渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

東急ハンズの消滅

2021年12月22日 | open




今世紀、東急グループは東急車輛
経営破綻により同社を売却した。
新明和工業とJR東日本が東急車輛
を分割購入した。
電車の車両やトラックのバンのボ
デーやトレーラー台車を製造して
いた最大手の東急車輛が消滅した
事は歴史上大きな事だった。
東急車輛社員は新明和工業が引き
受けたが、社内では新明和社員と
は同列に置かれず軋轢が生まれた。

会社が消滅して別資本傘下になる
ということは、「ああそうですか」
では済まない新たな人的軋轢を確実
に生む。だがそれは人災。
そして、企業で働く労働者の苦しみ
を資本家たるブルジョアジーは除去
しようとはしない。
なぜならば、企業は利益は愛しても
人は愛さないからだ。これまた人災。

東急ハンズであろうがカインズで
あろうが、消費者もそこで働く社員
経営母体がどの資本かなどはそん
な事はどうでもいい。就業による暮
らしが確保できて、また、商品が流
通するのであるならば。
商品流通は企業の資本家だけでなく、
消費者の満足を果実として成し、
たその収益は労働力を搾取されるだ
けの労働者にも部分的には還元され
る。収奪されながらも賃金はペイさ
れる。
肝心なのは、資本家は経営破綻を招
かない事と自企業で働く労働者の生
活確保だ。
金主が誰かなどは、賃金労働者たる
社員側には関係ない。


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