良作。
1961年に実在した自衛隊クー
デター未遂事件の「三無(さん
ゆう)事件」がベースになって
いる。
三無事件は戦後初めて破防法
が適用された。
この1978年に製作の映画は舞
台を198×年の近未来に置き換
えて描かれている。
台を198×年の近未来に置き換
えて描かれている。
なお、映画の物語では、自衛
隊内に国民に秘密裏に特殊部
隊が既に創設されている設定
だ。
最終的なクーデター軍の命運
は特殊部隊の動きにかかって
いる。
本鎮圧作戦での陸自特殊部隊
の任務は叛乱軍の総殲滅だ。
逮捕や制圧などはしない。
皆殺しである。
逃げ遅れた民間人の人質たち
も叛乱自衛官らと共に容赦な
く特殊部隊隊員は射殺する。
ミスではない。それが命令だ
からだ。民間人の犠牲は10%
までなら許可、という総理大
臣と内調室長の。
1978年時点ではまだMP5や
9ミリ機関けん銃は装備され
ていないので、特殊部隊隊員
全員はリアルにグリースガン
を使用している。その後の
銃器は予想できなかったの
かも知れない。
戦闘服はローデシア迷彩風
ブラッシュで陸自空挺カラ
ー。全員顔は黒塗りにゴー
グルに空挺ヘルメット。全
隊員ヘリで移動。
銃器は予想できなかったの
かも知れない。
戦闘服はローデシア迷彩風
ブラッシュで陸自空挺カラ
ー。全員顔は黒塗りにゴー
グルに空挺ヘルメット。全
隊員ヘリで移動。
叛乱自衛官と鎮圧一般自衛官
の武装は64式小銃とオリーブ
ドラブ単色服上下である。
これらもリアル。
出てくる拳銃はすべて1911
A1だ。
劇中、総理大臣や内閣調査室
長や自衛隊幹部は、平気で拷
問したり要人を暗殺したり、
それらを見て見ぬふりをする。
実際の現実世界もそれだろう。
たまに、現職総理を引退して
もまだ影響力を持とうとして
いたら銃殺されたりもする。
今の時代でも。
犯人は別人を仕立て上げれば
よい。
あるいは列車に轢殺させたり、
転落したり、「自殺」したり
する。
戦後からずっとそうした事が
現実世界でこの日本で繰り返
されて来た。
本映画作品は絵空事ではなく、
実にリアルだ。
単なる作り物、絵空事、物語
とか思っているとしたら、よ
ほどのお花畑だ。
だが、そのお花畑である事を
権力者たちは実際に狙ってい
る。
そして、国民は事実能天気だ。
余談だが、本作のワンカットで
は、現在はうちの刀剣会のMC
メンバーが所有(適法手続)する
日本刀の個体が写し出された。
ある人物の市ヶ谷での介錯刀
本体である。
現状、刃こぼれが残ったまま、
鯖も広がったままで保存して
ある。