1日1日感動したことを書きたい

本、音楽、映画、仕事、出会い。1日1日感動したことを書きたい。
人生の黄昏時だから、なおそう思います。

「目ぶり」

2012-11-04 07:25:34 | 韓国語
'눈치' 「目ぶり」

日本語に訳すことができない言葉の一つに'눈치'という言葉があります。
僕は、この言葉に出会うたびに、どう訳したらいいのか、どのような行為をいうのか
とても悩んでしまうのです。

'눈치'を使った表現には、次のようなものがあります。

'눈치를 보다' 「'눈치'を見る」
'눈치를 주다'  「'눈치'をあたえる」
'눈치가 없다'  「'눈치'がない」
'눈치가 빠르다' 「'눈치'が速い」 
'눈치를 채다'  「'눈치'に気づく」
'눈치를 살피다' 「'눈치'を注意深く見る(うかがう)」

'눈치'というのは、「他の人の気分や与えられた状況を、機を逃さず、すばやく見抜く能力」を
意味する言葉だそうです。

先日、'눈치를 보다'や'눈치를 주다'がどんな行為なのか、身振り手振りで、いや
目ぶりで教えてもらいました。

この場から立ち去ったほうがいいよっていうことなどを、目で知らせる行為を'눈치를 주다'
というそうです。

そのような合図を察知できないことが、'눈치가 없다'。'눈치가 없다'は、 日本語の「空気が読めない」が
ぴったりする言葉です。

'눈치가 빠르다'は、他人の気分や状況をすばやくつかむことができることを指す言葉です。

'눈치를 보다'には、少し卑屈なニュアンスがともなうそうです。教室で、先生から意見を
もとめられた時に、手を上げようか上げまいか、まわりの人たちの様子をみながら、半分
ぐらい手を挙げている、そんな時の目の様子をいう言葉だそうです。

'눈치를 살피다'は、他人の目の動きやしぐさから、その人の気持ちをさぐろうとする動作
をいうのでしょうね。

'눈치'が少しわかったような・・・・とても楽しいお話でした。

「'눈치'は、他の人の気分をすばやく把握し、対人関係を円満に維持するための重要な韓国文化である。
'눈치'は、韓国で意思疎通に必要なとても重要な要素でもある。」
これは、先生のまとめの言葉です。