荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

ROOKIESの巻。

2017年06月01日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを




なんとな~く、マンガ【ROOKIES】の事を思い出しました。

【ROOKIES】と申しますと、テレビドラマの大ヒットから、原作マンガも売れに売れたというイメージがあります。

集英社も、もちろんソコを煽っていました。

しかしながら、前作【ろくでなしBLUES】には遠く及ばなかったのが事実。

僕自身も連載中、読んでおりましたが、左程面白いとは思えませんでした。

原作者・森田まさのりが【ろくでなしBLUES】で『ボクシングの物語にすると、途端に人気や売上が下がる』と語っていた事があります。

【ROOKIES】も同様だったのではないでしょうか。

“野球シーン”になると、トーンダウンする、と・・・。

リアリティを伴わなければならないから、【ドカベン】じゃあるまいし、派手な試合展開は無理ですもんね。

川藤や安仁屋たちが、学校内でワチャワチャやってる方が良かったのでしょう。



【ROOKIES】がいまいちだなぁ、と感じたのが各キャラクター。

多くの方も同様と思いますが、【ろくでなしBLUES】のキャラクターを焼き直し・トレースしたとしか思えないのです。

ざっと例を挙げてみましょう。

(左が【ROOKIES】、右が【ろくでなしBLUES】)

川藤幸一&安仁屋恵壹=前田太尊

若菜智哉他=山下勝嗣&沢村米示他

新庄慶=鬼塚

平塚平=中田小兵二

今岡忍=大友弘之&小見山広成

赤星奨志=海老原昌利

濱中太陽=大場浩人

てな感じっすかね。

同じ原作者である以上、キャラクター布陣が似通ってしまうのは仕方ないのでしょうが・・・。

藤子不二雄みたいに。



森田まさのりが体調を崩し、駆け込みで連載を終わらせたと言われていますが、実際はネタに詰まっていたに違いありません。

僕の様なトーシロですら

『キャラクターが動いてねぇなぁ・・・』

と感じた程ですから。

病気ったって、マンガ家ですからねぇ、ある程度は仕事出来るでしょう。

アスリートじゃああるまいし。

『自ら打ち切った』と考えるのが妥当。

集英社も【ろくでなしBLUES】で多大なる貢献を受けてますから、なるべく穏便に幕引きしたかったのでしょう。



とにかく一般ピーポーには【ROOKIES】といえば、マンガよりテレビドラマの方が馴染み深いはず。

んで、驚いたのがテレビドラマの映画版【ROOKIES -卒業-】の興行収入。

な、なんと85.5億円

ニッポン映画に歴史を残す大偉業じゃないすか

いや~、イケメン集めただけでこの結果。

『瓢箪から駒』とは良く言ったものです。

ちなみに、内容はゴミレベルだったとか。

ま、観なくても分かりますけど。



『最初にあったのは夢と、そして根拠のない自信だけ。そこから全てが始まった』孫正義(ニッポンの実業家・1957~)

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