川本ちょっとメモ

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首相の「脱税」:鳩山首相6億円納付手続き、脱税に非ず、修正申告に非ず

2009-12-27 19:10:19 | Weblog

(注1)「8年間12億6千万円」という数字は、朝日新聞の報道によります。
(注2)「9億円」という数字は、鳩山首相の母が毎月1500万円仕送りしたという毎日新聞報道
    に5年間を掛けた数字です。


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朝日の記事を転載します。


首相、贈与税6億円「手続きした」 国税は申告内容検討
asahi.com(朝日新聞)2009.12.27. 19:43

.鳩山由紀夫首相は27日朝、元秘書による偽装献金事件に関連して、実母からの資金提供が贈与にあたるとして、同日までに贈与税の納付手続きをしたことを明らかにした。

首相は官邸前で記者団に「修正申告したのか」と問われ、「手続きはしました。修正ではなくて、申告をして納税を致しました」と語った。

ただ、国税当局は同日までに申告や納付については把握していない模様だ。首相側が納税地の室蘭税務署に申告書を送るなどの手続きをとった段階と見られる。国税当局は今後、申告書の内容などを検討し、贈与にあたるかどうかを決めることになる。

首相は24日の記者会見で、母からの資金提供について「贈与税を免れたいという発想はなかった」と強調。資金提供は2002年から約12億6千万円あり、納税見込み額は約6億円になると説明した。

だが、02、03年分は時効が既に成立しているため、贈与と認定された場合、加算税などを含む追徴税額は04~08年分で計5億円超となる見通しだ。



あしかけ8年、約12億6千万円を裏金としてもらい、裏金としてつかっても
脱税に非ず、修正申告に非ず、政治資金法でも罪に問われず

自分のお金は何億円という大金であっても、誰だって自由に使えます。母親からもらったお金だから、不正ではない、……と日本の総理大臣が言う。

しかし8年間も、政治資金報告の帳簿に記載せず、税金の申告もしないでお金を使ってきました。世間ではふつう、こういうお金のことを「裏金」といいいます。

恵まれた育ちをしてきたので……、(お金をくれた)母に申しわけない、母にめいわくをかけた。‥‥という意味のことばを、日本の総理大臣が記者会見して言う。「知らなかった、悪意でなかった、ぼんぼんなので何もわからなかった」と総理大臣が国民に語ります。

しかし実は、国民に対して語っているのではありません。罪を逃れるために語っているのです。検察に対して語っているのです。国税に対して語っているのです。

「不正を行う意図はなかった、不作為を行う意図がなかった」ということを証明するために、ことさら「育ちが良すぎて何も知らなかったわからなかったぼんぼん」を装う必要があったということでしょう。

相続税法第68条、第69条が適用されないで、法的に「脱税」とはなりませんでした。これほどの事実上の大金の無申告を8年間つづけてきて、税法の罪に問われることなく終わりました。

「修正申告ではない」と首相がいうことにも法的根拠があります。私は「無申告」は自動的に不作為の脱税行為だと考えていましたが、そうではなかったのです。日本有数の名門の子弟で一国の総理大臣ですから、逃れる方法を専門家が研究しているのでしょう。この関係条文は次回に記載します。

たとえ監督官庁が合法と認めるという結果になっても、実質的には脱税だと私は思っています。その理由は簡単です。次回に記載します。


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