服部刃物#3718 鋼材VG10
この鋼材、かなり切れます。
ATSに近い成分。
切れ物が欲しい方はこのナイフおすすめ。
コンシールドタングなので、バトニング
による巻割りには向きません。
私は割って何ともなかったけど、構造上
からすると、棒叩きはやめたほうがいい
と思います。
ハマグリ刃。刃長93ミリ。重ね4ミリ以上。
ブローニングのモデル・チーターをOEM
で製造していたのはハットリで、その
チーターを鋼材を変更した服部モデルが
このハットリ#3718。
加工精度はカスタムナイフ並み。
20年以上、使い倒しの私の3718。
私は販売店からではなく、服部さん
から直に購入した。
心の支えのようなナイフ。
このナイフがもの凄く切れるのは、鋼材
という面だけでなく、もう一つ切れる
ファクターを備えている。
それがこれ。
(よく切れるナイフ2丁の形状)
このナイフがもの凄く切れるのは、鋼材
という面だけでなく、もう一つ切れる
ファクターを備えている。
それがこれ。
(よく切れるナイフ2丁の形状)
よく切れるナイフは日本刀のように先に
行くにつれて薄くなっている。
【日本刀が切れる原理】
Aという力で物体に切りつけると、物体
先に行く程に薄くなる刃物が大切れする
のは、それは切る際に進む力が平行分力
に拡散するからだ。
のは、それは切る際に進む力が平行分力
に拡散するからだ。
これは、自然に引き切りと同じ現象と
なり、分力と同時に摩擦係数が変化する
ために抵抗が減って切れ味が増す。
【日本刀が切れる原理】
Aという力で物体に切りつけると、物体
に当たった瞬間に、Aという力はBという
直角分力と、Cという平行分力に分解され
る。Bは物体に加わる圧力、Cは引き、
つまり刀身がそれだけ手前に引かれる
ことを意味する。包丁で肉を切る場合、
真上から抑えるだけでは切れない。
手前に引くか、向こうに押すかして、
包丁を動かさねばならないが、それが
Cという平行分力にあたる。
(図は『斬れ味日本刀』掲載 福永酔剣
Cという平行分力にあたる。
(図は『斬れ味日本刀』掲載 福永酔剣
「日本刀の斬れ味」を参照)