも時折襲われる目まい。
不安で仕方がない。
最近は「前兆」が解るようになり、
事故などの心配は無くなったが、
でもまだNSRや675に乗る自信は無い。
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色々な考えがあると思う。
バイクは乗ってなんぼ、とはよく聞く話だ。
それは正しい。
でも私は、「今乗らないバイク」をいくつも所有している。
「いつかは乗る」ためだ。
これも言い訳だと知ってはいる。
でも私の場合は心の糧になっていたことも事実。
ナンバープレートを外し、廃車してしまうことは、
実際はどうあれ、すぐに乗れる状態から遠のくことではある。
しかし、体調も回復傾向で、ナンバーの有無の差が無くなった。
このところ、そう感じていた。
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先日、平日に半日時間が作れた。
突然、廃車を思い立ち、
前日の夜中、ナンバー取り外し作業と書類確認。
ガレージ内で675に掛けた毛布を外し、久しぶりに跨った。
何年も乗っていないが、あの鼓動と振動が甦る。
「再び戻る」
675に誓おうとした自分の間違いに、すぐ気が付いた。
こいつは単なる工業製品。
所詮、心は無い。
誓うべきは、自分自身。
自分自身への誓いを忘れぬよう、写真を撮った。
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