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野口和彦(県女)のブログへようこそ

研究や教育等の記事を書いています。掲載内容は個人的見解であり、群馬県立女子大学の立場や意見を代表するものではありません。

公開講座と出前授業(更新)

2024年11月12日 | 教育活動
われわれ大学教員は、社会貢献や地域貢献の活動として、所属先以外でも、自分の専門を活かした公開講座や出前授業などを行っています。9月から10月にかけて、私は以下のイベントの講師を務めました。

9月中旬には、令和6年度ぐんま県民カレッジ連携講座「世界の動きを理解するために―国際関係における対立と協調—」を担当しました。ご参加いただいた約100名の一般の方々に、アナーキーにおける国家間のバランス・オブ・パワーのダイナミズムを解説いたしました。これは国際政治のパターンやメカニズム理解するには欠かせない、最も重要なものでしょう。政治学者のスティーヴン・ウォルト氏(ハーバード大学)は、「もし、あなたが大学で国際関係論入門の講義を受けて、講師が『バランス・オブ・パワー』について一度も触れなかったとしたら、(授業料の)返金を求めて母校に連絡しよう」と言うくらいです。

同月の下旬には、「激変する世界における日本」というテーマで、群馬県立太田東高等学校の1年生の生徒さんに出前授業を行いました。インド太平洋地域において米中二極化が進む中、日本がとるべき安全保障政策や同盟国・同志国との連携などについて話しました。授業の後、数名の生徒さんが、質問や相談に来てくれました。嬉しかったですね。10月下旬には、「激動する国際情勢と日本の戦略」というテーマで、群馬県立沼田女子高等学校の生徒さんに模擬授業も行いました。米中の覇権をめぐる激しい競争下にある日本がとり得る戦略について、パワーに関する基礎的なデータにもとづき解説しました。高校生には少し難しい内容だったかもしれませんが、皆さん、熱心に聞いてくれました。



もし、この記事を読んでインド太平洋における国際関係に関心をお持ちになったならば、ぜひ以下の書籍をご一読ください。私は、同書に「構造的リアリズムと米中安全保障競争」を寄稿しています。



さらに、10月は早稲田大学エクステンションセンターにおいて、オンライン公開講座「世界の動きを理解する―国際関係の競争と協調」を毎週、金曜日13:00~14:30に実施しました。「アナーキー(無政府状態)」、「バランス・オブ・パワー(勢力均衡)」、「経済的相互依存と比較優位、国際分業」、「誤認と誤解」をキーワードに、国際関係のメカニズムに迫りました。

これらの講座や授業が、老若男女を問わず、より多くの人たちに国際関係/国際政治を理解する知的ツールを提供できるならば、それにまさる喜びはありません。
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