野口和彦(県女)のブログへようこそ

研究や教育等の記事を書いています。掲載内容は個人的見解であり、群馬県立女子大学の立場や意見を代表するものではありません。

2012スキーシーズンを振り返って

2013年04月29日 | スポーツ
今年のスキーシーズンは、大雪にもかかわらず、3月の気温の上昇などにより、スキー場のゲレンデの雪は一気に減ってしまったようです。しかし、まだ滑れるスキー場もありますので、今年も春スキーをもう少し楽しみたいと思っています。

ところで、今シーズンは、マテリアルをアトミックからヘッドに替えました。シーズン当初は、上達の手ごたえを感じていたのですが、終盤は伸び悩みといったところでしょうか、ビデオチェックしたところ、昨シーズンからの進歩は、思ったほどではありませんでした。長年、身体に染みついた滑りの「くせ」は、そう簡単には直らないことを痛感します。

他方、子供たちにとっては、飛躍のシーズンでした。息子は、昨シーズンSAJジュニア1級、SIAジュニアゴールドに合格しましたが、今シーズンは、SAJ2級(当時小5)に一発合格しました。来シーズンは、念願の1級にチャレンジです。

娘は、SAJジュニア1級(当時小2)に、同じく一発合格しました。私と違い、娘のケースでは、マテリアルのチェンジとスキースクールのレッスンにより、滑りが見違えるように良くなりました。マテリアルは、フォルクルにしました。結果は、大正解でした。

それ以前の板では、私から見ても滑りの限界が明らかでしたので、上記に変えたところ、滑りが明らかによくなりました。くわえて、ブランシュたかやまスキースクールのI・Aコーチのレッスンが、見違えるほど、ターンのポジションや安定性を向上させてくれました。Iさん、ありがとう。

電車にたとえると、子供たちのスキー技術の成長は急行、私のは各駅停車のようです(苦笑)。





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2011-12年度ゼミ生の卒業論文

2013年04月25日 | ゼミナール
昨年度末、私のゼミから7名の学生が国際学科を卒業して、社会にでていきました。ゼミ生たちの進路はそれぞれで、高倍率を勝ち抜いて「在京キー局」に入社した者もいれば、日本語教師を目指して、再度、別の学校に入学した者もいます。

この2011-12年度のゼミ生たちは、自立心を持ちながらも、相互に協力しながら、切磋琢磨していたように、私からは見えました。その結果、卒業論文の指導は、例年になく、スムーズに行うことができました。古き良き「大学のゼミ」らしいゼミだったと思います。

今日は、ゼミ生の卒業論文のタイトルを紹介するととともに、私からの若干のコメントを述べることにします。

山之内健「集団的自衛権はなぜ行使されるようになったのか―日本社会党の盛衰とその影響について―」
日野愛美「なぜ"K-POP"ブームは日本で流行したのか」
谷島はなえ「高税率による福祉の充実と幸福度の関係―デンマークにおける最小不幸社会の実現と日本への教訓―」
佐々木渚「なぜ日本人日本語教師志望者は減少傾向にあるのか」
植田野々香「日本のナショナリズムはなせ希薄なのか―スポーツによるイメージの転換―」
三塚清夏「米軍基地と共存することはできるのか」
佐藤裕介「なぜ内戦はなくならないのか」

それぞれの学生は、自分でテーマを選び、論文において、問題(パズル)を設定し、それに対する自分自身の答えを堂々と述べています。事実の羅列のような「卒業論文」が多い中で、ゼミ生たちは、社会科学の方法論に基づいて、「学術」論文を書き上げました。大学教育の最大の目標の1つが、いわゆる「思考力」、とりわけ「批判的思考力」を養うことだとすれば、この学年のゼミでは、ある程度、目標を達成できたと思います。

2012年度の卒業論文のなかでも、とりわけ秀逸な作品だったのが、山之内論文と日野論文です。山之内論文は、日本が「事実上の集団的自衛権」の行使に踏み切った原因を日本政治の政党勢力の変化に求めています。これは一見すると平凡な結論のようにみえますが、実は、先行研究での主張とは異なる、地に足のついた実証から得た分析結果であり、それを説得的に卒論で述べています。

日野論文は、自らが選んだテーマに関する先行研究や学術的資料が少ない中、地道に資料を集め、コツコツと努力をしながら、K-POPブームが日本で発生した理由をデータに基づいて説明しました。やや稚拙な論述も散見されますが、卒業論文としては、高い評価を与えられる実証研究です。

本年度、これから卒業論文を執筆するゼミ生たちは、先輩たちに続いて、よい論文を書いてほしいと願っています。

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2013年度ゼミ生紹介

2013年04月24日 | ゼミナール
東海大学教養学部国際学科では、3年次に「専門ゼミナール」を開講しています。本年度、私の専門ゼミは、9名の新しい学生を迎えました。では、それぞれの学生にゼミの抱負を語ってもらいましょう。

大野彩華さん:本を読む習慣が今までなかったので、月に1冊、シッカリ読もうと思います。
小此木颯くん:本を読んで知識を増やしたいです。
山越栞里さん:多くの本を読んで、自分の知識や考えの幅を広げたいです。
宮本涼平くん:自分の意見・考えをまとめ、ハッキリと相手に伝えられるようにしたい。
西野哲平くん:海外からの視点でも国際問題を考え、理解を広げていきたい。
久慈星子さん:本を読む習慣をつける。物事に疑ってかかって真実を見つける力をつけたい。
船水浩伊くん:たくさん本を読んで考える力と知識を身につけたい。
荻沼有紗さん:このゼミを終える頃には、読解と速読に力がついたことを実感できるように頑張りたい。
谷之口咲紀さん:自分の意見をキチンと言えるようにする。本を読んでたくさんの知識をつける。

私は、ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』には、著者の豊富な知識と綿密な調査に圧倒され、知的興奮を抑えることはできませんでした。マックス・ヴェーバー『職業としての政治』は、古典的名著にふさわしく、読めば読むほど「味」がでる奥深い内容のものであり(同書を何度繰り返して読んだことでしょう!)、著者の圧倒的な迫力が、初版から100年近くたった今でも、生々しく伝わってきます。



ゼミ生たちには、質の高い学術書あるいはノンフィクションを読んで、次のページを読まずにはいられなくような経験をしてほしいと思います。同時に、生涯に残るような知的刺激、知的好奇心を満たすような満足感を読書から得てほしいというのが、私のゼミ生への願いです。


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国際関係の辞典を出版しました

2013年04月23日 | 研究活動
国際関係や安全保障に関する重要な用語を解説した辞書を、研究仲間と一緒に上梓しました。



小笠原高雪・栗栖薫子・広瀬佳一・宮坂直史・森川幸一編『国際関係・安全保障用語辞典』ミネルヴァ書房、2013年(3000円)です。本辞典において、私は自分の専門に関する、いくつかの項目を執筆しております。

これまでも類書はありましたが、本書の特徴は、コンパクトで持ち運びやすいことです。多くの皆さまにご覧いただき、ご活用を賜れれば幸いです。

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