渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

韓国ドラマ『愛の不時着』

2020年11月22日 | open


韓国ドラマ『愛の不時着』がかなり面白い。
私はね。
韓国でも歴代視聴率3位のドラマになった
らしい。
北朝鮮は批判する。

曰く、
「最近、南朝鮮当局と映画製作会社が虚偽
と捏造に満ちた荒唐無稽で不純極まりない
反共和国映画やテレビドラマを流し、謀略
宣伝に積極的に乗出している」
とのことらしい。

南朝鮮のファンタジーラブストーリーに
までも真顔でいちゃもんつけるところは、
相変わらず共和国らしい。
真面目で心優しい北朝鮮の青年が描かれて
いる物語なのに、何を難癖つけているの
か。党幹部のこの青年の両親も立派で真面
目な人物として描かれている。母は慈愛に
満ち、マリアのようだ。
だが、私利私欲で軍を私する悪役が登場
するが、それはそのまま共和国の姿だ。
何がねつ造かものか。リアルだ。
意にそぐわない者はたとえ兄だろうと殺
てしまうような者が人の上に君臨して
る。ゴルゴに依頼する国は無いのか。
ただ、軍事力で金一家を国際犯罪人として
暗殺するのは容易い事だろう。アメリカが
動けば。フセインやカダフィやビンラディ
ンを殺したように。
しかし、北朝鮮はナチス以上の非道な国で
あるのに、米国は北朝鮮を潰さない。
いろいろ裏があるのでしょうね。

仲良しだった料理屋の老夫婦の奥さんの
言葉が私の頭の中で釣鐘を打ったように
長く尾を引いて鳴り響いたのを思い出す。
ご夫婦は在日朝鮮人二世だ。ご主人が南
で奥さんは北に親のルーツを持つ。
その美人の奥さんが私にポツリと言った。
「北でも南でもいいから、とにかく祖国
が一つになってくれる日が来ることを私は
願っている」

私は北朝鮮も韓国も、一度国家システムを
解体させるべきだと考えるが、それは私が
きめることではない。朝鮮人が決める事
だ。
大韓民国も北朝鮮も国家として存在しなか
った頃に戻す事が望まれるが、国が割れた
時の発端は、朝鮮半島全域の連合国の分担
統治に賛成した金日成と反対した李承晩の
対立に端を発している。
戦勝国は見て見ぬふりをしたり、一方に
加担して代理戦争をさせることで、戦後
世界覇権を獲ろうとした。
結局、「日本支配からの解放」を謳った
戦勝連合国だったが、朝鮮のことは見捨て
た。それどころか、国民を割る事に加担し
て戦争での同国人殺し合いを後押しした。
朝鮮の国が分断されたのは朝鮮人のせいで
はない。大国のエゴだ。
北朝鮮と南朝鮮は停戦してはいない。まだ
戦争継続中だ。一旦、休戦しているだけな
のだ。
戦争中は同国人が「敵国人」となる。
敵を殺すと「愛国者」になる。
人間としても人間社会としても狂っている。


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