「賢い身体 バカな身体」（桜井章一 甲野善紀）

　「賢い身体　バカな身体」（桜井章一　甲野善紀）を読みました。伝説の勝負士桜井章一と身体の革命家甲野善紀の対談集です。桜井章一は、麻雀の「代打」として、20年間無敗を誇ったそうです。甲野善紀は、日本の古武術の研究家ですが、寝たきりの人をいとも簡単に起こす術をテレビで紹介されているのを見たことがあります。
　一つの道を、ひたすら探求されてきたお二人の話は、ほんとうに深くて、なるほどなぁと思う言葉の連続でした。

例を挙げると・・・・
「身体の動きはレベルが高いほど、ＡのときにＢでもＣでもＤでもＥでもある」
「身体全体のネットワークをつくるようにすることが大切だ」
「身体が変わると人生の風景がまったく変わる」

「人が人として生きることは、それだけですごい」
「あたりまえの日常というのは奇跡のようなことなんです」
「自由とは自分の分を知ることである」
「行き着く先は、『豊か』ではなく、『恵み』を求めることである。」

「人間の運命は完全に決まっていて、同時に完全に自由である」
「矛盾を矛盾のまま矛盾なく扱う」
これなんかは、ほんとにすごい言葉やな・・・。達人の境地に、僕は、まだまだ及びません。