稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

尊聞行知(そんぶんぎょうち)

2020年09月21日 | 剣道・剣術


19日の長正館虎の穴稽古で、Yちゃんの木刀に彫られた四文字。

尊聞行知(そんぶんぎょうち)とは、
前漢の時代の儒学者、董 仲舒(とう ちゅうじょ)の言葉らしい。
文字通りに読むと「聞くことを尊び行いを知る」となる。

意味は「人の話をよく聞いて、しっかり理解してから行動しなさい」になるだろう。
剣道が上達する秘訣に「打って反省。打たれて感謝」という言葉がある。
むやみやたらに稽古の量ばかり増やしても上達はしないのである。

先日も木曜会(誠先生の剣道教室)で、
「素振り一つでも正しくない素振りをいくらしても無駄になる」
「間違った素振りは10本振れば10本分、100本振れば100本分下手になる」
「素振りは数では無く、正しい素振りを10本20本するだけでも上達するものだ」と教わった。

師の言葉を右から左に聞き流していては上達はしない。
間違った解釈をしても上達はしない。
素振り一つでも奥は深いのだ。
振っていて自分が正しく振れているか本当に不安になるものだ。

まずは師の話を受け止める素直な心が無ければならない。
そして実行し、反省し、修正し、また実行していくという繰り返し。

この日は、木刀の文字から「尊聞行知」という良い言葉を知った。



素直な子は真っすぐ伸びる。
剣道は教えながら、教える自分が学ぶことも多い。
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