川本ちょっとメモ

★所感は、「手ざわり生活実感的」に目線を低く心がけています。
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<森友・加計> 2017歳末、安倍首相「騒がしい1年」 昭恵夫人「つらい1年」、 籠池「拘置所独房」越年拘留

2018-01-03 23:51:21 | Weblog

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。


安倍昭恵夫人、ベルギーから勲章を受ける(年の瀬)

昨年2017年12月7日、女性の社会参画推進への貢献をたたえて、ベルギーから安倍昭恵首相夫人に勲章が授与されました。安倍昭恵夫人は授与式のスピーチの終わりに、次のように話しました。その声の調子には胸をつまらせた様子がありました。

今年は私にとって、ほんとにいろんなことがあったので…、あのう…つらい1年でした。その中で最後に、ベルギーからこのような立派な勲章をいただけて、がんばってきて良かったなあと。そんな気持ちでおります。ほんとうにありがとうございました」(2017.12.7.駐日ベルギー大使館授賞式)

「つらい1年」とは、むろん、森友学園への国有地格安売却問題のことです。この問題にかかわる登場人物の中では、昭恵夫人は主役級の一人です。


安倍首相、経団連審議員会でゆとりのスピーチ(年の瀬)

昨年2017年12月26日、安倍首相が日本経済団体連合会審議員会に出席して、経済政策と戌年への抱負を話しました。首相は笑顔と柔らかい声の調子で、スピーチ終わり近くの部分を次のように話しました。

「相場の格言では、申酉(さるとり)騒ぐ戌(いぬ)笑う、と言うそうであります。本年の酉年は、余り多くは語りませんが、私にとっても、本当に騒がしい1年でありました。来年の戌年は、どうか、日本中で笑いの絶えない1年であってほしい。そう願っています」(2017.12.26.経団連審議員会)

妻にとってつらかった1年は、勲章をもらって、わが心をいたわる「良い年の瀬」で終わりました。

夫にとって騒がしかった1年は、10月衆院選大勝利と株式相場の好調で、「戌年に希望をつなぐ年の瀬」で終わりました。


加計孝太郎理事長、フィギュア選手壮行会でスピーチ(年の瀬)

この1年間、私ども学園にとってはさまざまなことがありましたけれども、最後のクリスマスイブに大きな大きなクリスマスプレゼントをいただきました。(2017.12.28.フィギュアスケートの田中刑事選手壮行会)



籠池夫妻には厳しい仕打ち 逮捕以来5カ月 まだ拘留中
保釈申請は却下 接見禁止

安倍氏の味方から敵方に変身した籠池夫妻。

森友学園の籠池夫妻は昨年2017年7月31日、経営する幼稚園の補助金詐取で起訴されました。それから5カ月。二人ともに、拘置所の独居房に拘留されたままです。

昨年11月に弁護人から保釈請求をしましたが、大阪地裁は却下しました。弁護士以外の人への「接見禁止」が続いています。籠池夫妻の息子さんや娘さんは、これまでの5カ月間、親に面会することを許されていません。

容疑事実や容疑を認めて逃亡の恐れがないという条件を考えると、これらの措置はかなり厳しい部類に入ると言えます。籠池夫妻の選挙スピーカー的パワー、それに長い収監と接見禁止を思えば、彼らに対外的放言をさせない、壁の外に出さないための措置でもあるのでしょうか。

ただし、言うまでもなく補助金詐取は犯罪です。公判前なので正確には容疑の段階ですが、判決しだいでは、籠池夫妻が罪に服するのは当然のことです。


安倍氏に味方した人は…

しかし、加計学園問題の前触れとしての文部科学省天下り摘発と前川次官辞任(*文科省狩りです)、前財務省理財局長の国税庁長官への昇任、昭恵夫人付き谷事務官のイタリア駐在大使館への転勤(*昇格人事だそうです)の対比を考えれば、安倍首相の心中を察するのは容易です。

わたしのような田舎人に察しがつのですから、大臣、官僚、与党政治家たちにとっては、察するまでもない「官邸の香り」でしょう。官邸の香り……。

大阪府の規制緩和で、籠池氏に小学校作りへの道を開いてあげた橋下前府知事、松井現知事も無きずです。籠池氏の陳情を発端にして規制緩和という政策を実行しただけですから、無きずなのはこれもあたりまえのことですが……。

規制緩和。似てますねえ、加計学園(岡山理科大学)獣医学部新設と。国家戦略特区諮問会議は政治家と民間委員とで構成されています。その戦略特区ワーキンググループ有識者と合わせて、安倍首相に特に親近していると見られるメンバーが複数入っています。彼らは安倍首相の直接の指示の有る無しにかかわらず、安倍氏の言葉の端や表情で意をくみ取る人たちであると、わたしには見えます。


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