青葉の森の林床を観察すると、1か月前にはあれほど群生していたカタクリの1年生から6年生までの葉っぱたちは姿を消している。溶けいるように土に消えたことが分かる。
わずかに残っているのは、卒業生のお母さんカタクリの大きく膨らんだ果実(蒴果)と今にも溶けだしそうな二枚葉。まもなく果実が弾けて複数の種を近くを飛ばし、アリさんの大好きな甘いエライオゾームをくっつけたタネを付近に散らばせるのだろう。
カタクリお母さんの果実は何かしら安息のかたまりのようだ。生きものの終焉がかくも安息に満ちた姿であることは美しい。種を飛ばしたら、お母さんもあっという間に森の中に溶け消えていくことだろう。潔い終わり方もまた美しい。
毎日のように森を歩く理由は、そのような生態まで理解した「美」というものを探しに行くことだろうが、まだまだ表面的な「美」だけを受けとめるような歩きだ。
今日も、「美しい」野鳥たちと会いたいなと思った。キビタキ♂くんとは二回出会ったが、カメラに収めるいとまもなくどこかに飛び去った。
サンコウチョウ♂くんのさえずりを何度も聞いたが、姿を認めなかった。
あちこちの森からルリビタキ♂くんのさえずりも確認できたがそれだけだった。
美しい花たちがひそかに咲いていた。
ツリバナの仲間
ヒメコウゾ 赤いのは雌果、イガグリは雄果
シソ科ラショウモンカズラ
シソ科ニシキゴロモの白色系か
この花たちの、美しい人生も学んでいこう。
帰り道の野原で、チョウたちが舞っていた。止まるのを待って写真に収めた。一昨日買った図鑑のおかげで、ヤマトシジミ♀、ベニシジミ♀、モンキチョウ♀じゃないかなという理解ができた。
ヤマトシジミ♂ カタバミが食草だというがカタバミどこだ?
ベニシジミ♀さん
おなかが大きいのが♀さんだと教えられた。スイバ、ギシギシが食草だと。どこにでもあってよかったね。
ハルジョンの蜜を吸っていたのは、モンキチョウの♀さんかな。クローバーが食草で、どこにでもあってよかったね。
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