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出前授業、「文系」、そして数学

2018年09月04日 | 教育活動
ここ数年は、高校に出向いて行う「出前授業」が多いです。なぜかはよくわかりませんが。内容は、「国際関係」や「文系の学び」についてがほとんどです。

これまで、このような高校に行ってきました(群馬県内のみ)。
高崎女子高等学校 ・渋川女子高等学校 ・桐生女子高等学校 ・東京農業大学第二高等学校 ・常盤高等学校 ・高崎健康福祉大学附属高等学校…(今後も、その他の県内外の高校に行きます)

国際関係について、何回やっても難しいと思うことは、高校生にとってとても遠い想像しにくい世界なので、イメージしてもらいにくいことです。また、文系や社会科学全般に関する説明を行うこともあります。ここで、「文系≠数学ナシ」ではないことをお話しすると、たいてい高校生に驚かされます(数学とは無縁の分野もあるでしょうが)。社会科学で当たり前に使われる「因果関係」は、まさに関数ですよね。おなじみのy=f(x)です。yは結果(従属変数)、xは原因(独立変数)になります。すなわち、yの値は、xの値によって変化するということです。

さらにさらに…。大学は人生の通過点…。大半の人は、大学を卒業した後、仕事に就きます。そして、いわゆる文系大卒が行う仕事でも数学は重宝されるようです。あるビジネスパーソンは、全ての仕事はy=f(x)で表現できるとさえ言っています。

いわゆる社会科学の分野に進もうと考えている高校生の皆さんは、たとえ計算が苦手でも、数学のロジックは大切ですので、嫌いにならないでくださいね。
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