風の詩(kazenouta)2

いつも喜び、たえず祈り、すべてを感謝する
そのような日々を過ごしたい。

「この人を見よ 芥川竜之介と聖書」つづき

2024-05-09 20:17:56 | キリスト教会
前にも少し書いた
「この人を見よ 芥川竜之介と聖書」 関口安義著を
友人から教えてもらって、図書館から借りています。

少しずつ読んでいるのですが、
目次の「理性の彼方に」の、
金花と決意、、、というのを読んで、

これはドストエフスキーの「罪と罰」に出てくる
ソフィアであり、
聖書の、マグダラのマリアを意識して書いていると思いました。

芥川竜之介が、聖書を熟読していたのは
確かかもしれません。
でもそれは、日本の民話や、古典(古事記など)から
題材を得て、多くの作品を残しているのと同じ。

聖書という題剤から、物語を作っている。

救いを求めて聖書を読んでいるのではなく、
信仰を持ちたいという思いよりも、
知識欲を満足させるために(そのひとつとして)
聖書を読んでいたのではないかと思いました。
 救いも、求めていたかもしれませんが。

天才は、感受性が強く、悩みも(凡人よりも)多い。
その精神的な苦悩は、はかり知れませんが、
自分の知識、教養を、ひけらかすのは、
鼻に付きます。

むかしテレビで、息子さんの芥川比呂志さん、芥川也寸志さんがを見ると
なんだか寂しいような気がしていました(私が勝手にですが)
悲しい気持ちになりました。



 けしの花  (高谷学さんからお借りしました)