ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

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【週末版】希望の国…

2012-10-21 20:54:59 | cinema
こんばんは ぐっちょんです

最近は気温の寒暖差が大きいので
服の調整が難しいですね
今日は比較的薄着で出かけたら
簡単に体を冷やしてしまいました…
もう少ししたら完全に寒くなって
重厚装備ができるものですがねぇ


今回の週末版は、今朝見た本日から公開のこの作品について取り上げます
希望の国

いわゆる“変態”的に衝撃的な作品を世に公開している
園子温監督による作品

前作の『ヒミズ』では震災後の仙台をあくまで舞台にしていただけですが
今回はまさに震災・原発を題材した作品

東日本大震災から数年後の日本のどこかにある“長島県”を中心にして
M8.3の地震が発生して原発が爆発し、その影響を受けた地域を舞台にしています

作品では、3組の家族、あるいは家族になろうとしている人達を
中心にストーリーが繰り広げられています


“事実は小説よりも奇なり”といいますが
これは限りなく事実に近づけ、実際の現場での騒動を
これでもかと描いています
もちろん、現実はこれ以上にエグいことが
いくらでもあるでしょうから…

そんな作品でしたから、見終えた後は
その感想を言語化することができませんでした
今になってココに少しだけでも言語化してみます


作品の最後では、3組それぞれがそれぞれなりの
今後をどうしていくかということを決めます
それらが合っているか間違いであるかどうか
当人達でしか判断できるかどうかわからないものです

そこを観ながらふと気づいたのは
これはある意味の愛についての話ではないかと…
夫婦の愛、家族の愛といったもの
また、思い出と簡単には表現できない
郷土愛と違う自身の育った土地に対する愛
があふれた物語ではないのかと

そういうことから、絶望的な状況においても
あえて『希望の国』というタイトルにしたのではないかと
個人的に考える次第です


今回、園子温監督は震災・原発を題材にしてこういった衝撃的な作品をつくりましたが
今回だけにとどまらず、今後も震災・原発を題材にした作品をつくるそうです
また観るのに力が要りそうですが、楽しみにしたいと思います