渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

キリン「陸」

2022年01月08日 | open


キリン「陸」でも飲むか。
これ、安酒なのだが、結婚ウマい。
飲み方は馬鹿の一つ覚えのストレ
ート。
ワインや日本酒やビール、薄め
ないでしょ?
なのでスコッチもバーボンも私は
ストレート。
それが一番酒の味が判る。

このウイスキー、「ウイスキーの
本来のおいしさを求めて、世界の
大陸を見渡し、良質な原酒を厳選
しました。
香り はなやか&コク ゆたか。
おいしさの詰まったウイスキーを、
自由なスタイルで。
ウイスキーの新大陸へ、ようこそ」
なのだそうだ。
かなりでっかく広げて来た。
アルコール分50%。
ストレートでちょうどよい塩梅だ。
最初、ショットグラスからはピリッ
としたアルコール嗅が漂うが、口に
するとかなり芳醇。
飲み始めは、やはりアルコールの
刺激があり、良質なバーボンとは
対照的な尖りを感じるが、これが
不思議な事に口に含んで味わうと
ココナッツのような甘いコクがある。
これ、値段の割に上出来のウイスキー
かと思える。

そんでもって、ボトルが可愛い(笑
マニア向け。
ほら、例えば、2ストバイクのチャ
ンバーの後ろの消音器って独特の
形をしてるじゃん?
それにとめどもなく2ストマニアは
惹かれていたりするものだが、そ
のあたりに通じる心をくすぐる可
愛いボトルだ。

キリン「陸」、悪くない。
今、コンビニ(ファミマ)では、
オリジナルグラス付きで販売。
国産ガラス食器メーカーの確かな
グラスが付いて来る。
コンビニ売りでキリン「陸」は
税込1500円程。
500mℓなので、少し少ない。
手頃で味良しなので、ウイスキー
好きな人の家飲みにおすすめ。

中国がどんなに工業立国、経済大国
になろうとも、日本を超えられない
ものがある。
それがウイスキーだ。
日本のウイスキーは、「ジャパニーズ」
というカテゴリーが世界の中で確立
して認知されている程に歴史と実力
がある。
本場英国はじめ、ウイスキー生産
の長い歴史を持つ国々のオーソリ
ティーたちが日本のウイスキーを
カテゴリーとして認めているのだ。
それはバーボンやスコッチのように、
「ジャパニーズ」として。
スコットランド、アイルランド、
カナダ、アメリカ、日本。
各国の世界五大ウイスキーの中の
一画を占める日本のウイスキーの
特徴は、一言でいうなら「ど真ん
中」だ。
ウイスキーの基本中の基本のお手本
のようなウイスキー。
ど真ん中直球のどスタンダードの
ウイスキーを世界トップレベルの
品質で日本人は作り出した。
なので、ウイスキー生産先進国の
専門家たちも諸手を挙げて認めて
いるのだ。
日本のウイスキー、うまい!

この「陸」は、味の方向性が
まるで今は無いバーボンのJ.T.S.
ブラウン10年に似ている。
あぁ、目線の先が同じかな、と
いうのを味から感じる。
キリン「陸」、かなり良い。
今なら、ファミリーマート販売物は
なかなか小洒落たカップグラス付き。
ウイスキー好きの野郎ども。
急げ。

と言って書いてる間に、トリプルの
ショットグラスで4杯空いた。
ウイスキーのストレートってね、
西部劇のバーカウンターで注がれ
たショットグラスを飲むようにし
て飲むのよね。ちびちびなんて
飲まない。

うまい酒には欠点が二つある。
それは、ウマいからどんどんスーッ
と進む事と、あらまあ不思議、なぜ
が減ってしまう事だ。
いつの間にかドカンと減る。
これは、酒の不思議の一つだ。
酒って、なんで無くなるのだろう。
この不思議については、たとい哲学
者でも答えを導き出せないだろう。



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