稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

気迫、気勢、間合い、打つべき機会の捉え方の稽古(木曜会、4月19日)

2018年04月20日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年15回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター。
体育館半分、最後のほうで全部。30名ぐらい。
今回の稽古も盛りだくさん。本当に勉強になる。

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3人組。
まずは切り返しから。
1)大きくゆったり伸びやかな切り返し。
2)遠間でしっかり構え、肺の中の空気を吐き切って声を出す。そこから大きく切り返し。
3)呼吸法で切り返し。肺の中の空気を吐き切って声を出すのは同じ。
4)一呼吸での切り返し。数は制限無し。

気迫、気勢を自分の中にいかに作っていくか。
切り返しによってこれを作っていく。
一呼吸の切り返しをすると、技が途切れない剣道が出来るようになる。

次は横一列になって足捌きの稽古。
1で右足出し、2で左足を引きつけ、3で右足少し出す。
1の動作は左足で右足を押し出すように。1のみ、すぅ~と大きく。
先日の八段選抜の石田利也も、この足捌きで見事な面を打った。
寸田(上丹田)と下丹田を結んだ線がズレながら前に出ると攻めが効かない。
体軸がブレない攻め、打ちが有効打突に結びつく。

次は正面打ちの稽古。
1)遠間で気合、先革交差部分で一回止まる、そこから打ち間に入って打突。
打ち間から打突する時は、五せいがんを攻めながら打つ。
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せいがん(五つのせいがん)について
正眼=喉
青眼=左目、「あおせいがん」
晴眼=眼と眼の中心、「はれせいがん」
星眼=額の真ん中、「ほしせいがん」
臍眼=臍、「へそせいがん」
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2)自分から間合いに入り止まる。相手が動こうとした瞬間を打つ。
3)誘いを入れた出頭面。

位取り、位詰めのある打ち。一足一刀の間合いで「さあこい」という体勢。
気が詰まってしまった場合(どちらも打てない状態)で誘いが効く。
誘いを作って、虜点、間境を越える。

出小手、相小手面、小手に対する応じ面、返し胴、相面(互角)の稽古。

winwinで相面を打ってもどちらかが勝つ場合がある。
自分だけ勝ちたいと思うと防ぎながら打ったりすることになる。
胸襟を開いて「さあ打ってきなさい」「こちらも打ちますよ」という剣道は、
捨て切った気持ちの良い剣道になる。

審査対象者の立ち合い稽古組と一般地稽古組に分かれ時間まで。
切り返しをして終了。

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気迫、気勢、構え、間合い、打つべき機会の捉え方。
一番大事なのは「間合い」であり、間合いは左足が基準となる。
間合いがわかったら名人である。(西善延範士の言葉)

左足が基準、基点となって、いつ打てるのかがわかる。
間合いを切る、間合いを詰める、そこから攻めて打つ。
これは左足を基準とした一挙動の打突が出来ていることが基礎になる。
こうなると打つべき機会は相手が教えてくれる。


(最初の礼が終わり面を着けるところ)


(手前は審査対象者グループ、奥はその他の地稽古グループ)


(地稽古の様子)


(審査対象グループは立合い稽古と地稽古)
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