スキーのレベルを示す1つの基準として、SAJ(全日本スキー連盟)級別テストがあります。最高の1級をとった一般スキーヤーが、さらに上を目指す場合、テクニカル・プライズやクラウン・プライズを目指すことになります。プライズテストに合格するのは、かなり難しく、多くのスキーヤーは四苦八苦していることでしょう。そのプロセスで、スキーそのものが楽しめなくなったり、嫌になってきたりする人もいるようです。
私は、日本の基礎スキーやデモンストレーターの滑りを否定するつもりは全くありませんが、他方、プライズなどを目指すスキーヤーの多くは、日本の基礎スキーがスキーのすべてだと思い込んでいないでしょうか。日本のデモンストレーターのような滑りが、スキーの完成形であり、よりスキーが上手くなるには、そうした滑りに近づかなければならないと、頭から決め込んでいないでしょうか。そんなスキーヤーがいたら、ぜひ、以下の記事やレッスン・ビデオをみてください。
トップスキーヤーだった平沢岳さんが、自身のブログで「日本のテクニック・うそほんと」という記事を書いています。既にお読みのスキーヤーもいるでしょうが、未読の悩めるスキーヤーは、平沢さんが解説する滑り方を読んで、ゲレンデで実行してみてください。きっと、驚くほど楽にスキーが操作できることでしょう。さらに、滑走の安定感やキレも実感できるので、スキーがより楽しく感じると思います。
海外のデモンストレーターやトップレーサーは、上下運動をシッカリと使って滑っています。えっ「上下運動」と思った人は、論より証拠!まずは、スイスのデモチームの滑りをご覧ください。私からすると、このデンマークのデモの滑りは、これぞ、お手本でしょう。内倒せずに、高いポジションから、しっかりと両スキーに体重をのせて、板をたわませています。谷回りで山手が上がっていません。アルペン女王のミカエラ・シフリン選手の滑走も、YouTubeなどで見て下さい。上下動を巧みに使って、スキーの推進力をだしているのがわかるでしょう。これらもお手本にすべきスキーだということです。
自分もかつては上下動をなるべく使わずに滑ろうとして、うまくいきませんでした。ゲレンデでも、かがんで窮屈そうに滑っているスキーヤをよく見かけます。でも、ストレッチングの動作をすれば、スキーは、より性能を発揮することでしょう。オーストリアのスキースクールの小回りレッスンビデオでは、極端な上下運動をウォーミングアップで行うことを推奨しているくらいですから。
これでうまく滑ることができない場合、TDK スキーレーシングのトムさんのアドバイスを試すのもよいと思います。リンク先から彼のレッスンをビデオで受けられます。このテクニックは、むしろ上下運動を使わずに、カービング・スキーの性能を最大限に引き出して、キレのあるターンをすることを可能にします。ターンの切り替え時には、洋式トイレに座るような低姿勢になり、谷回りからターン・マキシマムにかけて脚を伸ばすことで、あたかも短距離走の選手がスタート時に最大の推進力を引き出そうとするのと同じように、外スキーの中心に圧を伝えるのです。これによりスキーがたわみ、エッジが雪面をかむことにより、キレイで推進力のあるターンになります。ただし、この滑り方をするには、ある程度の脚力が必要になります。
このテクニックを使って滑走する際に一般スキーヤーが注意することは、①内倒しないこと、②足首を緩めないで、常にスキーをタテに押し続けること、です。スキーを廻旋させようとする(ひねろうとすると)と内倒しやすくなるので、それは禁物です。スキーはあくまでもタテに使うものなのです。くわえて、外スキーへの荷重が弱まると、転倒するリスクが高くなりますので注意してください。また、切り替え時に足首が緩んでしまうと、後傾になってしまうので注意しましょう。ポジションが後ろになると、谷回りからターン・マキシマムにかけてスキーの中心に圧をかけられなくなり、気持ちよくスキーが曲がらなくなります。
2024年度も半分以上が過ぎました。暑い日が続きますが、そろそろスキーが恋しくなってきた人もいるのではないでしょうか。来たるスキーシーズンも、もっと自由に楽しみましょう!
私は、日本の基礎スキーやデモンストレーターの滑りを否定するつもりは全くありませんが、他方、プライズなどを目指すスキーヤーの多くは、日本の基礎スキーがスキーのすべてだと思い込んでいないでしょうか。日本のデモンストレーターのような滑りが、スキーの完成形であり、よりスキーが上手くなるには、そうした滑りに近づかなければならないと、頭から決め込んでいないでしょうか。そんなスキーヤーがいたら、ぜひ、以下の記事やレッスン・ビデオをみてください。
トップスキーヤーだった平沢岳さんが、自身のブログで「日本のテクニック・うそほんと」という記事を書いています。既にお読みのスキーヤーもいるでしょうが、未読の悩めるスキーヤーは、平沢さんが解説する滑り方を読んで、ゲレンデで実行してみてください。きっと、驚くほど楽にスキーが操作できることでしょう。さらに、滑走の安定感やキレも実感できるので、スキーがより楽しく感じると思います。
海外のデモンストレーターやトップレーサーは、上下運動をシッカリと使って滑っています。えっ「上下運動」と思った人は、論より証拠!まずは、スイスのデモチームの滑りをご覧ください。私からすると、このデンマークのデモの滑りは、これぞ、お手本でしょう。内倒せずに、高いポジションから、しっかりと両スキーに体重をのせて、板をたわませています。谷回りで山手が上がっていません。アルペン女王のミカエラ・シフリン選手の滑走も、YouTubeなどで見て下さい。上下動を巧みに使って、スキーの推進力をだしているのがわかるでしょう。これらもお手本にすべきスキーだということです。
自分もかつては上下動をなるべく使わずに滑ろうとして、うまくいきませんでした。ゲレンデでも、かがんで窮屈そうに滑っているスキーヤをよく見かけます。でも、ストレッチングの動作をすれば、スキーは、より性能を発揮することでしょう。オーストリアのスキースクールの小回りレッスンビデオでは、極端な上下運動をウォーミングアップで行うことを推奨しているくらいですから。
これでうまく滑ることができない場合、TDK スキーレーシングのトムさんのアドバイスを試すのもよいと思います。リンク先から彼のレッスンをビデオで受けられます。このテクニックは、むしろ上下運動を使わずに、カービング・スキーの性能を最大限に引き出して、キレのあるターンをすることを可能にします。ターンの切り替え時には、洋式トイレに座るような低姿勢になり、谷回りからターン・マキシマムにかけて脚を伸ばすことで、あたかも短距離走の選手がスタート時に最大の推進力を引き出そうとするのと同じように、外スキーの中心に圧を伝えるのです。これによりスキーがたわみ、エッジが雪面をかむことにより、キレイで推進力のあるターンになります。ただし、この滑り方をするには、ある程度の脚力が必要になります。
このテクニックを使って滑走する際に一般スキーヤーが注意することは、①内倒しないこと、②足首を緩めないで、常にスキーをタテに押し続けること、です。スキーを廻旋させようとする(ひねろうとすると)と内倒しやすくなるので、それは禁物です。スキーはあくまでもタテに使うものなのです。くわえて、外スキーへの荷重が弱まると、転倒するリスクが高くなりますので注意してください。また、切り替え時に足首が緩んでしまうと、後傾になってしまうので注意しましょう。ポジションが後ろになると、谷回りからターン・マキシマムにかけてスキーの中心に圧をかけられなくなり、気持ちよくスキーが曲がらなくなります。
2024年度も半分以上が過ぎました。暑い日が続きますが、そろそろスキーが恋しくなってきた人もいるのではないでしょうか。来たるスキーシーズンも、もっと自由に楽しみましょう!