1日1日感動したことを書きたい

本、音楽、映画、仕事、出会い。1日1日感動したことを書きたい。
人生の黄昏時だから、なおそう思います。

米GM資金繰り逼迫

2008-09-20 18:21:33 | 経済指標メモ
 6月末時点で、570億ドル(6兆円)の債務超過に陥っているGM。
資金繰りが逼迫してきたのですね。2006年7月に銀行団と設けた
運転資金給与である回転信用枠45億ドルのうち残っている35億
ドル(3800億円)を、全額利用すると発表しました。
 今回の借り入れ資金、10月が返済期限の負債7億5000ドルの
返済と、部品事業部門のデルファイの再建支援に12億ドルあて
るそうです。まさに自転車操業ですね。
 来年6月返済予定の3億2000万ドルの債務は、新株と交換する
「債務の株式化」で対応するとのこと。株式数が増えるという
ことは、GMの株、またまたさがるんだろうな。
 トラック部門は、いすずに売却。
土地下落-消費低迷-実体経済の停滞-リストラと賃金下落
負のスパイラルはとまりそうにないし、GM、大丈夫?

「ザ・ロード 」(コーマック・マッカーシー)

2008-09-20 17:22:48 | 
 「ザ・ロード 」(コーマック・マッカーシー)を読みました。原子力発電所の事故
か戦争での核の使用か。滅亡した世界の中を、父と息子が、南に向かって
ひたすら歩き続ける物語です。
 空を雲が厚く多い、ほとんどの人類は死に絶え、草木も枯れ果てている。わずかに
生き残った人びとは、食糧を求めて殺戮を繰り返しているのですが、唯一息子だけが
食糧を奪いに来た人びとにさえ、わずかなパンを分け与え助け合って生きようとするのです。
 作者は、父親に、おまえは人類を救済する「火」を運んでいるのだと、息子に向かって
語らせています。
 どこかで生きている「善き者」を求めて、救済という「火」を運びながら、荒廃
した風景の中を、二人で歩いていく・・・そんなイメージの本です。
 この本、2006年のピューリツアー賞受賞作で、170万部以上売れたベストセラーだ
そうです。そんなにおもしろいかなっていうのが、第一の感想です。
 競争と弱肉強食の市場至上主義に疲れ、すさんでしまったアメリカの心を反映して
いる小説なのかも知れませんね。