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「光の園 松永さんの講演から」

2017年04月06日 | 大分県
『花びらが雫を落とす春の雨
      大地潤し 若葉が芽吹く』


 

春の雨。桜の美しさを感じますが、雨でゆっくりと見ることができないのが、ちょっともったいないような気がします。

今日は、朝から昼過ぎまで大分で「スクールカウンセラー連絡協議会」の会議や県の学校心理士会の会計の監査などがありました。
学校に来て下さるカウンセラーの方たちとの打ち合わせがありました。
 

連絡協議会の中で、講演もありました。
 

別府光の園の施設長をされている松永忠さんの「『光の園』で過ごす子どもたちから見えてくるもの」という演題でした。


松永施設長は、大分合同新聞の夕刊の「灯」欄の出筆者でもあります。数年前に、何かと学ばせてもらっている松永ご夫妻に「光の園」の中を案内していただきました。


敷地の中には、児童養護施設、保育所、児童館などがあり、地域に開放された、地域と連携した洋風な「町」といった感じがしました。当時の園長さんは、マザーテレサみたいな、安心して話ができるような感じの方といった印象があります。
 

松永さんの話や光の園の経営は、「愛」や「感謝」といった言葉が軸となって貫かれています。心に残った2つの話を紹介します。
 

1つは、社会の世界には、「直列型世界」と「並列型世界」があることです。その2つの世界を見ます。

直列型世界は、「矢のように進む時間」です。仕事、勉強などです。

並列型世界は、「浮いている時間」家庭での団らん、自然との戯れ、友だちとの会話、のんびりした時間です。


愛着形成は、並列で処理される時間です。
 

学校も家庭も昔は、現在よりも流れがちょっとスローで、並列的な部分が多くありましたが、今は、直列型にならざるを得ない部分が求められている傾向もあります。
それでは心の成長が置き去りにされるので、子どもたちの将来を見据えた教育を展開していかなければなりません。
 

2つ目です。同じようなことですが、マズローの「5段階説」の話がありました。

「人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されていて、低階層の欲求が充たされると、より高次の階層の欲求を欲するというもの。」と言います。


現在はダイレクトに5段階の上階層が求められるので、積み上げがない傾向にあると言います。


生理的欲求、安全な欲求などが満たされないまま、お互いの愛情を感じることができないまま、信頼関係のないまま、行動や結果を求められます。そこで、心も体もついていけない状態になります。


安心の中に心も体も満たされて、初めて「夢や目標をもって歩む」ということを、「光の園」の生活の中から、話をしてくれました。
 
 

有意義な時間を過ごすことができました。車窓から春の景色を見ながら学校に戻っていきました。

戻る途中に、シングルでもダブルでもトリプルでも値段は同じという「鳴門うどん」に寄って、遅めの昼ご飯をかつ丼プラスうどん(量は秘密)で生理的欲求を満たしました。


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