稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

足捌きからの打突(木曜会、2018年10月4日)

2018年10月05日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
体育館の建て替えが終り、やっと戻って来れた。
今年34回目。参加者30名ぐらい。

始まる前にK芦五段の足捌きを指導する。
K芦五段は面を打つときに右足を蹴り出してしまう。
踏み出す感じではなく膝(ひざ)を使って蹴り出しているのである。
いくら右足を速く蹴り出してもあまり意味はない。
打突の距離や速さは左足が生み出すからである。
「右足は左足で押し出すようにするんですよ」と教えるがうまくいかない。


(この足は踏み出しているのではなく蹴り出しているのである)

まあ、以上の話は余談。
別の機会に書くかもしれない。

------------------------------

以下、木曜会。
先週に引続き、別枠で初心者のO野君の指導をおおせつかったので
聞き取れた部分のみ記す。

稽古は擦りかぶりの復習から始まった。
両手を高く上げて右足のつま先は床を滑らすように。
両足とも踵を付かない。左足のヒカガミは伸ばしたまま。

切り返しはきちんと正しく行うこと。
左の返しが不充分な人が多い。

しっかりした体幹の上で足を出さなければ剣道にならない。
必ず体幹を整えたところから打突すること。
イチ、ニ、サンの足捌き。イチ、ニィー、サンの足捌き。イーチ、ニ、サンの足捌き。
左右の足捌き(横の足捌き)も重要である。(島野大洋先生、松原輝幸先生の足捌き)
打つ時は右足スイッチを入れて打つ。

一つひとつの動きに意味が無くてはならない。
意味も無く、何となくフワフワしていては駄目。
ただ動いているのではなく、上を攻めたり、下を攻めたり、右を攻めて左に変わったり、
必ず次の技に繋がるような動きをしなければならない。

基本稽古だからと言って打ちっぱなしにしないこと。
肩残心、引き残心から、しっかり間合いを取って、相手より先に準備完了すること。
中途半端に竹刀が交わったところで残心を取ってはならない。
離れたところで残心を取るから相手を観察し優位に立てるのである。

出頭面は速く打とうとすればするほどガチャンコしてしまう。
相手の頭上に出来るだけ速く竹刀を持って行って上から下に打つこと。
応じ技は自分から攻めて打つこと。待っていての応じ技は決まらない。

---------------------------

以下、1分半の地稽古にて

地稽古の中で究極の基本技を稽古しなくてはいけない。
打ちたい打たれたくないという気持ちが出て崩れてはならない。
構えた時には捨て身になっていること。打たれても良い。

特に小手を打ったあとに守りに入ってる者が多い。
試合をしているのではないので身を捨てて技を出すこと。


(新しく建て替えられた四條畷西中学校の体育館)


(しっかりした体幹から足捌きで攻めてからの打突の説明)


(足捌きを伴った攻めからの正面打ちの練習)


(初心者のO野君も面を着けての正面打ちをやらせてみた)


【感想・反省点】
------------------------------------------
初心者指導は右腕を伸ばし打った時は右腕が床と平行になること。
前傾はしないで上体は起こしたまま打つこと。手と足の動きを一致させること。
すべてリズム良く行うこと。以上を重点指導した。
------------------------------------------
初心者指導はどのへんを妥協点とするかで悩む。
素手、甲手を嵌めて、面を着けて・・、足だけ、手刀、エアー竹刀と、
何回も条件を変えながら正面打ちを教えるが、なかなか上手く出来るものではない。
何かが出来ると他の何かが出来なくなったりの連続である。

最初に書いたK芦五段の例でもそうだが、妙なクセがつくとなかなか直せない。
どのレベルで妥協して、次の指導(次は切り返し)に移るのか悩むところである。

最後の1分半の地稽古(六段以上と五段以下に別れて審査を意識した稽古)にだけ参加した。
六段1名、七段2名。いやいや、なかなか攻めが通じない。

左右前後の足捌き。どうやって入るか、どこまで入るか。
入ったあとのスイッチの入れ方など試していたら最後までドタバタしてしまった。
どうしても「打たれたくない」の気持ちが出てしまう。困ったものだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする