渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

芦毛馬

2021年01月20日 | open


「ほんと芦毛が好きよねえ」
妻と競馬を観ていると言われる。
芦毛の馬が好きである。
それは、芦毛が私には鋼色に見えるから。
そして、歳と共にだんだん白くなって行く
のも好きだ。
白毛は生まれた時から白いが、芦毛は重ね
た歳と共に色が変わるのが見ていて楽し
い。

私が芦毛を決定的に好きになったのは、
オグリキャップからだ。
本当はヤエノムテキやメジロライアンが
好きだった。というか推していた。
だが、心奪われたのはオグリキャップだ
った。

特に1990年の有馬記念ではまじで泣いた。
オグリはもうだめだとか世間で見捨てられ
つつある中、第35回有馬記念でのオグリ
の不死鳥のような復活は、本当に涙した。

この武豊のウルトラ前傾姿勢の気合いの
入れよう。
もう、前見ていないのではという程の前傾
フォームだ。


オグリキャップこそは、競馬を単なる
バクチから「お馬さんの競争」として
日本国内に知らしめた歴史的な馬だ。
それはシンザンでもハイセイコーでも
ない。
オグリキャップと武豊こそが、日本人の
多くの人たちに「競馬」を広めた功労者
だった。街の若い女の子でさえオグリ
キャップと武豊の名前を知るようになっ
た。あと、二代目貴乃花(笑)。若貴が
大相撲を観る女性を日本で生み出した。
オグリキャップは、多くの人たちが一生
心の中から消えない史上最高の「記憶に
残る馬」で間違ないと思う。
涙無くしては語れないテンポイントの悲劇
のような事にはならなくて良かったと、私
は思っている。

「汚れた英雄」北野晶夫のような走りを
見せる1990年度最終戦第35回有馬記念
でのオグリキャップ。

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