■止まらぬ村上ファンド/割安株30社以上に投資(6月17日朝日新聞記事)
「モノ言う株主」として知られる元通産官僚の村上世彰氏が率いる投資ファンドが、投資をさらに拡大させている。潤沢な現預金があるのに、株価が割安な企業が主な投資先だ。増配など株主への利益還元を要求し、会社と株主との関係を見直すきっかけになっていると評価する声がある一方で、短期間で売り抜ける手法には「投資先の企業価値向上につながらない」との批判も強い。
■配当率向上自体はいいことですね
上の朝日新聞記事によれば、村上ファンドは「利益の株主還元要求」を大義名分にしています。日本の上場会社については、利益が大きく上がった年でも、配当率はしれたものというのが定評でした。
村上ファンドが大金による黒船外圧を加え、フジテレビとライブドアがからむホリエモン騒動もありましたので、上場会社の認識も変わりました。株主の配当率が新しい価値観で見直されるのはいいことだと思います。
■世直しファンドならぬ大金奪取ファンド
村上ファンドは世直しファンドではありません。その仕事の性質は、大金を武器に大金を奪取するものです。有望材料がありながら不振をかこつ会社に投資をして、業績回復後にその成果を得て利益を上げるという投資会社なら納得できます。
しかしそうではありません。利益を蓄積している優良会社に大金を投資して、その大金の力で大金をはき出させるものです。大金を武器にしてで大金を奪取するものです。何も生みません。私の好みでもありません。社会的な経済効果があるとは思えません。
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