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稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

身構え、気構え(木曜会、2018年5月24日)

2018年05月25日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年19回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター。30名ぐらいか。

稽古内容は、切り返し、面打ち、出頭面、出小手、
相小手面、面に対する応じ・返し技(面、小手、胴)、
1分半の地稽古4回(五段以下、六段以上に別れて)。

師匠の指導、お話の要点のみ記す。

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呼吸法を意識する。審査当日の呼吸法。
遠間、触刃の間での呼吸法、交刃、一足一刀の間での呼吸法。
自分の呼吸を整えることで相手の息遣いがわかる。
打つべき間は左足が教えてくれる。
打つべき機会は相手が教えてくれる。
触刃交刃の間では無用な声は出さない。相手との我慢比べ。

切り返しで右手が中心になっている者が多い。
右手が中心になるというのは左足が撞木になっているから。
撞木になると腰が逃げる。腰が逃げると真っ直ぐ打てない。
剣道をしっかりしようとするには構えが出来ていなければならない。
左足を真っ直ぐにし、三角矩を守って真っ直ぐ打つ。

面を着けた時の紐の位置は物見の延長線上に結び目が来るように。

打った時は竹刀を上げないこと。(バンザイしないこと)
打った反動で跳ね上がった位置で抜けること。

打ったあとは力を抜くこと。
力が入っていると捨てきってないように見える。

間境には大きく3つある。
1つは、相手が動かない、たじろいだ時に打てる間境。
1つは、相手が出ようとしたところを打つ間境。
1つは、お互いが出た時に打てる間境。
出す技によっても違う。小手は面よりも30センチ遠い。

出頭面は「乗り身」を意識すること。
相手の竹刀に乗って行く。

寸田(=上丹田、眉間の奥)と丹田(=下丹田、臍下3寸)を結ぶ軸が、
攻め入る時、打つ時に前傾しないようにすること。

自分がこう出たら、相手はこう出て来るということを予測して攻めて行く。
打ってこなければそのまま打ち込んで決めてしまう。

摺り上げ技は体捌きを伴うこと。

構えを作るにはまず左足の向きが大事。
腕だけで構えを作ろうとすると足のほうが疎かになってしまう。
体(たい)あるところに用(ゆう)あり。体用一源(たいゆういちげん)。
体(構え)がしっかりしているから用(打ち)がある。
正しい打突をしようとすりなら、まず正しい構えをする必要がある。


(稽古前の風景)


(礼が終わって面を着けるところ)


(稽古終了直後の風景)

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【感想・反省点】

最後の地稽古では散々だった。

1人目、Yさんは木曜会風の剣道から外れ、いきなりの胴打ち、薪割り面など繰り出してくる。
まさに難剣。乱されるこちらも実力不足である。

2人目、Iさんは七段合格して見違えるようになった。
迷いが無く、攻めての出小手、真っ直ぐの出頭面など頂戴した。
油断していたと言えばそれまでだが、構えた時の気迫、身構え気構えで遅れを取った。

3人目(お名前失念)、相手のほうから先に攻め入る場面が多かった。
準備万端で待ち構えているなら良いが、何となく剣先だけで誤魔化してしまった。

4人目、Oさんはグ~と間合いに入られ「あららどうしよう」と思ったところを何本も打たれた。

身構え気構えが出来ていない。気持ちが集中していない。
攻め入る時に僅かに迷いがある。相手と正対していない。
意気消沈、反省のまま帰路に着く。
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間合いの稽古(木曜会、5月17日)

2018年05月18日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年18回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター。少し少なめ、20名ちょい。
六段合格の発表あり。ポイントは「体幹」かな?

稽古は、面、出小手、相小手面、返し胴。
引き出しての間、攻めての間を意識して。

師匠の指導の要点のみ記す。

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五段までが守破離の守。六段七段が守破離の破。七段八段が守破離の離。
守破離の破を修行するには、しっかりとした基本が出来ていなければならない。
基本は左足を基軸とした体幹、左足を基軸とした打突。
左足を基軸とするから間合いがわかる。
遠間、触刃、交刃、一足一刀、打ち間、残心、身構え、気構え。

【構えと間】

左足は真っ直ぐ。ヒカガミは伸ばす。
左足は軸足。蹴ってはならない。
竹刀は左手の小指半掛け、親指は伸ばす。
左拳の位置は真ん中ではなく親指の第2関節が臍前。
左拳は臍前、一拳か一拳半空けて構える。
一足一刀の間で、剣先の向きは、相手の「はれせいがん」「あおせいがん」の当たりに向ける。
相手は距離感が掴めず幻惑される。ここから攻め入って打突する。
間境を身体が越えるのではなく右足だけが越える。左足はパンパンに張っている。
相手が出ようとした時に、こちらは打てる体勢にある。これが先。
間境で、一歩入ろうと、身体が越えてしまうと打たれてしまう。
打てる場所は左足が教えてくれる。ここなら打てるという間。
体軸がズレていると、この間がわからなくなる。
いつ打つか、は相手が教えてくれる。

触刃、交刃の間では、相手をよく見ることが大切。
中心を取ろうと攻め合うのではなく竹刀が交わるところが中心と考える。
打ち間に入る時に中心を取る。

打突の強度、冴えは右手を最後に押し出すことで生まれる。

基本打ちでうまく当たらないのは間合いが間違っているから。
打ち間は自分で思っているより遥かに近い。
一足一刀の間で打てるのは相手が入ってきた場合だけ。
攻め入ってしっかり打つには、相手の鍔元まで入らないと打てない。
だから「どう入るか」が大事になる。左足の引き付けが大事。

遠間では自分の心と身体を作る間、触刃交刃の間は相手を観察する間、
一足一刀、打ち間は攻撃する間、と明確に分けて考えると間合いに明るくなる。
どんな稽古の場合でも、触刃の間では、一回止まること。

間合いを詰める時は小刻みに詰めてはならない。
小刻みに詰めると自分も打てないし相手も守ってしまう。

打つべき機会は「機を見て」。
これは相手が打とうとしたところ。
何かしらの兆しがある。変化の兆しを見て打つ。


(稽古前の風景Ⅰ)


(稽古前の風景Ⅱ)


(稽古後の風景)
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昇段審査のポイント(木曜会、5月10日)

2018年05月11日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年17回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター。30名ほど。
六段合格、七段合格、錬士合格の発表あり。

忙しいので要点のみ記す。

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普段の稽古から開始線(中心から1.4m)を意識して稽古する事。
立ち上がってすぐに交差するような稽古をしていてはいけない。
そういう稽古はモグラ叩きと一緒。
背が高いのが有利であったり若い方が有利であったりして、
どちらが速いかだけの内容になってしまう。

開始線があるのは、剣道としての姿を見るため(作るため)にある。
遠間のところでしっかり構えて声を出し氣を入れる。
出した分だけ「氣」が溜まる。

触刃の間で一回止まること。
ここからは声を出してはいけない。
交刃、一足一刀の間には、自分の好きなように入れば良い。

ここまでで100点満点の50点があると思って良い。

ここから打った打たれたというのは結果としての現象でしかない。
審査員は、遠間での身構え気構え、そこからの間合いの使い方、
そして攻め、溜め、その上での打突を見ている。打突だけでは無い。

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【稽古中の指導ワンポイント】

打ったあとに体勢がブレる者がいる。打ったあとの形作りを意識する事。

構えが定まっていないのは発声が小さいからである。

間合いは「気力」である。氣は風船をパンパンに膨らませたイメージ。
同じ距離でもパンパンに膨らませたほうが間合いは近くなる。
息が続かないほうは打ち急いでしまう。

出頭面は引き出して打つ方法と相手が動いたハナを打つ方法がある。

審査では鍔迫り合いはしてはならない。引き残心する事。
上の先生に懸かるのでも鍔迫り合いなどしていてはいけない。

小手を打って体勢を崩す者が多いが、足を使って体捌きをする事。
しっかり中心を取って、外し、誘って、打ちしろ(余裕)を作って打たねばならない。
足が出て腰が入りアゴが引けて身体が崩れないところから打ちしろのある小手を打つ。

小手摺り上げ面は、裏より表のほうが実戦的である。(裏は拳を打たれる事が多い)
真っ直ぐ構えることが大事。摺り上げようと斜(ハス)に構えると出来ない。


(丁寧な正面打ちの稽古)


(気は風船をパンパンに膨らませるがごとく)

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以下感想

一刀流のクセ(正眼の構え)のせいか小手摺り上げ面が不得手だ。
意識すると余計に出来なくなる。師匠から「最初から開いてるよ」と指摘された。
理論上では動作は大きいが、実戦的には僅かな動作で摺り上げる。
相手の中心線上を真っ直ぐ入るのだと言われたが難しい。

最後の、相面、出小手、相小手面、返し胴の稽古の際に、
右足親指を袴に引っ掛けて激しく転倒してしまった。
全力で前に出ている時なので右足親指は捻挫してしまった。
10日の夜は痛くて眠れないほど。いまも痛い、痛すぎる。
11日の稽古は出来ない。12日の稽古は休めないしハードなのだ。

今から心配だ。

夢中になると右足を上げすぎるクセがある。
これも直したいクセの一つである。

袴が長すぎるのも足親指を引っ掛ける原因である。
格好さえ気にしなければ踝(くるぶし)を出すほど短い袴か、
股立ち(ももだち)を取って稽古したいぐらいだ。
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1分半の互角稽古、相面で負ける!稽古(木曜会、4月26日)

2018年04月27日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年16回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター。30名ほど。

書き込む時間が無いため重要な部分のみ。

発声を変えると剣道が変わる。
普段から開始線を意識して稽古をすること。
立ち上がっていきなり交刃になるような稽古をしていてはいけない。

立ち上がって、自分の肺の中の空気を、ぜーんぶ完全に吐き出す(発声する)。
吐き出した分だけ息が入ってくる。この空気を「氣」に変える。
中途半端に吐き出す(発声)すると中途半端にしか入ってこない。
その結果、中途半端な「氣」しか作れない。

氣を充実させて間境に入ると相手は堪え切れなくなる。
相手は息を吸っても吐いても打たれるという気持ちになる。
その状態で相手が打とうとした瞬間に技が出せたら一番良い。


(最後は1分半の回り稽古)


(K本七段の出頭面)

1分半稽古の終わりのほうでK本七段と当たった。
初太刀はお互いに決まらず、途中で相面で打たれ、後半で出小手を打たれた。

打たれた原因。

そもそも若いK本七段とはスピードが違う。
スピードが違うのに教科書通りに一足一刀の間から右足出して打ちに出た。
その部分でK本七段は気が充実し「いつでの打てる状態」であった。
間境を越えた時の勢いはK本七段のほうがはるかに上だった。
こちらも真っ直ぐ打ったつもりだが途中で逸れてしまうのを感じた。

教科書通りに打つのが悪いわけでは無いが、
少し形にとらわれ過ぎてしまった感は否めない。
本当に大切な、気の充実、勢いというものが疎かになっていたように思う。

昨夜(4月26日)の木曜会の稽古は良い稽古だった。
改めて「初心に戻って稽古しなければ!」と反省した次第。
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気迫、気勢、間合い、打つべき機会の捉え方の稽古(木曜会、4月19日)

2018年04月20日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年15回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター。
体育館半分、最後のほうで全部。30名ぐらい。
今回の稽古も盛りだくさん。本当に勉強になる。

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3人組。
まずは切り返しから。
1)大きくゆったり伸びやかな切り返し。
2)遠間でしっかり構え、肺の中の空気を吐き切って声を出す。そこから大きく切り返し。
3)呼吸法で切り返し。肺の中の空気を吐き切って声を出すのは同じ。
4)一呼吸での切り返し。数は制限無し。

気迫、気勢を自分の中にいかに作っていくか。
切り返しによってこれを作っていく。
一呼吸の切り返しをすると、技が途切れない剣道が出来るようになる。

次は横一列になって足捌きの稽古。
1で右足出し、2で左足を引きつけ、3で右足少し出す。
1の動作は左足で右足を押し出すように。1のみ、すぅ~と大きく。
先日の八段選抜の石田利也も、この足捌きで見事な面を打った。
寸田(上丹田)と下丹田を結んだ線がズレながら前に出ると攻めが効かない。
体軸がブレない攻め、打ちが有効打突に結びつく。

次は正面打ちの稽古。
1)遠間で気合、先革交差部分で一回止まる、そこから打ち間に入って打突。
打ち間から打突する時は、五せいがんを攻めながら打つ。
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せいがん(五つのせいがん)について
正眼=喉
青眼=左目、「あおせいがん」
晴眼=眼と眼の中心、「はれせいがん」
星眼=額の真ん中、「ほしせいがん」
臍眼=臍、「へそせいがん」
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2)自分から間合いに入り止まる。相手が動こうとした瞬間を打つ。
3)誘いを入れた出頭面。

位取り、位詰めのある打ち。一足一刀の間合いで「さあこい」という体勢。
気が詰まってしまった場合(どちらも打てない状態)で誘いが効く。
誘いを作って、虜点、間境を越える。

出小手、相小手面、小手に対する応じ面、返し胴、相面(互角)の稽古。

winwinで相面を打ってもどちらかが勝つ場合がある。
自分だけ勝ちたいと思うと防ぎながら打ったりすることになる。
胸襟を開いて「さあ打ってきなさい」「こちらも打ちますよ」という剣道は、
捨て切った気持ちの良い剣道になる。

審査対象者の立ち合い稽古組と一般地稽古組に分かれ時間まで。
切り返しをして終了。

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気迫、気勢、構え、間合い、打つべき機会の捉え方。
一番大事なのは「間合い」であり、間合いは左足が基準となる。
間合いがわかったら名人である。(西善延範士の言葉)

左足が基準、基点となって、いつ打てるのかがわかる。
間合いを切る、間合いを詰める、そこから攻めて打つ。
これは左足を基準とした一挙動の打突が出来ていることが基礎になる。
こうなると打つべき機会は相手が教えてくれる。


(最初の礼が終わり面を着けるところ)


(手前は審査対象者グループ、奥はその他の地稽古グループ)


(地稽古の様子)


(審査対象グループは立合い稽古と地稽古)
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審査で役立つ面打ち稽古(木曜会、4月12日)

2018年04月13日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年14回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター。
体育館の全部が使えて嬉しい。30名ぐらい。

3人で組になる。
大きなリズムの良い切り返し。呼吸法の切り返し。
一息での連続限界までの切り返し。
最初のヤァ~で息を全部吐き出すとのこと。
元立ちが主導権を取って掛かり手を引き出すこと。

最初に大きな声を出し、気剣体一致で、
声を出した切り返しをする事によって、
技のスピード、切れ、冴え、打突の強度が非常に良くなる。

①二足一刀の大きな面打ち。②遠間触刃からの面打ち。
遠間で構え、触刃の間、一足一刀から右足出して打つ。
遠間でしっかり声を出すこと。打ったあとはしっかり形を作ること。

③実戦的な出頭面。
遠間触刃と入って、少し入って準備、元立ちが出ようとした瞬間を打つ稽古。
出たあとでは遅い。出ようとした瞬間を見極めること。
遠間、触刃、そこから少し入って準備、相手が動こうとした瞬間に技を出す。
これが出来ると八段に受かる。

④誘いを入れた面打ち。
準備が出来てもなかなか相手が出てくれない。
中心を外す、少し手元を上げる、右拳を攻めるなど、誘いを入れた面打ち。
誘い技は打つか打たれるかというギリギリの間で使うこと。
遠いと誘いは効かない。

出小手、相小手面、小手返し面、返し胴の稽古。
自分から一歩入ること。待っていては駄目。

間合いに気をつけると剣道が変わる。
掛かる稽古ではなく相手を扱う剣道を目指さなければならない。
しっかり構えて声を出し、先の気位で、遠間、触刃、交刃と入る。
そこからの技の出し方を丁寧にすることにより爽やかな剣道になる。

六段審査、七段審査組と、六段七段元立ちの指導稽古組に別れて時間まで稽古。


(3人組になっての基本稽古、ここでの基本稽古は実戦的ですばらしい)


(六段七段元立ちの指導稽古、習った基本を実戦で使ってみる)


(審査稽古組、これは七段審査組)


(六段審査組、残念ながら撞木足になっている)


(右手主導で振りかぶるクセがあると、このように出小手の餌食になり易い)

最後の礼にて。

打ちたい打ちたいという気持ちが剣道を醜くする。
しっかりと間合いを取って相手と対峙することが大事。
しっかり構えていたら打つべきところは相手が教えてくれる。
しっかり構えていたら、自分の左足が打つべきところを教えてくれる。
自分から(自分勝手に)打とう打とうとしたら形が崩れてしまう。
遠間、触刃、交刃という間合いを大事に稽古すること。
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位取り(くらいどり)について

2018年04月07日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
師匠のフェイスブックより引用し、
木曜会での師匠のお話を付け加えます。

誠先生の剣道教室「位取り(くらいどり)」より。
(改行変更、画像は白黒にしました)
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審査にかかわらず日々の稽古の中でも
打突前のこの「位取り」が非常に重要です。

聞きなれない言葉ですが「乗れば勝ち、反れば負け」と言う
ギリギリの間合いで獅子の様に相手を飲み込む気位いが
剣道において最も大事であります。

稽古・審査・試合においても、
礼法作法の前から対峙した相手に先んじて気構え身構えを整え、
立礼を終えた後直ちに相手と気を合わせ
堂々とした姿勢と先の気位で立ち会いの間合いまで進み出で、
何事にも動じない巖(いわお)の心持ちで蹲踞の姿勢をとり、
立ち上がるやいなや半歩又は一歩間合いを詰め
内なる闘志を腹底から声に変え相手をまさに襲いかからんとする。

このいつでも打突出来る態勢と気迫気勢が威風威力となり相手に伝わる。
この精神的優位性が自らの心と手脚、身体を伸びやかにし
相手を自由に扱う(コントロール)する事ができるのです。

逆にこの位取りで後手を踏み自由が失われた時には
心、手脚身体が硬直し技が縮んでしまうことは、
皆さまも経験されていることと思います。

先の気位で気構え身構えを整え、旺盛な気迫気勢で相手と立ち会う。
この心掛けが稽古の質をぐんと高めてくれます。

本年の高段位審査会も間近に迫って来ました。
日々の稽古の質を高め本番に臨んでください!

吉報をお待ちしています(^o^)/





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以下、木曜会(4月5日)よりお話された内容。

身構え気構えが出来たほうが位が高い。
礼をする時から蹲踞までで相手を良く見て情報を得ること。
立ち上がったら精一杯、腹から声を出しきり気合を入れること。
「行くぞ」という気持ちより「さあ来い」のほうが位が高いものだ。
構えには上虚下実(じょうきょかじつ)が出来ている事が大事である。

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剣道形と1分稽古(木曜会、4月5日)

2018年04月06日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年13回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター。
最初は体育館の半分、途中から全部使う。

審査を受ける人の剣道形補習。
1本目仕太刀の残心は相手の顔を突き刺すような感にする事。
2本目打太刀仕太刀とも打ち下ろした剣先の高さに注意。
3本目は下段の構えの高さが全体的に高い。
4本目仕太刀の脇構えは右足を引き、剣先の高さは下段の構えより低く。
4本目は上段に振りかぶってから、お互いの刀身の中ほどで交差する。
5本目打太刀は相手の頭上に届くようにしないと摺り上げ出来ない。
6本目仕太刀は小さく摺り上げ小手を打つ。足捌きに注意。
7本目打太刀は右足を支点として大きく振り上げ向きを変える。
仕太刀が小太刀を取りに行く時の打太刀はその場で蹲踞。
小太刀の左手の位置と形に注意。

個人的主観。
全体的に動作が小さく速くしようとし過ぎている。
指導しようにも形の流れが判っていない者もいる。
刃先の向き、剣先の方向、高さも重要でる。
半身が不充分な者が多い。

--------------
位取りの話もされた。

フェイスブックの師匠の投稿記事から借用して
明日7日にUP予定。


面を着用して普通の切り返し、呼吸法の切り返し。
間合い、位を大切にした審査的な基本打ち。相面勝負。
打ちが当たらなくても不充分でもしっかり残心する事。

そして最後は1分稽古。切り返しして終了。


(審査対象者のみ剣道形)


(相面、出小手、返し胴の基本稽古)


(1分間の審査を意識した稽古)

礼の折にお話。

立間(遠間、触刃、交刃の位取り)の大切さ。
相手が打とうとしたところ、引こうとしたところ、心が動いたところ。
そこをしっかり打つ事が大事。「攻めの継続」が大事。
風が吹くような攻め。呼気による攻め。
五つの間(遠間、触刃、交刃、一足一刀の間、打ち間)での位取り。
発声は吐ききることが大事。第一声が小さいと全部が崩れてしまう。
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基本稽古と1分半稽古(木曜会、3月30日)

2018年03月30日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
完全に風邪をひいたみたいで調子が悪い。
もともと呼吸器系は弱い。年中、咳をしている。
持病と言えるアレルギーが鼻の奥にあり、
それが時限爆弾のように喉をイジめ時々爆発するわけだ。

寒気がするので稽古は無理かもと思いながら10分ほど横になっていた。
気温は20度を超えていたのに暖房を入れて車を走らす。
見学だけにしようか、きつくなれば稽古から抜ければいいか・・
なんて思いながら稽古着に着替えていた。ああ情けない。


(稽古前の風景、各々柔軟をしたり素振りをしたり・・・)

さて、今年12回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター体育館半分。途中から全部。

面を着けて3人組。
大きく伸びやかな切り返し、呼吸法の切り返し。

「手と足が一致しない人がいる」と全体注意有り。
右足出しながら手を上げ、打つと同時に左足を引き付ける。
これが基本だが、振り上げてから足を出してしまうのだという。
これでは気剣体の一致にならない。
頭が沈み込むクセのある人、ジャンプしながら切り返しをするクセの人、
こういう人は頭を平行移動しながら大きく足を出すことを意識しすること。

近間で、ゆーっくりの面打ち、脇を見せないで面打ち。
少し遠間からゆっくり右足出して一度止まって素早く面打ち。
遠間から気合を出し、自分の打ち間まで入って面打ち。肩残心。

自分の打ち間まで入って、相手が右足を出そうとしたところを面打ち。
(弓を引き絞ったような感じでいつでも打てるという体勢が必要)

有形の先々の技、無形の先々の技の説明あり。
無形の先々ので面を打てれば最高の技である。

出小手、返し胴、小手に対する応じ技(相小手面、表摺り上げ面、
裏摺り上げ面、小手返し面)、相面勝負、
面を打とうとした瞬間に受けるタイプの人に対する右横面。

1分半の立ち合い稽古。打っても打たれてもしっかり残心すること。
3人交代で2組6人、プラス自由に相手を選んで2人、計8人と立ち合い稽古。
切り返しをして終了。

最後の話。
1分半の稽古の中で自分の全てを出すという稽古は大事で、
途中で気の抜けた稽古をいくら続けても駄目であるという話だった。

何とか最後まで稽古が出来たが、
そうしても1分半の間に気が抜ける場面が出て来る。
体調が悪いせいもあるのだろうが大いに反省する。


(1分半の立ち合い稽古は、審査稽古でもある)


(残心と間合いには特に気をつけて、縁の切れない稽古をする)


(打った打たれたでは無い、基本技を稽古の中で再現することを目指す)
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相面(出頭面)の勝負稽古(木曜会、3月22日)

2018年03月23日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年11回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター体育館。
20時から21時過ぎまでだが師匠少し遅れる。
参加者は25名ほど。

竹刀を持って集合。
21日の五段の審査からのお話。

少しでも前がかり(右足に体重が乗っている)な人は落ちている。
前傾すると気剣体の一致の技が出にくい。打突部に適確に当たらない。
打つべき機会で、そこからまた左足を引き付けて打つことも見受けられた。
早く打とうとするばかりでは駄目で、しっかりと左足に体重を乗せ、
ゆっくり確実に打つことを、まず身につけなければいけない。

受かっている者は右足から出ている者が多い。見栄えも良い。
立ち上がった時に竹刀が交差していては「攻めしろ」が無い。

遠間で発声し、触刃の間、交刃の間、そして一足一刀の間、
丁寧に間合いを詰め、そこから体幹を意識して打ちを放つ。
技の冴えや見栄え、機会を捉えるというのは意識して形から作っていく。

形審査では第1組目、8人4組の打太刀4人全員が落ちた。
過去には1組目10人全員が落ちた例もある。
仕太刀が小太刀を取りに行く時に蹲踞しなかったから。

小太刀の時の左手の位置、4本目の構える時の足、
7本目の打太刀の最後の面の足も間違いやすい。

日頃の稽古から、相手との間合いを気をつけて、
立ち上がった時に竹刀が交差しないように心がけて欲しい。
相手よりも遅く蹲踞して距離を調整するという方法もある。
間合いを取って、遠間、触刃の攻め合いを大切に。

蹲踞しつつ息を吐き、立ち上がりながら息を吸って調息する。
そこから裂帛の気合を出す。この発声が大事。

礼から帯刀して前に出るときは風を切るような気持ちで。
あたかも自分の身の回りで渦巻きが出来るが如く。
そして帯刀から立ち上がりまで、相手を良くみて観察すること。

礼、蹲踞、立ち上がり、発声、触刃、一足一刀の間で剣道が決まる。
そして左足にしっかり体重を乗せて打突することが大事。


以下、稽古。

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上下素振り、左手鳩尾、竹刀は床に平行までの素振り、
右手滑らして左手まで、足は大きく。左手は出来るだけ伸ばす。
打ち下ろしたときの竹刀はしっかり止まるように。

面を着けて。

大きくゆっくり伸びやかな切り返し、呼吸法の切り返し。
遠間(二足一刀の間)からの正面打ち。
自分で一番遠いと思う間からの正面打ち。
自分の剣先を相手の竹刀の2つ目の節に合わせ、
体幹を意識してゆーっくりの正面打ち。
今より少し離して右足出して(いったん足を止めて)の正面打ち。

相面(出頭面)の勝負稽古。

礼をして蹲踞して発声、触刃、交刃、
打てると判断したらお互いに勝負面して間合いを取って残心・・を3回。
これを回り稽古方式で10回ぐらい。

途中で師匠から注意。

残心、振りかえってすぐに間合いを詰めると、
審査では「相懸かり」のようになってしまう。
打ち終わったから丁寧に間合いを取れば、見ていても緊張感がある。

こういう稽古は、自分がどこなら確実に打てるかがわかるようになる。
左足と相手との距離をしっかり認識する。これが間境(まざかい)。
実際には、間境で小手を打っても良いし胴に返しても良い。

日頃の稽古で、相手が間境を越えようとした時に避けては稽古にならない。
自分から(お互いの)間境を越えて打って出る稽古を心掛けねばならない。

最後は切り返しをして終了。

蹲踞の時は獅子の位。蹲踞の時から相手を観察する。
初太刀1本は千本の価値あり。初太刀に至るまでの過程。
蹲踞から自分が主導権を取るように。
いつでも打てる身構え気構え。

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古参ベテランのN七段には相面で3回とも打たれた。
あの小さく素早い面は真似してみたいものだ。
以上、時間は短いがとても充実した稽古だった。


(素振りを終えて面を着けるところ)


(同じく、素振りを終えて面を着けるところ)
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剣道形で注意すべき点・後半(3月15日の木曜会稽古)

2018年03月16日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年10回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター体育館。

3月8日に続き、審査を意識した木刀稽古2回目。
木刀を忘れた人もいるかと思い大小3組持って行った。
持って行って良かった。


(いつも車に積んでいる木刀、右端は一刀流の小刀で、剣道形木刀と刃長はほぼ同じ)

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以下、全体を指導して師匠からの注意されたこと。

5歩下がる際の最後の足の引き付けを忘れない。

3本目、下段の位置が高い者が多い。膝頭から3~6センチ下。
ただし仕太刀は打太刀の高さに揃えること。
仕太刀の突き返しは胸部。
最後に止まってから顔の中心ではなく、最後の1歩で胸部から顔の中心に。

4本目の仕太刀の脇構は鍔が口元を通るように。
打太刀の八相は上段から八相になるように。
全体的に切り結びが高すぎる。剣先の高さは面の高さ。
脇構の剣先の高さは下段よりも少し低くするように。

5本目の打太刀は3歩目で左足をしっかり引き付けてから面を打つこと。

6本目の仕太刀は下段からの攻め上げから小手摺り上げ面まで気を繋ぐこと。

7本目の仕太刀が突きを受ける時は高過ぎないように支える。
突きの場合、打太刀も仕太刀も刃先の向きを間違えないように。3本目も。
仕太刀が胴を打ったあとの木刀は腕と並行で床と並行では無い。
つまり腕の延長線上に一直線になるように手を伸ばす。

最後の礼の場で。

「右足から」という記述は左足の引き付けを伴う。
「右足を」という記述は左足の引き付けは伴わない。
審査で上がらないようにするには呼吸法しかない。
発声は、小手↑、面↑と語尾を上げること。
技は振り返って構えるまでが技である。
相面、出小手、相小手面、返し胴、自分から仕掛けていくこと。

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形審査で審査員が見るポイント。

1本目:打太刀の足の出し方。(引くと×)
2本目:打太刀が小手を打った時の高さ。
3本目:足捌き。(前進後退の時の足の間違い)
4本目:仕太刀の脇構は右足を引く。(左足出して構えると×)
4本目:切り結んだ剣先の位置。(高過ぎる者が多い)
5本目:打太刀が仕太刀の頭まで届いて打っているか。(届かない者が多い)
6本目:仕太刀が下段に構える時に打太刀が剣先を下げないように。
6本目:足捌き。(仕太刀の足捌き全体)
7本目:足捌き。(打太刀の面、仕太刀の胴)

4本目で切り結びが合わない者が多いのは、
仕太刀が脇構から頭上を通って面を打つのに対し、
打太刀が八相の位置からそのまま面を打ってしまうから。
打太刀も左上段に振りかぶってから面を打つように。
合わさなければならないと思ったら余計に縮こまってしまう。

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以下、小太刀。

小太刀の右手の位置は、太刀の中段の構えの位置である。
左手はしっかり腰の位置。指を揃えて手首が曲がらないように。
構えた時は太刀と同じ長さになるように半身になる。
構えを解いた時の左手は体側。
2本目の半身の構えは若干体勢が低くなる。
3本目の半身下段は刃先は真下。

1本目:仕太刀が入身になろうとする所を正面に打ち下ろす。
1本目:仕太刀は小さく身捌きして摺り上げる。
2本目:仕太刀が入身になって制するところを打太刀は脇構にひらく。
3本目:打太刀は逃げようとして下がる。
3本目:打太刀が左足から戻るのは死に体にならないためである。

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以下、私見。

手元にある、全日本剣道連盟の「日本剣道形解説書」の
「解説書の出来るまで」のところには、
仕太刀が左足から下がる件について以下の記述がある。
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誤植かと思われるので「右足から」とすべきであるとの意見もあったが、
審議会の審議で原本どおりとなった。(昭和60年11月27日)
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私も最初は誤植と思っていた。

が、本来(というか元の原型)は一刀流の小太刀と同じで、
仕太刀は打太刀を間接技で完全に腕を制せられ、体勢も崩れてしまうのである。
体勢が崩れるのと痛みのため、不本意ながらも打太刀は数歩下がる。

仕太刀が押すから下がるのでも無く、
打太刀が逃げようとして下がるのでもなく、
崩れるので自然に下がってしまうのである。

つまり最後の残心部分は、
身も心(体勢も精神も)も完全に仕太刀が勝ちを取った状態なのだ。

これに対し2本目の勝ちはまだ「勝ちとして不充分な状態」であり、
仕太刀が気を抜けばいつでも打太刀は反撃出来る状態なのである。
だから仕太刀は警戒しながら下がる必要がある。

3本目は完全に勝っている状態だから、あえて警戒しながら下がる必要は無い。
仕太刀は堂々と左足から下がって元に戻るのである。

(この件は研究中につき見解が変わることもあります)
(小太刀3本目は研究のあと、また別の機会にまとめてみます)
(ご意見あれば遠慮なくご連絡ください)

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参考記事

小太刀3本目関連(2016年12月21日)より
剣道形小太刀(仕太刀の打太刀に対する腕の制し方)
https://blog.goo.ne.jp/kendokun/e/6855c6c42bdf1c0c592757de30cf17e7


(最初は狭かったので2回に分けて稽古した)
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昨夜(3月8日)の稽古(木曜会)

2018年03月09日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年9回目の木曜会稽古。
雨。四條畷の市民活動センター体育館。
20時から21時過ぎまで。

師匠のお話から、左座右起(さざうき)の作法について訂正する次第。
勘違いしていたが、3月2日に書いた起居(ききょ)は跪居(ききょ)の間違いである。
つまり、跪居(ききょ)=跪座(きざ)なのである。音が同じなので間違えた。
跪居も跪座も、両膝をつき、つま先を立てて、かかとの上に尻をおく姿勢を言う。

座る際は、左右と膝を付き、跪座(立てた踵の上にいったんお尻を乗せる)から座るが原則。
立つ際も、跪座(立てた踵の上にいったんお尻を乗せる)から右左と立つのが原則。
子供は長時間の正座で足が痺れていることがあるので跪座を推奨。
ただし、レベルに応じて跪座は省略しても良いとのこと。

さて稽古。すぐに面を着ける。

大きなゆっくりとした切り返し。呼吸法の切り返し。
1拍子の正面打ち。相手に脇を見せない正面打ち。
手と足が同時が基本だが、レベルが上がれば足が先行して打つように。
右足をしっかり出して正面打ち。

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4人組での交互打ち。
--------------------------------------------------
③①→②④  ①が打って②が受けて、②は③の後ろへ
②③←①④  ①が打って③が受けて、③は④の後ろへ
②①→④③  ①が打って④が受けて、④は②の後ろへ
--------------------------------------------------
④②→③①  ②が打って③が受けて、③は④の後ろへ
③④←②①  ②が打って④が受けて、④は①の後ろへ
③②→①④  ②が打って①が受けて、①は③の後ろへ
--------------------------------------------------
①③→④②  ③が打って④が受けて、④は①の後ろへ
④①←③②  ③が打って①が受けて、①は②の後ろへ
④③→②①  ③が打って②が受けて、②は④の後ろへ
--------------------------------------------------
②④→①③  ④が打って①が受けて、①は②の後ろへ
①②←④③  ④が打って②が受けて、②は④の後ろへ
①④→③②  ④が打って③が受けて、③は①の後ろへ

この練習方法は部活など見ることはあるが初めての体験である。
打たれる方が止まっている正面打ちだと移動がスムーズに出来ず難しい。
相面だと移動はスムーズになるが、頭が混乱してごちゃごちゃになる。
途中で4人では無く5人でやったがますます混乱した。
打ちを意識すると順番が狂い、順番を意識すると打ちがいい加減になる。
やり慣れていないせいもあるが難しいものだ。

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遠間でしっかり声を出し、蝕刃、打ち間まで入って丁寧に打つ正面打ち。

間境(まざかい)の説明。
一足一刀の間でお互いがいつでも打てる(打たれる)その境目(さかい目)。
間境で形(自分の構えと心)が崩れないことが大切。
その間境のところからすぐ打たないで我慢する打ちが大切。
間境でもう一つ攻めてみる(膝を出すなど)打ちなど身につけたい。

相面勝負での交互打ち。
小手に対する応じ技(表摺り上げ面、裏摺り上げ面、相小手面)。

1分半の回り稽古を5回。
稽古になると気をつけていてもクセが出る。
師匠から指摘。

1)稽古(地稽古、立ち合い稽古)の時に基本稽古が出来なければ駄目。
2)上位の者が崩れて打っては駄目、究極の基本打ちを目指せ。

最後に大きく伸びやかな切り返しをして終了。

剣道は「気」。姿勢気勢が大事。調子の悪い時は無理をしない。
大きな声、遠間蝕刃の間を大切に。交刃、一足一刀の間、そこから攻め溜め。
調子が悪い時は稽古を休んで見学しても良いし、家でのんびりするも良し。
調子が悪い時は休むことも稽古のうちと思って良い。
ともかく稽古は元気が大事。





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剣道形で注意すべき点(3月1日の木曜会稽古)

2018年03月02日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年8回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター体育館。

前回(7回目)を欠席したので今週が剣道形の稽古だとは知らなかった。
まあ、いつも木刀は車の中に入れているので大丈夫。
20時から21時過ぎまで。全員で40名ほど。

参加人数が奇数になったので、横から見たり指導したりとなる。
実は形稽古は四段の時に東京の武道学園の丸山鐵男先生の前で大恥をかいてから、
けっこう自分なりに一生懸命取り組んできたつもりだ。
もう30年以上もほど前の話だ。


(故 丸山鐵男範士八段、写真は全日本剣道連盟サイトより拝借)

以下、師匠が言う間違い易い点、自分として気がついた点のみ書き記す。
細かな所作については文章では表現できないので省く。

所作

跪居(ききょ)=跪座(きざ)
両膝をつき、つま先を立てて、踵(かかと)の上に尻をおく姿勢。

座る際は、左右と膝を付き、跪座(立てた踵の上にいったんお尻を乗せる)から座るが原則。
立つ際も、跪座(立てた踵の上にいったんお尻を乗せる)から右左と立つのが原則。
子供は長時間の正座で足が痺れていることがあるので跪座を推奨。
ただし、レベルに応じて跪座は省略しても良いとのこと。(以上、3月9日、訂正)

大刀を帯刀の際は柄頭が身体の中心の位置。

帯刀時の礼で持った木刀が動かないように。

1本目
仕太刀は剣先方向に抜くこと。

2本目
お互いが3歩で入った間合いは横手(よこて=切先の根元)では無く一足一刀の間合いである。

3本目
下段の間合い、位置や、上げ具合は仕太刀が打太刀に合わせること。
仕太刀の「入れ突きに萎(な)やす」が出来ていない人が多い。

4本目
仕太刀、脇構で相手から刀身が見えている人が何人か見受けられた。
打太刀が突いた時に、目だけで仕太刀を追っている人が多い。顔も向けること。

5本目
打太刀はしっかりと仕太刀の面に届くように打つこと。
でなければ摺り上げが出来ない。

6本目
縁の切れないように。
仕太刀が上段から下がるのは右足から。左足から下がる者が少なからずいる。

7本目
打太刀は捨て身の面を打ったあと、すぐに仕太刀のほうへ顔を向けること。


(これだけいると数組見るのが精一杯だった)


(どこで間違い易いか・・・という良い勉強になった)
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誠先生の剣道教室より「レッパクの気合」

2018年02月26日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
我が師匠の2月23日、facebookの「誠先生の剣道教室」のコピペです。
重要な事なのでそのまま紹介します。

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先日、剣道六段、七段、八段受審の方々の講習会講師を務めさせていただきました。

個々のその日の出来栄えの評価を行っても当日の審査に必ずしも一致するものではありません。

しかし、日頃の稽古ぶりが顕著に現れるのが今回のような模擬審査です。

順番を待つ姿(ここは審査には評価されないとされています)、
入場、礼法、立会いの間合いまでの進み方、蹲踞の姿勢、立ち姿(構え)、発声!!

ここは、この発声までに50%の合否が決定していると言われるくらいに重要な事柄なのです。

この立ち間(遠間〈剣尖が触れない間合い〉)での裂帛の気合いで、
自身の気力を奮い立たせ、相手を恐怖せしめるだけの迫力が、
その後の先の気位・立会いの主導権、打突のスピード、
強度、冴えにつながる事は、周知の事実であります。

しかしながら、この所の慎重さ、気勢、迫力が感じない方々が多いですねー^^;

「レッパク」とは、裂帛と書き、絹の生地を勢い良く裂く様を擬音化したものです。

審査員は、ここで皆さんが審査に臨むこれまでの努力、覚悟を感じ取ります。

そこからは、「出たとこ勝負!」
こう攻めてこう打とうとか、こう来たらこうしようなどと言う1ミリの隙間もありません。

「一閃」(いっせん)、自身と相手の間合いと動きに乗じた閃き(ひらめき)が勝敗を決めるのです。
「乗れば勝ち、反れば負け」なのです。

審査も近づいてきました!

この立会いの間合い「立ち間」を大事にして稽古を工夫してください!
きっと良い稽古ぶり、審査の結果に結びつくはずです(^o^)/

参考になれば幸甚です!


(下の写真は記事には関係ありません)


(2月25日、東大阪吉原公園、SONY-NEX-5、f1.0、1/320秒、ISO-200、マニュアル固定レンズ25mm)
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昇段審査で大切な事(2月15日の木曜会稽古)

2018年02月16日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年6回目の木曜会稽古。
20時から21時過ぎまで。全員で30名ほど。
四條畷の市民活動センター体育館。
先週より少しはマシだけど寒い寒い。
本日は昇段審査に向けての稽古中心。

師匠のお話。

審査で大切なことは、気迫、気勢、やる気、必死さ、
それをどう見てもらうのかが重要である。
自分の力量は限られている。
その限られた力量をすべて発揮できるには、
発声であり、残心であり、身構え、気構えである。
立会い、打突時の発声、残心における間合いの取り方を特に意識すべきである。

---------------------------

稽古の内容はほぼ先週と同じなので特筆すべき内容のみ記す。

1)面を着けずに素振り
右手ずらせて上下素振り。右手ずらせて水平付近までの素振り。
左手は大きく頭上まで振り上げる。足は大きくつま先を出す。
右足が遅れないように。右足と左手が糸で繋がっているように。
身体が前かがみにならないように。反り返るぐらいに。
前傾で構える人は竹刀を当てるのが早いかも知れないが打突の強度と冴えが出ない。
これは腕の稼動範囲が小さいからである。手首が強ければそれで良いというものでもない。

普通の素振り。(空間打突、ゆっくり振り上げて素早く打つ)
打突は左手だけで成立するものではなく最後は右手で打つものだ。
しかし最初から右手だけでも駄目で、左手の運動の中に右手で打つ動作が加わって、
打突の強度と冴えが生まれるのである。

2)面を着けて基本稽古
遠間蝕刃での発声が大事。
入る時は柔らかく目線が下がらないように入る。力で入らない。
基本稽古でも実戦のつもりで。
入ったからすぐ打つのではなく、入って止まって(溜めて)、素早く打つ。
肩残心で振り向いて構え3本打ち終わるまで気を抜かない。
中心を取って入ろうとすると中心を取らせてくれない。
構えたそのままの形で一足一刀の間に入る。
そして五せいがん(眉間、左目、顔の中心、咽喉、臍)を攻めて打つ。
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せいがん(五つのせいがん)について【備忘録】
正眼=喉
青正眼=左目、「あおせいがん」
晴正眼=眼と眼の中心、「はれせいがん」
星正眼=額の真ん中、「ほしせいがん」
臍正眼=臍、「へそせいがん」
--------------------------------------

間合いについて(審査員から見た印象の違い)

竹刀の先が交わった状態で気合を出し技を出すのと、
遠間蝕刃の間で気合を出し、慎重に間合いに入って技を出すのとでは、
審査員から見た印象がまったく違う。緊張感が違う。
竹刀が交差した状態で気合を出しても(見た目の)緊張感は無い。
これを意識しながら稽古すべきである。

3)小手に対する応じ技の稽古
遠間から蝕刃、そして一足一刀の間に入る。
一足一刀の間にスッと入ると相手は小手を打ってくることが多い。
小手に対する技(表擦り上げ面、裏擦り上げ面、相小手面)は重要。
擦り上げは手の平、手の甲で受けて摺って伸ばして打つ。横に払うのでは無い。

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終了後に師匠に質問。
「肩残心で振り返った時に相手の面が空いていたら引き面を打っても良いか?」
師匠曰く「武士の情け、打つのは見苦しい」なるほどなるほど。


(稽古前の風景1)


(稽古前の風景2)


【感想と反省】

基本稽古でも実戦を意識すると緊張感がまったく違うのものである。
小手に対する擦り上げ技がうまく行かない。
昨夜より柄を短くしたのでそのせいかも知れない。
柄は短めか長めかどちらが良いかまだわからない。
もう少し慣れれば短めのほうが良いような気がする。
地稽古では習った技ではなく思わず得意な技が出てしまう。これでは稽古にならない。反省。
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