渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

花形満 『巨人の星』

2021年05月19日 | open



歴史的名作『巨人の星』では、主人公
星飛雄馬の
永遠のライバルとして日本
を代表する自動車メーカー「花形モー
ターズ」の御曹司の花形満が登場する。

中学生の頃から自家用車を乗り回して
いる。
1960年代といえども、明らかに無免許
運転ですね(笑)。

しかも、乗車定員オーバー、法律無視。


わらってんじゃねえよ、この不良!
とか思うのだが、台詞の笑い方さえ
すでにスター的な映画チックな笑い。
「ふっふふ ふふ・・・・」である。
梶原一騎先生と川崎のぼる先生も
芸が細かい。


日本の基幹産業が製鉄、製糸、鉄鋼業、
造船船舶、自動車と移って来て、自動車
が急激に伸びていた時代の作品です。
自動車こそが日本の産業の花形でした。
なので学卒就職先も自動車メーカーが
大人気だった時代。
その後は、自動車から電子電機メーカー
が大人気となる時代が来て、その後に
は通信会社、そしてその次にIT企業と
いう感じでしょうか。
さて、次は何でしょう。
全体的には鉄鋼・造船・自動車産業の
波はとうに
過去の物になっています。
IT産業も、もうしばらくすると飽和状態
でしょう。電気製品はアジア周辺諸国
に追い抜かれて日本産業はがた落ち
どころか、世界をけん引したメーカー
さえ消滅してしまっています。
ここ四半世紀で銀行までも倒産する時代
が来てから、日本の主軸産業は大きく
崩れて来ています。
鉄も紙も船も車も家電も、もう駄目。
ITにしても、ハード面では日本はすで
に蚊帳の外。
この先、どうなるんだろ。


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