けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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布靴を買いました。

2020-10-08 22:51:43 | 圓功禅拳、古武術

布靴が届きました。アマゾンで買えるのです。

以前はサンフランシスコ市内で鍼灸漢方医学の免許更新のための継続学習の日に、授業を抜け出してチャイナタウンに買いに行っていたものです。
私は「間抜けの小足」なのでEUサイズで38番、日本の足袋で言うと24.5です。
大きすぎる布靴はまったく使い物にならないので、買いたての時は「纏足になるんじゃないか。。」ぐらいのピッチリ感のそれがよろしいようです。
屋内の廊下やガレージで独り稽古をするときには布靴、畳の上で稽古をするときは足袋をはいています。

これはずいぶん前に書いた布靴ネタの記事です。
https://blog.goo.ne.jp/keisclinic/e/f9e753d69cb29b4bc17b99f347285b93


1.武術的身体操作の基礎は、脱力してまっすぐに立てていること。壁に後頭部、背中、腰、かかとを付けて立った状態です。この状態でとにかく脱力、疲れているようなら寝てしまえるくらいの脱力を行います。
その状態を保ったまま、壁から離れて、ふわんと立てていること、幽霊のように力まずに、あるいは頭頂部から糸で吊るされたパペットのような気持ちで身体を操作いたします。
これがいつもできるようになると、こちらはまったく力感を感じずに、相手を崩すことが可能になります。そして疲れない身体操作の第一歩ともなります。

2.この時に、布靴や足袋をはいた足裏が、無理なく着地をしていることです。
重心は土踏まずかそれより後ろのかかとに置いた状態です。日本の武術はかかと重心という言い方をする方が多いです。中国武術では土踏まずのある湧泉(ゆうせん)穴のあたりと表現する場合もあります。

3.つま先、特に足の親指は軽く上にあげているくらいの方がよろしい。
つま先を力ませてしまうと、つま先立ちのスイッチが入ってしまい、ふくらはぎに力みが入り、体全体が力んで居つきやすくなってしまいます。居ついた体は相手との力勝負になってしまいます。そしてその力みが疲れやすいからだを作ってしまいます。
上から吊られたパペット感で、台地には足裏が平たく自然に着地していて、ふんわり、ちょっこりと立っていることが宜しいのです。

4.この時の足裏感覚を常に養うために、布靴による稽古が重要になります。
最終目標は、いつ何時も、ちょっこり立った足裏全体(ややかかとを意識して)から、力みを入れずに、その上の膝、鼠径部、丹田のあたり(仙骨のやや前)そして命門穴(第2腰椎と第3腰椎の間、ちょうどベルトと背骨が交差するあたり)を通って、肩、肘、手首を通って指先まで通じることです。

5.あるいは、手指や掌で触れた感覚が、上記の逆を通って足裏まで通じて大地に落ちてゆく感覚も稽古の目標となります。

どのような武術を稽古なさっている方も、その動作の独り稽古で、上記の1-5を自分の体を内観しながらじっくりと行うと、これも一種の気功ともいえる、実りある稽古となります。
武術だけでなく、東洋医学に臨床にたけた先生方はその稽古の軌跡は異なるものの、皆このような身体操作で患者さんに触れて、手技を施しています。


新型コロナウィルスでは死にません。
マスクが体を壊します。
どっしりと構えておりましょう。
大丈夫、だいじょうぶ。。

漢方アメリカOnline 
http://www.kanpouamerica.com/
コメント
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