全身小説家(原一男)を、DVDで見ました。
小説家井上光晴の晩年の姿を追い続けたドキュメンタリーでした。
映画は、61歳で肝臓癌の部分摘出手術をし、
さらに肺に転移した癌と闘う井上光晴の姿を追いかけながら、
井上光晴が書き続けた「井上光晴という作品」の姿を明らかにしていました。
この映画で初めて知ったのだけれど、
井上光晴の自筆の年譜には、ウソがいっぱい書かれていたのですね。
奥さんや文学伝習館の人たち、埴谷 雄高や瀬戸内寂聴に支えながら、
一日でも5時間でも、長く生きていこうとする井上光晴の姿に、
とても心がうたれました。
体がどんどん細くなって、髪の毛もうすくなっていくのに、眼はぎらぎらと
輝やきつづけていました。差別と世の中の不条理を見つめ続けた眼の輝き
なんだろうな、あれは。
「誰にも言えない真実が井上光晴にはあって、それを隠すためにうそをついてきた。
うそをつかなければ、いきてこれなかった」という瀬戸内寂聴の言葉や
「うそつきみっちゃんが小説家になった、文学は彼の天職。ウソでも表現してしまえば勝ち」
という埴谷 雄高の言葉。
自分の年賦でさえ嘘をついてみせ、「小説家としての人生」をつらぬいた
井上光晴への最大の賛辞なんだと思いました。
小説家井上光晴の晩年の姿を追い続けたドキュメンタリーでした。
映画は、61歳で肝臓癌の部分摘出手術をし、
さらに肺に転移した癌と闘う井上光晴の姿を追いかけながら、
井上光晴が書き続けた「井上光晴という作品」の姿を明らかにしていました。
この映画で初めて知ったのだけれど、
井上光晴の自筆の年譜には、ウソがいっぱい書かれていたのですね。
奥さんや文学伝習館の人たち、埴谷 雄高や瀬戸内寂聴に支えながら、
一日でも5時間でも、長く生きていこうとする井上光晴の姿に、
とても心がうたれました。
体がどんどん細くなって、髪の毛もうすくなっていくのに、眼はぎらぎらと
輝やきつづけていました。差別と世の中の不条理を見つめ続けた眼の輝き
なんだろうな、あれは。
「誰にも言えない真実が井上光晴にはあって、それを隠すためにうそをついてきた。
うそをつかなければ、いきてこれなかった」という瀬戸内寂聴の言葉や
「うそつきみっちゃんが小説家になった、文学は彼の天職。ウソでも表現してしまえば勝ち」
という埴谷 雄高の言葉。
自分の年賦でさえ嘘をついてみせ、「小説家としての人生」をつらぬいた
井上光晴への最大の賛辞なんだと思いました。
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