渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

古い物と新しい物

2020年09月25日 | open
 








古くて良い物はそれはそれとして良いもの
だ。残し伝えてほしいと願う。
 
こと化学製品と電子製品に関しては、日進
月歩で日々良質な物に進化している。
自動車のタイヤなどは最たるものではなか
ろうか。確実に新しく開発されたタイヤの
ほうが良い。
 
こんな良いロードタイヤは四半世紀前に
存在しなかった。
しかし、この良品は今年の4月に廃番に
なって、オンロードツーリングパートと
スポーツパートに二極化された新製品に
振り分けられた。マルチパーパスのこの
モデルはラインナップから消滅した。
このモデルはデュアル構造で、セミレー
シングに位置づけながらも、ロングツー
リングにも応えるセンター部のコンパウ
ンドを備えていた。
そして、多分カーカスの構造なのだろう
が、ウォールの圧による歪み具合が最高
のタッチに仕上がった名品だと私は感じ
た。


しかし、残念ながら、資本主義の定理。
新製品が短期間で発表されて、それまで
の良品さえも廃番になる。
それは、新たな製品が進化した良質である
事とは別次元の問題として存在する。
そのあたりは、クリームソーダの山崎さん
も指摘していた。高級嗜好とポイ捨て文化
に多くが流れるのは、「CMのせいで
しょうね。資本主義に
毒され過ぎた
のでは」と。「自分はそん
なのは一抜
けた、だ」と。
感じ入るものがあった。
 

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