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稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

審査における精神的優位性(木曜会、2018年9月27日)

2018年09月28日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷の市民活動センター。
今年33回目。参加者少なめ20名ぐらい。
始まる前に剣道形10本裏表を女性剣士と行った。

来週(10月)からは四條畷市立四條畷西中学校の体育館での稽古になる。
五段以上は剣窓を取って情報を得ることが大事というお話が出る。
他、剣道形の成り立ち、なぜ剣道は背番号ではなく団体名と名前を付けるのか・・
そして、五行(木・火・土・金・水)のお話(いかに相手よりも優位に立てるか)、
八段に合格した時の精神的優位性についての話・・が大変興味深かった。

稽古は、先週に引続き秋の地方審査、中央審査を意識した稽古だった。
別枠で初心者のO野君の指導をおおせつかったので聞き取れた部分のみ記す。
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蹲踞して立ち上がってすぐ打っていくような審査では見るところが無い。立ち上がって構えて発声し、5秒10秒は相手をよく観察して、どういった形で、攻め、溜め、崩して打つかを見ている。普段の稽古から立ち上がってからの身構え気構え気勢というものを意識することが大切である。打ちたい打ちたいと焦る者はしっかり観ている者の餌食になる。審査においては相手よりも自分は自信を持って(=精神的な優位性を持って)挑むことが大切である。打ちたい、打たれたくない、通りたい、落ちたくないというような心は捨て切って、剣先と剣先が触れ合った時には相手を飲み込むばかりの精神的優位性を持っていなければならない。六段・七段・八段審査では、交刃から一足一刀の間合いでの自信を持った「さあこい」といった精神的優位性が問われる。精神的優位性があるから心気力の一致した気剣体一致の技が出る。
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少し稽古をサボると(期間を空けると)形(かたち)が崩れているものである。稽古の間が空いた時は擦りかぶりから始めたり、寸田丹田の位置を確認しながらゆっくり伸びやかに面を打ったりして稽古するように。体幹と体軸が崩れたまま稽古していては変な形で固まってしまうものである。やろうとしてるかしてないかは傍で見てるとすぐわかるものだ。
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遠間で発声、触刃から一足一刀の間までしっかり自分で作る。そこからスイッチを入れて打つ。剣先は五せいがん(眉間、左目、顔の中心、咽喉、臍)を攻めて打つこと。打ったあとは必ず残心をとること。構えた時に前後に拍子を取ってしまうと構えが決まらずいつ打って良いのかわからなくなる。足捌きで左足を引き付け、いつでも打てる形を作ること。良いと思ったら他人のやり方を真似ること。
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一時期流行ったことがあったが、昇段審査で一本目から返し胴を打つべきでは無い。いざ自分が面を打とうと思ったときに「返し胴を打たれるのではないか?」という気持ちが出てきて技が出なくなるものだ。一本目は当たっても当たらなくても構わないから、しっかり相手を観て正面を打っていくことが大事である。
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しかし返し胴を持っていれば間合いに入るのが怖くなくなる。返し胴もしっかり出来なければ駄目。思い切って間合いに入ること。返し胴は前腹ではなく脾腹を打つこと。前腹を打つと止まってしまう。



(20時までは有志で形稽古)


(体幹を意識し、体軸が前後にズレない打突の説明)


(最後は回り稽古、始めの号令から10秒ぐらいは打たないで相手を観察する)


(一足一刀の間からスイッチを入れて打突に繋げる)


【感想・反省点】
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初心者指導は右腕を伸ばしながら打ち、打った時は右腕が床と平行になること。前傾はしない。上体は起こしたまま。打ちは遠くに飛ばないこと。(最初から遠くに飛ぼうとすると姿勢が崩れるから)最初から右足を上げるのでは無く、右足を左足で送りながら床を滑らすように前に出し、最後の最後で「トン」と床を踏む。手と足の動きは一緒。力を入れずに出来るだけリズム良く。
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足だけ、エアー竹刀で小さく大きく、竹刀を持って、甲手を着けて・・・と色々なバリエーションで正面打ちの指導を行った。状況が変わるとまた出来なくなるので、一つ前に戻っては何回も何回も繰り返し行った。擦りかぶり2回からの正面打ちを基本とした。擦りかぶりを入れずに打たせるとまた出来ない。また擦りかぶりから。ともかく身体で覚えることだ。来週も引続き指導をしたい。


(打とうとするとまだ少し前傾姿勢になってしまう)


(打ったあとの姿勢は良くなった)


【備忘録】

五せいがん(眉間、左目、顔の中心、咽喉、臍)
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せいがん(五つのせいがん)について【備忘録】
正眼=喉
青正眼=左目、「あおせいがん」
晴正眼=眼と眼の中心、「はれせいがん」
星正眼=額の真ん中、「ほしせいがん」
臍正眼=臍、「へそせいがん」
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審査に向けての稽古(木曜会、2018年9月20日)

2018年09月21日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷の市民活動センター。今年32回目。
雨のせいか何かあったのか参加者少なめ20名ちょい。
始まる前に剣道形七本目の指導を少しやった。

稽古内容は、10月11月の審査を意識した稽古だった。
特に最後にやった回り稽古方式の3本稽古は審査そのものである。

途中で「抜き技はしないで合気の技を出すこと」と注意があり、
面、出小手、相小手面、返し胴、摺り上げ技に限定した実戦的な稽古だった。

人数が少ないのでいつも3人組だが2人組なのも(大変だが)良かった。

ただ、私は、初心者のO野君の指導をおおせつかり、
最後まで別枠だったので、師匠の話は少ししか聞き取れなかった。

以下、聞き取れた部分のみ記す。

しっかりとした構え、攻めから打突を出す。
1分か1分半しかない審査だから打ったあとは次の攻めに繋げていかなくてはいけない。
そのためには残心の取り方が非常に重要になってくる。
相手とすれ違った時はすぐに振り返って引き残心で自分から間合いを取って構える。
相手よりも先に構えて(いつでも打てるように)準備完了しておくこと。

(交刃の間で)相手が何も感じない距離で足を出しても意味は無い。
相手の様子を見ながら、ぎりぎりの部分でしっかりとした構えと気迫が出来ていて、
そこから足を出して攻めるから相手が反応する。反応した部分を打つ。
相手が出てくるように仕向けていくところが大事。

返し胴は思い切って間合いに入ることが大事。
打ったあとはすぐに残心を取ること。

小手に対する摺り上げ技は、
裏で摺り上げるよりも表で摺り上げたほうが良い。
裏で摺り上げるのが基本であるが、実戦では小手を取られやすい。

言われた通りにやっているだけでは駄目で、
自分で一工夫しながら稽古に取り組んで欲しい。

最初の10秒間を大切に。緊張感がまったく違う。
そこから生れる技は審査員の心に響くものがある。


(小手に対する摺り上げ技の説明)


(始めの合図で立ち上がって10秒間はすぐに打たずに気のやり取り)


【感想・反省点】

初心者指導では打ち込み足の指導が一番難しい。

初心者指導は最初はお互いに面を着けたがすぐに外した。
今のままでは変な形に固まってしまうと思ったからだ。
以前に2回指導して改善された事がまた元に戻ってしまっている。

まず構え。背筋、首筋を立て、胸を張って堂々と構えること。
右足を出すと同時に手を振り上げ、手と足を一致して腕を伸ばして打つ。
身体は前傾させない。遠くまで飛ぼうとしないこと。すぐ近くで良い。

最初は腰に手を当て2ステップのスキップ。
スキップの足から打ち込み足へと誘導する。
次は竹刀を持った形の手(エアー竹刀)で打ち込み足。
遠くに飛ばないこと、姿勢が崩れないことを何回も説明する。
次はエアー竹刀で振りかぶって打つ練習。繰り返し繰り返し・・・。
手が縮むので伸ばすように。打ったあとを伸ばすのではなく打ちながら伸ばすように。

ともかく遠くに飛ばないことを何回も何回も言う。
遠くに飛ぶのは足と手が一致し、姿勢が崩れなくなってからで良い。

エアー竹刀である程度打ち込めるようになったら竹刀を持たせた。
持たせるとまた手と足が一致しない。手が遅れてしまう。

またエアー竹刀に戻って手と足が一致するまで繰り返す。
一致してきたら竹刀を持たせる。

何とか出来てきたからこちらが持った竹刀を打たせた。
最後は場所が広がったので、伸び伸びとできたように思う。

まだまだだが、最初からとは雲泥の差である。
うまく出来た形を、何とかそのまま彼の身体に閉じ込めたい。
来週、出来ればまた指導してみたいものだ。


(これでも見違えるようになったのだ)
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課題を作って取り組む(木曜会、2018年9月13日)

2018年09月14日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷の市民活動センターでの木曜会稽古。今年31回目。
10月からは以前の四条畷西中学校の体育館になるらしい。

稽古内容は、素振り、切返し、正面打ち、相面、小手打ち、小手面打ち。

師匠の指導の要点のみ記す。

少しでも右足に体重が乗ると打てなくなるものだ。
ほんの少しの前傾姿勢が剣道を狂わせる。

(切返しのあとで)
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昨夜のH警察での稽古で稽古に新八段のM浦八段が参加した。
M浦八段は基本稽古への取り組み方が違う。
1つ1つに自分の課題を作ってやっている。
切返しでも、最初は大きくゆったりと行い、次は呼吸法で行い、
最後は最初から最後まで一呼吸での切り返しをしていた。
基本打ちでも中心を取ったところから打ったり、足をすっと入れて打ったり、
色々なバリエーションで自分の課題を見つけて取り組んでいた。
皆さんも漫然と稽古していては駄目である。
自分の課題、目標を作って取り組むことが大事である。
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攻めが強すぎても警戒されて打たせてくれない。
打ちますよ!と入るのではなく自然と入ってそこから打つ。
中心を取ってしまうと相手にストレスを与え過ぎる。
打つ前は竹刀の交わる点が中心(体中心)である。
右足を出しながら(ここで初めて)中心を取って打ちに出る。

頭の中で考えていては打つのが遅れる。
いつでも打てる準備が出来ていなければならない。
自分から懸かっていく気持ちではなく、いつでも打てるぞの状態。
気持ちを乗せて間合いに入ること。考えていては遅い。

小手は間合いを考えて。左足が基軸である。
身体が前後にブレていては打てない。左拳の位置は動かさない。
身体を残したままで(左手は伸ばさない)点で打つ。流れないこと。


(正面打ちの稽古)


(竹刀の交わる点が中心である)


(触刃の間)


(交刃の間)


(一足一刀の間)


(右足を出しながら中心を取っていく)


(出した右足をさらに出して一気に打ちに出る)


【感想・反省点】

師匠の言うように最初の切り返しは漫然としていた。
気持ちとしては準備運動のような気持ちだ。

大きくゆったりとした切返しであっても課題はある。
それを忘れて漫然と切返しをしていた。
注意されてからは稽古が終るまで気持ちは張っていた。
大変だが、内容のある稽古になった。稽古は量や時間ではない。

連続写真を撮って気がついた。
師匠の面打ちも全日本剣道優勝大会優勝者の面打ちと同じなのである。
入り方は違うが、竹刀を振り上げる間合いは相手の鍔元なのだ。
自分の打ちは、もっと遠いところで振り上げている。

鍔元まで入って強く打てるということは筋肉以上に手首の柔らかさが必要だ。
いつでも打てる身構え気構え。そして柔らかく素早く打つのが課題である。
そして足を大きく出してもぶれない体幹が大事なのだと改めて思った次第である。
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日本剣道形、七本目まで(木曜会、2018年9月6日)

2018年09月07日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
木曜会稽古。四條畷の市民活動センター。
今年30回目。人数は30名近く。

実は体調が悪かった。
夏風邪のような頭痛で、出荷が終ってから仮眠した。30分ほど。
起きたら身体がふらつく。めまい。寒気を感じるが汗が出ている。
気温の変化に身体が順応しないようだ。

本日は日本剣道形の稽古。
着替えて素振りをしていると若干体調が戻ってきた。
二人組、お相手は滋賀の若手七段。

師匠の説明の全部は省く。
以下、なるほどと思った部分のみ記す。

一本目は先の気位で。
打太刀は左諸手上段のまま3歩進むが、最後の右足の引き付けが重要。
仕太刀は一拍子で抜いて打つこと。
仕太刀は2歩下がるが、1歩目は小さく、2歩目はやや大きく下がる。
構えを解いて下がる際も、最後の右足の引き付けを忘れないように。

二本目の中段の構えが低過ぎる者が多い。
一足一刀の間で剣先の延長線上が相手の正眼になる高さで構える。

三本目の打太刀はしっかりと仕太刀の水月を突くこと。
仕太刀の突き返しは胸部。あとは気当りなので突かない。

四本目は陰と陽で様子を見る構え。
打太刀の八相の構えは、上段を取るぞぉ~、でも八相。
仕太刀の脇構えは、上段に構えるのか、え
打ちは「気打ち」で打ちにあらず。お互いに上段を通って打つ。
巻き返す時は突こうとした瞬間に鎬を使って巻き返す。左手は頭上。

五本目の仕太刀は打太刀の上段に対して左拳に剣先を付ける。
打太刀はしっかり右足を引き付けて、物打ちが仕太刀の頭上に届くように打つ。
仕太刀の残心は緩急をつける。剣先を顔の中心に付ける時はゆっくり。左上段は早く。

六本目
【註】五つの構え(五行の構え)
上段の構えは火の構え、中段の構えは水の構え、下段の構えは土の構え、
八相の構えは木の構え、脇の構えは金(ごん=かね)の構え
 火<水<土<木<金 これを五行相剋(そうこく)と言う。
中段(水)に対して下段(土)になり、下段(土)に対して上段(火)となる。
再び上段(火)に対して中段(水)となり、しかたなく中段に戻って小手を打つ。

下段から攻め上げる時は相手の左拳を攻め上げる。
摺り上げ小手は払い小手にならないように。

七本目
打太刀は仕太刀の胸部を突く。気当りの突き。
仕太刀の右足は進行方向に向くが、2歩目の左足の向きは横に出すのがコツ。
胴を打って抜いた時の腕と刀は一直線(腕と平行)となる。
元に戻る時は7歩ぐらいで戻る。打太刀が大きく回ると元の位置に戻りやすい。
戻る足捌きのやり方はいろいろあり、相手と事前に合わせると良い。
胴を打たずに脇を打っている者が多い。(終ってからの雑談で・・)


(狭いので二班に分かれて行った)


(仕太刀の目付は打太刀から外さない)


(刀と腕が平行であって床と平行では無い)


(胴を打つ時の左足の向きにコツがある)


【感想・反省点】

剣道形は概ね理解していたつもりだが間違っていたことに気がついた。
一本目の仕太刀が左諸手上段から構えを解いて中段に戻る時、
右足から下がっていたが日本剣道形解説書には、
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打太刀が剣先を下段から中段につけ始めるので、
仕太刀も同時に左足をひいて諸手上段を下ろし、相中段となり
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とある。どこにも右足から下がって相中段になるとは書いていない。

今まで長正館や、本日のお相手(A野七段)には間違って教えていた。
深くお詫びし反省し、以後気をつけたいと猛省する次第である。

なぜ間違ったか?

昔(恐らく日本武道館武道学園時代)に、
「剣道形は進行方向にある足から動かし動かした後は最後の引き付けが大事である」
と強く教えられてきたからだろうと思うのである。

六本目の仕太刀の上段から戻る足は右足からである。
高段者でも間違っている者が多いのがこの足である。

何の疑いも無く一本目も同じと考えていた。
今までずっと右足から下がっていたが指導されたことも無い。

つまり、通常の右足が前の場合、
前に出る時は右足から、下がる時は左足から踏み出す。
右に行く時は右足から、左に行く時は左足から踏み出す。
進む方向の足から動くことが自然と身体に染み付いていたわけだ。


で、ここからは独り言。

と、ここで(いつものことながら)疑問が残る。
元の大日本帝国剣道形には足捌きは書いていないのである。
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(打太刀が)下段ヨリ剣尖ヲ中段ニ着クルヲ仕太刀モ同時ニ上段ヲ下ロシ相中段トナリ
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つまり「左足」は、昭和56年12月7日制定において書き加えられた部分なのである。

色々な先生方の剣道形を拝見させていただくと、
大きく踏み出し左上段に残心を取った場合、戻る足捌きにいくつかの特徴が出る。
(あくまで大きく踏み出し左上段に残心を取った場合だけである)

右足から動き出そう(ピクッと動く)とするが左足から引く。
引く距離が足りずに横手合わせにならない。
横手に合わせようとして打太刀(あるいは仕太刀)が調整する。
同じく、間合が詰まり、妙に構えが小さくなっている。

など、ここはやはり、右足から下がるのが自然であり、
理合(残心の取り方)的にも無理の無い考えだと思うがいかがであろうか。
せめて「どちらでも良い」としてくれないものか。と思う。
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攻めの継続性、その延長線上で打つ(木曜会、2018年8月30日)

2018年08月31日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
木曜会稽古。四條畷の市民活動センター。
今年29回目。人数は20名少し。
お盆前と変わらず体育館の中は蒸し暑い。

面を着けずに素振り、座学。
面を着けて剣先の攻め合い、123の足捌き、切返し。
123から正面打ち、
無理やり打つのではなく体幹に委ねて打つ。
体幹が出来ていない打ちは正確に打てる確率が悪くなる。
123の3で揺らがないように。揺らぐと攻めの継続性が無くなる。
打ちは、攻めの継続の延長で打つことが大事。

無理に遠くから打とうとすると崩れてしまう。
まずは近い間合いまでしっかり入って確実に打つこと。
体幹が出来てから遠間で打てる努力をすること。
(最初から遠間で打とうとするべからず)

攻めて動かない相手には・・・(これは口伝とします)。

今回は師匠より、ラインにて復習ポイントの伝達があったのでそれを記す。
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昨夜の復習

打突の好機は、

自分から積極的に攻め上げて、相手に恐懼疑惑を起こさせ、
三つの隙(心、動作、構え)をとらえる。

三つの先(先々の先、先、後の先)
①崩して打つ
②技を起こさせて打つ
③引き出して返して打つ

打突の好機は、一瞬、その瞬間に機先を制して打つのか、
捌くのか、応じ返すのか、間を切るのかを瞬時に判断し
迷いなくすぐさま打突出来るように剣道を磨いていかなければならない。

打突の好機をつくるためには、相手を観察し、相手の気の攻め、
癖などあらゆるものを感じ取り、攻めるための糸口をさがし自分から仕掛ける。
打突の好機が現れた一閃に躊躇せず打ち込む。

☆そのためには正しい構え、竹刀の握り、
目線、間合いの基礎的要素が身に付いていることはもちろん、
一拍子、一挙動の打突が身に付いていなければならない。
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(触刃から交刃の間へ)


(確実に打てる自分の打ち間まで入って準備する)


(準備完了とともに右足を出しながら中心を取り打ちに転ずる)


(打つ寸前まで剣先は上げない・写真は打ち始めの初動の部分)


最後の挨拶での師匠の言葉。

しっかりした技を出すためには、間合い、構え、竹刀の握り方、
足の出し方、面の打ち方を丁寧にするということが大事である。

稽古の中で究極の基本稽古が出来なければ駄目。
知らない相手とでも、究極の基本打ちが出来るように心掛ける。
負けまいとばかりに横から打ってみたり変な技を使ったりせず、
竹刀の横手のところから鎬を削るような稽古をすること。

鎬を削って中心を取って相手の四戒(驚、懼、疑、惑)を感じて、
心の隙、動作の隙、構えの隙が出来たところを、瞬時に技に変える。
そのためには心気力が一致していなければならない。
それでこそ気剣体一致の技が出るのである。


【感想・反省点】

久々の木曜会。
最初の素振りで、自分の構えが崩れてきているのを感じた。
正しい構えに比べると若干丸っこくなっているのだ。
木曜会の稽古が無ければ気付かなかったかも。

師匠に指摘されたが、気を抜くと、打つ前に剣先を開いてしまうクセが出る。
開いてしまうほどで無くても中心を取っていないのだ。
中心を取る取らないで自分の気迫が相手に伝わる度合が違うのは感じる。
剣先で圧力をかける方法、度合いは明確にして行きたい。


(休憩中、師匠の背比べ丈比べの個人指導)
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昇段審査の模範立合い(木曜会、2018年8月9日)

2018年08月10日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
木曜会稽古。四條畷の市民活動センター。
今年28回目。人数は20名ちょい。体育館の中は蒸し暑い。

最初は面を着けずに素振り。
1本1本を意識して、足幅を大きく冴えのある素振り。

面を着用して大きく切返し。呼吸法を意識した切返し。
大きな正面打ち。肩残心、引き残心を意識して。

引き出しての出頭面、相小手面、返し胴の稽古。
慌てず自分のリズムで相手を動かす意識で。
打ったあとは間合を取って自分のリズム、ペースを大事にする。

1分間内での1本勝負。有効打突が出たら終了。


(第一部:七段同士の立合い、礼をしてから1分半)


(第二部:六段同士の立合い、礼をしてから1分)

【指導助言】

細かく動き過ぎてはいけない。静から動に変化するところが大事。
当らなくても残心をすること。
技を出すということは技を出すだけの理由がある。
理由があるなら打ちを失敗しても最後の残心まで責任を持つこと。

六段審査は五段同士なので、もっとセワしない。

打とうとするのが攻めでは無い。いつでも打てるという状態が攻めである。

礼は仕太刀の位で。(仕太刀の位=勝つ位)
さあ礼せい、さあ帯刀せい、さあ前に出て来い、さあ蹲踞してみい。
始めからは自分が主導権を取ること。

すぐ間合に入ってきて、ガンガン前に出て打ってくるタイプには、
止め突き、左右への流しをするのは良し。
合わせていると忙しくて仕方が無い。(見栄えも悪い)

最近の稽古は中心を取らない人が多いと感じる。
中墨(なかずみ)を取る剣道を目指すべき。簡単な物では無いが。
そして、常に「我上位なり」の気持ちで。

呼吸によって人間の精神状態は変る。
長呼気丹田呼吸法。
息を吐ききる、1、2秒息を止める、3秒から5秒かけて息を吸う、
1、2秒息を止める、15秒から20秒かけて息を吐く、の繰り返し。

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【感想・反省点】

腰の痛みがヒドイのと甲手がキツクて立合いは遠慮した。
ちょっぴりホッとしてちょっぴり残念。

合間合間に初心者のO野君の指導をする。
久々に切返しをさせてみたら、先週出来ていた面打ちが出来なかった。
以前の面打ちに戻っている。上体を倒して倒れこむように打ってしまうのだ。
ふと思って「スキップ出来るか?」と聞いてみたら出来るという。
スキップやらせて、これは行けると感じたので、
腰に両手を当て、一緒に並んで右足前だけのスキップを数回往復した。
うんうん。打ち込みの足として十分に使える。
次回は竹刀を振るところまでやってみたい。
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本日もまた面は着けない稽古(木曜会、2018年8月2日)

2018年08月03日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
木曜会稽古。四條畷の市民活動センター。
今年27回目。人数は30名近く。暑ひぃ~~~!
概ね先週と同じ。新しく教えていただいた事のみ記す。

腰の大切さ。腰が痛いと構えも安定しまい。
右足は上げるのではなく床を擦りながら前に。

左拳が直線的に前に出るのではなく、目元口元まで上げて打つ。

竹刀の握り方。
左手は小指半掛け。傘(唐傘)をさすように持つ。
親指は伸ばす。人差し指は力を入れない。左の拇指球で柄頭を包み込む感じ。
指の方向は自分の手首方向(柄に対して直角気味に)。
これを斜めに握ると力が入らない。

この握り方だと振り上げた時の竹刀の角度は自然と45度になる。
小指薬指が効いてないから45度以上に竹刀が行き過ぎてしまう。

手の内の冴えは右手と左手のバランスである。
決して右手だけの強さや速さでは無い。

竹刀の先が大きくまあるく移動するのでは無い。
そのままの形で振り上げ振り下ろし、自分の鳩尾まで左手が来た瞬間、
最後の最後に右手でバッと打つ。

しかし右手で打つのではなく、左手で打つのが原則であり、
右手は竹刀が暴れないように押さえるだけ。そのほうが打突力と冴えが生まれる。
(このあとの練習は、右手は中指と親指だけで振る内容だった)
(変に右手を効かそうとしないことが大事と注意された)

振り上げて振り下ろす、それに体の平行移動が伴ったものが打突である。

出した足は止まったりせず、さらにもう一歩分前に出して打つ。
姿勢も崩れず、打ったあとの余勢もよくなる。
余勢が無く止まってしまうのはどこかに問題がある。

静から動へ移るというのは非常に難しい。
ここを丁寧にしないとまず打たせてくれない。
速く打とうとすればするほど変化が出てしまう。
機を見ての「機」は、心と体と技が変化しようとする兆しである。
それを自分から先に変化してしまっては駄目である。


(振り下ろした右手は左手までズラして手の内を作る稽古の説明)


【感想・反省点】

右手と左手のバランス、力加減が本当に難しい。
もしかしたら、長正館で間違って教えているのかも知れない。
微妙な力加減などは、口で言っても難しい。
実際にお手本を見ても、見事だと思うが同じようには出来ない。
自分で素振りがまともに出来ないように感じる。
素振りは奥が深い。
素振りを極めると一皮剥けるような気がしている。
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本日も面は着けずに稽古(木曜会、2018年7月26日)

2018年07月27日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
木曜会稽古。四條畷の市民活動センター。
今年26回目。人数は20数名。

本日も面は着けずに素振りのみ。
ありがたい。素振りは大事だ。

●右手ずらしの大素振り。
振り終わった時に手首を入れて、さらに先が走るように。

●右手ずらしの水平正面打ち。
両手を出来るだけ伸ばす。
小指薬指をしっかり握って親指を伸ばす。
力強く鞭がしなるように。

●拳の間隔を空けて普通の正面打ち。
手を上げてから足を出すのではなく手を上げながら足を出す。

●手刀(てがたな)での左右面。
45度の角度を意識する。

話)剣道家は角度が鋭角になり易く、青竹の試し切りで失敗することが多い。
話)国士舘の大野操一郎先生は真っ直ぐ振り上げて左右面を指導していた。

●竹刀を使っての左右面。
左の軌道(相手の右面打ち)で角度がついてない者が多い。
刃筋を意識する。実戦でも刃筋の通った打ちは見栄えが良い。

●摺りかぶり。
前後左右にぶれないように。

●両足揃えて足を出さずに素振り。
背筋より腹筋を鍛える素振り。少し速く振ること。

●股割り素振り。
両足広げて振り下した時に膝を沈め、そのままの形で膝を伸ばすの連続。

●左右の足を入れ替えての左右面。

●組になって、摺りかぶり。
元立ちは頭上で竹刀を平行に横に上げておく。
手は伸ばす。しっかり形を作る。

●組になって、摺りかぶりからの正面打ち。

●組になって、足を出しながら正面打ち。

●組になって、足を出しながら(やや小さめの実戦的な)正面打ち。

●3人組での小手面竹刀打ち。

話)小手の掛け声は「テ」。小手面ならば「テメン」が速く打てるコツ。


(面を着けずに素振りの稽古)


(右手左手の使い方の説明)


【感想・反省点】

素振りをしっかりやる事で体幹が作られる。
体幹の出来た構えや打ちは、出来ていない者とは明らかに違う。
素振りは数だけ多くするのでは無く、1本1本を意識して行いたい。

暑いときは暑い時なりの稽古方法がある。
本当は長正館でも、暑い8月は休みにするのでは無く、
普段は出来ない本日のような稽古方法や剣道形、あるいは
木刀による剣道基本稽古など取り入れて稽古したいと思っていたが残念である。

つくづくと、本当に、残念である。
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素振りで始まり素振りで終わる(木曜会、2018年7月19日)

2018年07月20日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
木曜会稽古。四條畷の市民活動センター。
今年25回目。人数は20名ぐらい。

昨日(18日)が「今年いちばん暑い」と思ったが昨日の比では無い。
体育館の中は40度は確実に超えていると思う。
防具袋から稽古着と防具を取り出し着用する。

事務所から持ち出した防具も稽古着も、
最初はひんやりと冷たく感じていたが稽古が始まると熱くなっていた。
触って熱いということは体温より高いということだ。

再来年にはこの時期にオリンピックをするという。
これは狂気の沙汰だ。競技では無く耐暑大会になってしまう。
選手や観客に死人が出るかも知れない。

師匠が来て、きょうは剣道をやる環境では無いと言われた。
同感である。素振りをすると言われ少しホッとした。

--------------------------

●右手ずらしの大素振り。
歩幅大きく手は伸ばす。鞭がしなるような感じで。

●右手ずらしの水平正面打ち。
一本一本を決めるつもりで。

●拳の間隔を空けて普通の正面打ち。
竹刀の先が走るように。

●左右面。
左拳の位置が中心線上に。刃筋正しく。

●足を入れ替えての左右面。
右手の小指薬指が開かないように。

●摺りかぶり。
あごを引いて胸を出して左足に体重をかけて。
(右足)出して(左足引き付けて)打つ・・という意識で。

●高速摺りかぶり。
左足踵が浮いていること。体軸がぶれないように。

●組になって高速摺りかぶり。
相手の竹刀を折るぐらいに強く打つ。

●組になって、足を開いて左右返し胴。
リズムよく腰を上下するのがコツ。

●同じく組で左右返し胴。懸かり手は目をつぶって。
(うちの組はレベル的に危険なので目は開けて行った)

  コツは、打ったすぐに竹刀を上げて受け、受けたらすぐ打つこと。
  見ないで打つクセを身につけると身体が勝手に動くようになる。

●組になって足を大きく開き(両拳をくっつけて竹刀を握っての)左右水平受け返し正面打ち。
(面返し面、見たことはあるが自分でやるのは初めてである)

  左右に受けるので足を大きく開いて身体ごと左右に傾けること。
  慣れたら大きく強く打つように心掛ける。

●早素振り。

●足を踏み替えての早素振り。

●組になって早素振り打ち。

●組になって長息での早素振り打ち。

●組になって一息での早素振り打ち。

--------------------------

途中の説明から・・

心気力の一致した気剣体の一致の技が出なければならない。
特に八段審査では咄嗟に技に変わる気剣体の一致の技が出なければ駄目。
右手の巧緻性は大事。玄妙な技は手首の柔らかさから生まれる。
どんな技でも打てる。でも打たない。・・という相抜けの精神。


(最初は礼法から始まった)


【感想・反省点】

素振りだということで安心していたが、
それぞれ10本から20本(早素振りは30本)を何回もやったので、
全部を足すとかなりの本数を素振り&打突したことになる。
面を着けないだけマシだが全身汗だくとなってしまった。
「いつもの稽古のほうが楽や~」という声も上がったほど。

しかし途中で休憩も入ったし、
今までやったことの無い基本稽古も(形だけ)覚えたので、
ぜひ長正館の稽古でもやってみたいと思った。良い稽古だった。
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初心者指導(木曜会、2018年7月12日)

2018年07月13日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
昨日にも増してとても蒸し暑い。
木曜会稽古。四條畷の市民活動センター。
今年24回目だったかな?人数は30名ぐらい。

まずは上下素振り。水平素振りから。
しっかり大きく振りかぶって打った時に右手を左手までずらす方法。
ただ上下に振るだけでは駄目で空間打突を意識する。
空間打突で「空間をしっかり打ち切る」のが大事。
打った時の腕の形のままで振り上げるように。
左手が鳩尾まで来た時に右手がすっと伸びるように。鞭がしなるように。
左手は柄頭いっぱいに、左手右親指を伸ばす感覚で。
右手も左手も刃筋を立てて「切り手」になっていること。
右手で引き込んで振り上げるのでは無い。肘を曲げないように。

6月22日に指導をした初心者のO野君。
中途半端に終わっていたので師匠の許しを入れて一対一で指導する事にした。
せめて切り返し、小手打ち、小手面打ちが出来るようになるまでは育てたい。

O野君指導の合間に師匠のお話を聞く。
抜けているかも知れないが聞いた範囲の要点のみ記す。

(私と初心者1名以外はいつものような稽古方法である)

-------------------------------

交刃の間で相手との竹刀と竹刀の接点を中心と考える。
打つ時はそこから中心を取りつつ動作に移る。
打つ際に右手を引き込んで打つのでは無く差し入れるように打つ。

しっかりした面が打てないというのは、左足の位置が悪かったり、
竹刀の持ち方が悪かったり、竹刀の軌道が悪かったり、どこか悪いところがある。
自分でそれを確認しながら稽古すること。

間合いは大きく2つのグループで考える。
5つの間合い(遠間、触刃の間、交刃の間、一足一刀の間、打ち間)は、
遠間、触刃の間、交刃の間を1つ、一足一刀の間、打ち間を1つと考える。
遠間、触刃の間、交刃の間は自分を創り相手を観察する間。
触刃の間でいったん止まれというのは正しいが、それにこだわっていても駄目。
交刃の間から先は打ち間と考える。
相手が打ち気が強い打ち間と、待っている場合の打ち間は違う。

審査でも、構えに構えさせられたら駄目で、
一足一刀の間で「いつでも打てる」という気持ちにならないと駄目。
自分の大きな気の風船をぱんぱんに大きく膨らませて相手を圧するから相手の気が動く。

肩残心、引き残心で間合いを作って構えなおすことは審査ではとても大事。
これは急いでやる必要は無い。(堂々と気持ちに余裕を持って)

打突の強度の足りない人は左手が直線的に伸びて打っている。
左手は自分の鳩尾まではしっかり上げることが大事。
そこから右手を使って上から竹刀を落すという感じになる。
こすりに行っては駄目。打ちに行く。

真っ直ぐ構えてしまうと相面で竹刀と竹刀がぶつかり易い。
右足前左足後ろ、右手が前で左手が後ろで構えると身体はねじれた形になる。
このねじれているのが自然なので「真っ直ぐ構える」というのは、
左手親指第一関節が臍の前、柄頭が「木曜会」の「会」の前ということになる。
そこから振り上げ振り下すと真っ直ぐ打てる。
相打ち面でも出頭面でも「打たれたくない」という気持ちにならず、
胸襟(きょうきん)を開いて真っ直ぐ打てば当たるものである。

中心を取って相手にストレスをかけて打ったり、
中心を取らずにストレスをかけないで開けて打ったり。
中心を取ったところから右足をずーと入れて打ったり、いったん止まってみたり、
近い間合いなら右膝だけでぐっと入れてみたり、
遠かったら左足を継ぎ足で右足に近づけてみたり、
いろいろ自分で工夫して、色んな相手に合わせられるように。

構えが崩れないタイプには右足の二段攻めが有効。

小手打ちでもバリエーションを持つこと。
小手摺り上げ面は「払い」にならないように。手の甲で摺り上げる感じ。

連続技の場合は、打ったあとをもっと意識するように。
打ったあとの構えが遅い。相手より先に構えて準備を終えること。

上達しない人は「相手より先に準備する」という意識が無い。
「先(せん)」は「相手より先に備える」ということである。
自分から先に懸かっていくことでは無い。備えは身構え気構え。

-------------------------------

O野君指導は立ち姿から始めた。
胸を張って堂々と立ち、あごを引いて背筋を伸ばす。
中段の構えも堂々と構え、竹刀の先が相手の中心になるように。

面を打たせる前後素振り。
5つ前に面、最後の面で抜けて行く面。
3つ前に面、最後の面で抜けて行く面。

ここまでだったが格段に上達したと思う。
前傾して打ち抜けようとしていたのがかなり改善された。

あと面の着け方も指導した。
あわてないでゆっくり正しく指導しようと思う。


(初心者指導の合間に、駆け寄ってはお話を聞いた)


(面着用の指導中)


【感想・反省点】

前回の指導の流れで引き続いて初心者指導をしたが、
特に意識したのが構え、そして打った時に姿勢を変えないこと、
そして右手は伸ばして床に平行に・・・である。

ともかく急がないこと。
良い勉強だと思っている。
頑張ろう。
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稽古は休みだった!(木曜会、2018年7月5日)

2018年07月06日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
記録的な雨なんだそうで、ずっとずっと雨が続いている。
4日に使った稽古着がなかなか乾かないが、扇風機の風を当てて何とか乾かした。
4日の返し胴で割れた竹刀も補修して準備万端して出かけた。

四條畷の市民活動センター。
おんや、車が少ないなあ・・と思ったら誰もいない。
大雨のせいで稽古が中止になったのだろうな。

しばらくいたが雨も強くなってきたので諦めて帰った。
諦めたというのは、誰か来たら誘って軽く稽古でもしようかと思ったから。

大雨の中を帰宅。
軽く自宅で摺りかぶり。
軽くしただけでも左足の脹脛(ふくらはぎ)はパンパンになる。
自分の弱点はこの左足の脹脛である。
ここを鍛えれば体幹がもっと出来てくるのだと思う。

素振りを止めてすぐにビールを飲んでしまったのは弱さのせい。
あと1キロか2キロ、体重を落としたい。
落としたいのにビールは止められない。
どうも辛抱とか努力とかという事は苦手だ。

雨が鬱陶しいので夕焼けの写真を載せることにする。
はやく雨が止みますように!


(2018年6月24日19時24分、163号線、生駒のガソリンスタンドにて、スズキバンバン200)
(NEX-C3、f/4、1/160秒。ISO-640、35mm焦点距離33mm)
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体軸ブレず攻め入って打つ(木曜会、2018年6月28日)

2018年06月29日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年23回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター。
25名ぐらいの参加。
暑い。蒸し暑い。

振り下した時に右手を左手にくっつける素振りから。
伸びやかな切り返し、呼吸法の切り返し、大きな面の3本連続打ち、
右足出し止めて正面打ち、右足出しながら正面打ち、遠間から慎重に入っての面打ち、
相面から胴当て残心、相面から押し込み残心、出頭面、出小手、相小手面、返し胴、
小手に対する応じ技、面に対する左右の応じ技、切返しで終了。

師匠の指導、お話の要点のみ記す。

---------------------

稽古前に左拳の位置についてのレクチャー。
身体から一こぶし空けると言われているが、
前に出すと「構えに構えさせられている感じ」がする。
少し引き寄せた構えのほうが身体が出る感じがする。
打ちも安定感があるので各自考えて試してみて欲しい。

遠間、触刃、交刃の間で打ち掛かってくる相手はあまりいない。
交刃の間からどのように入って打つのかは相手によって変わる。

遠間、触刃、交刃の間で一つのグループ、
交刃、一足一刀、打ち間で一つで一つのグループと、
(遠間、触刃、交刃、一足一刀、打ち間を理解した上で)大きく二つに分けて考えて良い。

交刃の間までは「大きな気の玉」を意識する。
そこからは一歩入るのか、足を差し出して打つのか、左右と入るのか、などは様々。
身構え気構え、気をパンパンにして交刃の間まで入ることが大事。

残心は声(発声)も大事な要素。

体軸がブレると目の位置がズレるのできちんとした打突が出来ない。

稽古の中で究極の基本を心掛けること。


(稽古前のひと時)

【感想・反省点】

いつもの重い竹刀が割れたので軽めの竹刀を使って稽古した。
わずか20グラムの差で剣先が鋭く走るのを感じた。
しかし軽めの竹刀に慣れてしまうのもどうかと思う。

やったことの無いワザは出来ないとつくづく感じた。
面に対して右に捌いて相手の竹刀を弾いて面を打ったり、
左に捌いて小手を打ったり、受けて逆胴などは自分には出来ない。
うまく遣える者もいるので、これは反復練習するしか無い。

最近、間(ま)で悩んでいたので、間(ま)を
二つのグループとして考えるというのは納得した次第。

足を、ず~~と前に出すと体軸がブレるのを感じる。
まだまだ体幹が出来ていない。
その前にスタミナ不足である。
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体幹を作る素振りから(木曜会、2018年6月21日)

2018年06月22日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年22回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター。
20名ちょっとぐらいの参加。

本日は、初めて参加される方もいたので
基本に戻って面は着けずに素振りから始まる。
大きな素振りと正面打ち。そして摺りかぶり。
振り降ろした時に右手が左手のところまでずらす方法で。
足さばきの練習。イチ、ニィ、サンと、イーチ、ニィ、サン。
あとは切り返し、基本の正面打ちと実戦的な正面打ちあれこれ。

高速摺りかぶりを教えていただく。
右足に体重がかかるヒマが無いので摺りかぶりのコツを掴めやすい。

師匠の指導、お話の要点のみ記す。

-------------------------------

一拍子の打突は素振りをすることで身がつく。
右手を左手にずらす方法をすることで左手の使い方が身に付く。
大きく右足を出して打つ、大きく左足を引いて打つ素振りで体幹が作られる。

腰を中心として打突すること。
摺りかぶりでは、しっかり顎を引き、胸を張る。
振りかぶった時に右足を摺って前に出し、振り降ろした時に右足を戻す。

心気力の一致をさせるのは、触刃の間で一回止まる。
そこから相手をよく観て間合いに入る。足を出して打つ。

実戦的な面打ち、特に相面になった時に、
左手を真っ直ぐ直線的に前に出し、速く打とうと思えば思うほど、
竹刀と竹刀がぶつかって打てないことが多い。

左拳を目元口元まで上げるというのは肩を使い体幹を鍛える基本の打ち方。
実戦では、自分の鳩尾ぐらいまでは左拳をしっかり上げる。
ここで速く打とうと右手を上げてしまうと出小手を打たれる。
打ちは中心を取りつつ打つこと。

間境のところで、間の内へ、右足だけ差し出す。
上体は間の内に入らずに打ち込む。

小手打ちは自分の身体と左拳の位置(間隔)を変えないで打つ。
相手の竹刀を押さえて戻そうとしないタイプならそのまま面を打っていく。


(稽古前の子供たちの稽古風景)


(集合礼の前の風景)


【感想・反省点】

初心者のO野君を稽古の中に入れて指導を仰せつかった。
O君と、六段の方と3人組で稽古する。

いやはや初心者の指導ほど難しいものは無い。
まだ打ち込みのレベルでは無いのがわかった。
無理やり打たせると変な形に固まりそうなので極力原点に戻って指導した。

姿勢を変えず(ぶれずに)に素振りをすること。
速く振ろう、遠くまで飛び込もうとすると前傾して右足から落ちていく。
ゆっくり振り上げ振り降ろして、まず確実に打てるように。
左足は蹴るのではなく、右足を押し出していく。
押し出していったら身体が倒れこもうとするので、右足で床でトンと踏むこと。
打った時に右腕は伸ばすように。左拳は鳩尾の位置。前傾しない。手と足は連動。

最後のほうは竹刀を持たせず、足使いのみやらせた。
竹刀があると、どうしても手と足がバラバラになるようだ。

初心者の時に一番悩むのは打ち込む時の足使いである。
いや、初心者だけでは無い。けっこう高段者でも出来ていないものだ。
意識すると余計にギクシャクしてしまうこともある。
あ、自分もか。。。

O野君、少しは良くなってきたかな?
せっかくなら、O野君、1時間、つきっきりで指導してみたいものだ。

--------------------

相面の打ち方を習ったが師匠のようにうまく打てない。
師匠の打ちは体幹がしっかりしてるのに加え、
中心を割って入っていくのと、手の内が鋭くて速い。
私は相手と同じ調子になっているからなのかも知れない。

まだまだ悩みは続くのである。
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腰を中心に打つ稽古(木曜会、2018年6月14日)

2018年06月15日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年21回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター。25名ぐらいの参加。


(稽古の前の風景)

最初の切り返しで全員に注意を受けた。
稽古内容は、切り返し、そして正面打ち。
あと、実戦的な間合いの入り方と実戦的な打ちの稽古あれこれ。

前12、後ろ12、前123・・の足運びでの面打ちは新しい方法だった。

師匠の指導、お話の要点のみ記す。

--------------------------

左手が自分の真ん中を通ること。
上げる場合は出来るだけ高く上げること。
振り上げが小さいと手と足がバラバラになってバランスが崩れる。
足を広く出す。足を出して打つ。出して打つ。出して打つ。
左足を引き付けた時に面を打つこと。ゆっくり丁寧にリズムよく。

右足を踏み込んだ瞬間に左足は引き付け、同時に打てるように。
踏み込んだ時に打つという意識だと左足が残ってしまう。
左足はヒカガミを伸ばすこと。

うまく打てると力を入れてなくても強度と冴えが出る。点で打てるから。
「腰で打て」と言われるが「腰を中心として打つ」こと。
前傾すると肩のロックがかかって腕が上がらない。
直立しているとロックが外れて自然と強度と冴えが出る。

中心線を強引に取ろうとすると相手にプレッシャーを掛けすぎて打たせてくれない。
触刃、交刃、一足一刀の間では相手と交わったところを中心と考える。
右足スイッチを入れる時に中心を取ると良い。取るというより取りながら。
右足スイッチは、123と入った時には入っている方法と、
12と入って、3に入りながら入れる場合がある。
自然と入る感じ。自然と中心を取る感じ。無理やりは良くない。

打って勝つ剣道と勝って打つ剣道は使い分けること。
攻められたら下がる場合もあるし、攻めてきたら攻め返す位詰もある。
自分の思うように入れるようになったら剣道は本当に楽しいものになる。
打ち間にもすぐ入るのではなく、間拍子を考えて入ることも重要。

相手より先に自分の一足一刀の間に入ることが大事。
気後れしているのに間合いに入ったら打たれる。
「間合いは気」とは斎村五郎先生が言った言葉。
気を膨らませ、大きな気で相手を圧する。
ただし気の間と物理的な間とは異なる。

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【感想・反省点】

14日もほとんどが面打ちの稽古だった。
1週間悩み続けてまた木曜日に納得してまた悩むというパターンが続いている。
この稽古はありがたい。

最近の悩み。
こちらは身体能力が劣るので、
どうしても相手のほうが先に打ち間に入ってくる。
制したり返したりは出来るのだが、それでは爺さん剣道そのものなのだ。
何とかして相手の面を相面で打ち破りたい。

相手が打ち間に入ってくる時に、自分の「気」で補えば良いのだが、
迷いがあり、気後れが生じて、打つ準備が遅れてしまう。
まだまだ出来ていない部分である。

課題ははっきりしている。
誤魔化していては駄目だというのもわかってきた。
また悩んで木曜会に戻ってくるだろう。
一歩一歩前に出るのみ。
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面打ちに徹した稽古(木曜会、2018年6月7日)

2018年06月08日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年20回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター。20名ぐらい。
気温はさほど高くは無いが湿度が高く蒸し暑い。
面を着けたら汗が流れ出て止まらない。

稽古内容は、さまざまな面打ち。
自分の打ち間の確認。体軸がブレないように。


師匠の指導、お話の要点のみ記す。

--------------------------

構えが出来ていなければ技も出ない。
体(たい)あるところに用(ゆう)あり。
ゴルフでも少し足が開いているだけで真っ直ぐ飛ばない。
正しい構えがあってこそ正しい打ちが出る。

構えは面を打ったそのままの形を臍の前に持ってくる。
そこから左足に体重を掛けてノーモーションで面を打てば立派な面になる。

ねじれたまま構えてねじれたまま打てば真っ直ぐな打ちになる。
真っ直ぐ構えようとすればするほど構えが苦しくなり、
楽になろうとして無意識に撞木になってしまう。

左手親指の付け根を臍の前にし、剣先を相手の晴れ正眼か青正眼に構える。
「それって斜めに構えてるのと違うの?」ぐらいになるのが正しい。

晴れ正眼(真ん中)に付け中心を取ろうとすればするほど、
相手は圧迫感(威圧、プレッシャー)が生じて逆に打たせてくれない。
お互いが構えた時の竹刀の接点が中心であれば良い。
間合いに入るときはそのままの形で入れば自然と(相手の中心は)割れる。
攻めた、打った、ではなく「攻め打ち」になるように。

懐(ふところ)を大きくして構えるコツは、
左拳を少し引き気味(自分の胴に近づける)に構えると自然に出来る。
胸は鳩胸になるようにすればアゴが引けて腰が入った構えになる。
何より左足は真っ直ぐ構えるように心がけること。

間境は一足一刀の間である。
間境のところでの間積り。自分から攻め入る仕掛け作り。
間境から、相手にわからないように間の内に右足だけ差し入れる。
間の内に足は差し入れるが上体は間の外になる。相手は違和感を感じる。

入るときは寸田と丹田が傾かないように。
乗り身の気持ちで。丈比べの気持ちで。
自分の体制が崩れない入り方と確実に打てる間を見つける。


(まずは面を着けないで構えの説明から)


(しっかりとした構えが出来てるからしっかりした技も出る)

【感想・反省点】

3人組での稽古だが、七段での3人組だったので内容は濃かった。
自分の打ち間は近過ぎる。師匠を真似て少し遠くから打つと体軸がブレてうまく打てない。
足を出さず右膝で攻める(右膝を抜いて左足に力が入る)打ちは大変参考になった。

7日は全部が面打ちの稽古だった。
元立ちが打てる時に打とうとし、そこを掛かり手が面を打っていく稽古も良かった。
たまにうまく打てる時がある。しかし100点にはほど遠い。
最後の相面勝負もまだまだ課題だらけである。

こういう稽古は本当に有意義である。他では出来ない。
またぜひやって欲しいものである。
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