魂のピアニストと呼ばれる人が、世界にどれほどいるでしょう。
私は、フジコ・ヘミングさんのほか、知りません。
1999年のNHKのドキュメンタリーを見て、私も
感激したひとりです。
今回のは追悼番組でした。(NHKさんありがとうございます)
先日テレビで、美輪明宏さんが、フジコヘミングさんの自宅に招かれたことがあると、おっしゃっていました。
美輪さんも、フジコさんと、魂でつながっている人。
フジコさんと感性が似てて、おうちの雰囲気がとても素晴らしかったとおっしゃっていました。
ショパンやモーツアルトのいた時代の音楽を聴かせてくれる。
美輪さんも、こんなふうに弾いてほしいと思う弾き方を
フジコさんはしてくれると。(私も同感です)
フジコさんは、クリスチャンとは自分でおっしゃっておられませんが、
よく神さま、、という言葉を口にされます。
「天国も神様もありえないって言う人いるけどさ、そんなことないですよ。
何万、何億という星があるじゃない、
あの中のどこかにいるに違いないからね」
「天国へ行ったら、モーツアルトやショパンに会って、あれでよかったですかと聞いてみますよ」
「あれでよかった、素晴らしかったと言うでしょうよ」と笑顔で語る。
「完成なんて人間にはありえないですよね。どんな人も、どんな芸術家も」
自分は自分がいいと思う(魂のうちで)ものを弾く。
人は機械じゃないんだからと。
魂のこもっていない音楽は、音楽ではない。
これがフジコ・ヘミングさんの真髄、真骨頂。
だから世界中の人の魂ひ響くのでしょう。
2024年春から、「カンパネラの旅」をする予定を立てておられた。
すごいです。
訪問する予定だったパガニーニゆかりの教会で、
友人のヴァイオリニストがカンパネラを弾き、
そのあと、フジコさんの回復を祈りますと、祭壇の近くでひざまづいておられた姿が、目に焼き付いています。
永遠に前を向いて、顔を上げて生きた人。
フジコ。ヘミングさんの音楽は、
その厳しい、壮絶な人生の中から生み出されたものだと、
美輪明宏さんがおっしゃっていたことは、本当にそうだと思います。
フジコヘミングさんのピアノを聴き続けます。
東京のおうちの猫ちゃんたち、元気にしているかな。
・・フジコ・ヘミングと猫・・(無料画像をお借りしました)
猫に癒されています。わたしもです。