塗料には相性がある。
モデラーの方々はそのあたり
知悉しているようだ。
(ウレタンを除く)
エアブラシではない塗装として、
(ウレタンを除く)
エアブラシではない塗装として、
ビリヤードキューの職人がやる
レジンコーティングがある。
これはレジン溶液をトランプ等
のヘラでキューを回転させなが
ら塗ってヘラで均して、そして
硬化させる方法だ。
日本のマスプロメーカーなどで
は採用されていない。日本の
メーカーはすべてガン吹きだ。
レジンコートだとこのような
風合いになる。
材料のバールの模様をここま
で美しく再現させるステイン
とクリアコートを実現してい
る。プロの手腕。
エアブラシでもこのような美
しさは出せる。缶スプレーで
も出せる。
だが、レジンは硬度が異なる。
カチカチに固める方向のクリア
となる。
これは、打痕だらけになった
キューを私がリペアした塗装
だ。
クリアをすべて剥がして打痕
のへこみを削り均し、ブラック
ステイン(ややブルー混ぜ)
処理をして缶スプレーで
クリアコーティングをした。
処理をして缶スプレーで
クリアコーティングをした。
素人の缶スプレーオンリーでも
これくらいまではできる。
これより先の最上質仕上げは、
エアブラシと旋盤を使って
の専門職の職人仕事領域に
なる。
の専門職の職人仕事領域に
なる。
これは打痕消しの為、木部まで
クリアを剥がしての自主リペア。
クリアはうまく塗れている。
ウレタン仕上げ。
デビルマンが浮かび上がった。
やはりクリア剥がしの後に木部
デビルマンが浮かび上がった。
やはりクリア剥がしの後に木部
まで研いで、これはラッカー
仕上げ。このキューの性能に
マッチして至高の能力を発揮
する。
仕上げ。このキューの性能に
マッチして至高の能力を発揮
する。
これも私のリペア。ウレタン。
ただし、TADにウレタンを使った
のは失敗で、キューの性質が全く
変わってしまった。TADリペア
は絶対にラッカーに限る。
は絶対にラッカーに限る。
よくある市井リペアでウレタン
を使ったTADリペアは、TAD純
正とは確実に性能が変化してい
る筈だ。いくら綺麗でもそれは
駄目だ。
プロによる塗り直しのフルリペア。
仕上がりが私とはまるで異なる。
極薄の重ね塗り。性能も戻った。
ビリヤードキューの場合は固め
るバット設計なのか、しなりを
最大限に使う性能設計なのかに
よって塗装方法が異なる。
町のリペア屋では、ただ綺麗に
塗る事だけを宣伝しているリペア
ショップも多いが、それはキュー
を見てくれだけのものにしてし
まう可能性も高いので発注には
注意を要する。
キュー個体の元来の撞球性能を
つきとめられるリペアマンでな
いと、適正な塗装はできない。
とどのつまりは、玉を撞ける人
で、更にキューの事を深く解っ
ている人でないと玉撞きの
キューは直せない。
キューは直せない。
真のリペアマンと修理屋の違い
はそこにある。
リペアとは、見た目を綺麗にす
るのではなく、キューの本来の
性質を引き出してやる復元の
事だ。