面白い。
単なるドタバタではなく、単なる
ドタバタだ。結構胸を打つ。
回を追うごとに良くなる。
痛快だ。目頭も熱くなる。
落語の真を突いている。
江戸者物語だ。
脚本は天才クドカン。
ファミリードラマの要素も持つ。
これの手法は明らかに中山千夏
主演の『お荷物小荷物』(1971)
からのいただき。
そして、佳作『寺内貫太郎一家』
(1974)からの影響も受けている。
なかなか、脚本映像作品マニア
泣かせの作品だ。
各回に1970年代ドラマへのイン
スパイアが見られる。
「作品」として観ていてとても
面白い。
そして、中心は江戸古典落語だ。
古典落語を演る事を通して、人
間ドラマを描いている。
なかなかの秀作。
「権助提灯」の回がかなり良い。
脚本の練りに舌を巻いた。
ドラマの枕での高座にはいろんな
俳優が出て来るが、薬師丸ひろ子
が出て来た時にはおったまげた。