遊びをせんとや

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ポンピドゥセンター キュビズム展 ~キュビズムの変遷~

2024-05-17 07:40:18 | 美術館、博物館
前売りを買っていたので久しぶりに京都へ。
涼しかったので友達のお母さんからいただいた白大島紬で。
ネットで湿度の低い初夏は大島が最適とあったので思い切って着てみた。

京セラ美術館の前に10時5分前に着いたがすでに並んでいた。ほぼ村上隆目当てかな?
すぐに入場できて、中央ホールに一面村上隆のピンクのお花の壁画が。

村上隆阿吽の像

 

ここは無料で観れる。
キュビズム展はこの時は空いていた。

一階の北、南回廊が展示場。


キュビズムの発端は私の苦手なセザンヌから始まる。

さすがにポンピドゥーセンター各作家の力のある作品を集めている(当たり前だが)
私の好きなアンリ・ルソー「自由の女神」

この自由さがとてもいい。


アフリカ・オセアニアの像。このプリミティブな感じが繋がっている。

ここからブラックとピカソへ受け継がれて、この時、ブラックとピカソは双子のようによく似た絵を描いていたそうだ。


ブラックのセザンヌが滞在していたレタックスを描いた「レタックスの高架橋」絵。
まるでセザンヌの色。

ブラック「大きな裸婦」


ピカソ「肘掛け椅子に座る女性」
どっちがどっちを描いたか解らないくらい。


ピカソ「女性の胸像」もう本当に作品に力がみなぎっている。


ブラック「ヴァイオリンのある静物」

このあたりのブラックがすごく好き。こんな色と柄の着物を着たいと思う。


 
ブラック「ギターを持つ女性・男性」

ブラック「レスタックのリオ・ティントの工場」


マルセル・デュシャン「チェスをする人たち」
デュシャンって便器を作品にしたてた「泉」や「大ガラス」しか思い浮かばなかったが、こんな絵も描いていたのね。



デュシャンの兄、レイモン・デュシャン=ヴィヨンのブロンズ像「座せる女性」


後で出てくるシャガールの婚礼に似たレジェ「婚礼」
当たり前だが、レジェはキュビズムなんだ。


シャガール「ロシアとロバとその他のものに」


パリのアトリエ「ラ・リッシュ」の前に立つシャガール


まさにキュビズムやんね。「白い衿のベラ」美しい。


「婚礼」


「墓地」


「キュビズムの風景」
シャガールのこんな油絵を観たのは初めて。いや昔ポンピドゥーで観たのかな。
すごく感動した。

そしてモディリアーニ

そうやんなキュビズム。彼はブランクーシに立体を学んでいた。

アフリカ・オセアニアのプリミティブアートの影響が見て取れる。
まさにブランクーシ風。

ピカソがキュビズムを用いてバレエの衣装をデザインしたり


ここからル・コルビジュの建築に繋がったり


ル・コルビジュ「静物」まさにそのまま彼の建築デザイン。
驚きの連続のキュビズム展だった。
この系統、セザンヌ以外みんな好きかも(ごめん。セザンヌ)


ピカソが恋人エヴァを描いた。「若い女性の肖像」
こんなピカソも始めて観た。

ピカソ「輪を持つ少女」

久しぶりの京セラなので途中の回廊も趣があり、やっぱりいいね。

 
みんな途中で記念撮影してた。自分を入れて。

床のモザイクと着物の色がよく合う。


本館 光の広間・天の中庭 ここもいい。

 

少し村上隆も観れたし、建物自体も堪能して、キュビズムを体系的に感じて充実していた。

バスに乗って出町までランチを食べにいくが、なんだか機動隊とか出て、凄い人。
出町の祭礼と葵祭りが重なっていたんだ。
目指すカフェも閉まっていて、三条まで出て進々堂でランチ。