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新型コロナウィルスとの戦いに打ち勝とう72

2021-06-18 00:01:32 | 災害復興支援(東日本・コロナ等)

 リスペクトコラムです。
 当ブログで「現代のインパール作戦」と呼んでいる東京五輪ですが、最近では観客1万人上限という報道が流れています。ますます無謀な作戦に日本は突き進んで行っている印象。目的の地に果たして何事もなく到達できるのか、それともとんでもない結果になってしまい、将来・歴史に禍根を残すのか。世界に禍根を残すのか。徐々に緊張感が増してきました。まずは20日を迎えてどうなるのかですね。最近の気になる情報をリスペクトしてみました。
   
【五輪観客1万人上限へ 政権異論かわし前のめり】
〔衝撃の予測〕
「16日午前、別の専門家組織の会合では東京の感染者数について9月までの推移を予測した国立感染症研究所などの資料に、目を通した出席者に衝撃が走った。20日に宣言を解除した場合、宣言の再発令を避けられるのはインド株の流行を想定しないなど最も楽観的なシナリオで、多くのケースでは再発令が必要となる結果に。中には7月前半にも再発令が必要となるシナリオもあった。」
〔のぞく本音〕
「5月の連休明けから一転して(無観客)回避へかじを切った。背景にあるのはスポンサー企業の強い意向だ。無観客となれば多額の協賛金に見合う宣伝効果が得られない上に、スポンサー側から『(無観客は)理解できずイメージも湧かない』との声が上がったという。」

【五輪期間中 再宣言恐れ 有観客なら感染1万人増 東京リスク試算】
「観客ありで開催すると、無観客にした場合に比べて新型コロナウィルスの感染者が累計で1万人増える可能性があるとの試算を国立感染症研究所や京都大、東北大のチームが16日、まとめた。感染力が強いインド株の影響が仮に小さかったとしても、緊急事態宣言解除や五輪による人出の増加によって7月からの五輪期間中に再宣言が必要になる恐れがあるという。」
引用:山陽新聞

 今朝の山陽新聞にも大きく載っていましたね。まさに異常な前のめり状態。また、どのTVニュースでも危惧するコメントばかり。開催するかどうかから有観客か無観客かどうか、いつのまにか1万人かどうかになっています。本当に今の流れで大丈夫なのでしょうか。緊急事態宣言の再発令がどうのという論調ですが、開催賛成派は今までも宣言下じゃなかったのかという言い方になるでしょう。NPBやJリーグでも5千人上限でずっとやってきたじゃないかという論調ですが、そりゃ規模からして全然違う話です。世界中からその何倍ものの人流がやってくるのです。日本人だけで完結する話ではなく、情報が少ない途上国からもやってくる超巨大イベント。パンデミックの中でフェスティバルをやってお祭り騒ぎをしようという「パンデミック五輪」に、かなり無理があると思います。
 当ブログでも少し前まで「サイレント・アシスト」という表現を使っていましたが、ここでは「ザル入国」という言い方ですね。あれだけPCR検査をしても、どうしてクラスターのチームが出てしまったのか。それは検査と検査の隙間に感染したと思われるから。以下の記事でもまさにそんな話です。
   
【やはり〝ザル入国〟が横行するのか 海外メディアがプレーブックの穴指摘でバッサリ】
「米『ヤフー・ニュース』は『五輪はどうコロナを切り抜けるか』と項目ごとに詳細を解説した。その中で、『ルールの穴』を指摘。『プレーブックには選手団に「日本に旅行前の14日間は、他の人との物理的な接触を最小限に抑える」よう求めているが、具体的な制限がない』と、現地出発前の厳格な隔離など、防疫策がないことを疑問視している。
 さらに『ウイルスの潜伏期間(通常は3~7日間)があるため、選手は出発の2日前に家族からウイルスに感染。日本到着時に検査で陰性になり、東京の仲間と交流。期間中、自分の検査が陽性になる前に仲間に感染させる可能性がある』と、〝ザル入国〟の危険性を強調した。
 また『選手間と日本人との接触を制限することが重要になる。しかし、何万人ものボランティアが大会運営に関わっているため、何らかの接触は避けられない』と、完全なバブルは難しいことも指摘している。
 国際オリンピック委員会(IOC)によると、五輪全体で参加選手らの約80%とメディア関係者の約70~80%がワクチンを接種する見通しだが、100%ではない。記事でも『五輪関係者のすべての人がワクチン接種を受けるわけではなく、ワクチンは100%効果的ではないため、他の多くの対策が講じられる』としている。」
引用:東スポWeb

 完全なバブルは難しいとあります。まぁそうでしょう。プレーブックをまだ見ていないですが、何となく想像はできます。完全な防疫策が打てていないとありますが、個人的には究極論ですが、そもそもこの時期に五輪を開催する事自体が誤っていると思われます。
 当ブログでも去年の春だったか、1年延期論を書きましたが、それはワクチンが順調に接種でき、集団免疫をある程度達成できたらの話でした。確か当初は年明けにはどんどん接種が進んでいく予想だったと思います。しかしふたを開けてみればどんどん予定時期が後退してしまい、気が付いたら五輪に全然間に合わなくなってしまったと。

【東京オリンピック強引開催の危険性、“ザル”入国に選手団に陽性者「最悪のシナリオ」】
「(政府や東京都、組織委員会は)PCR検査を徹底したうえで、選手・関係者を外部と遮断する──、いわゆる『バブル方式』を導入すると計画している。しかし、奥田先生は「完全に封じ込めることはできない」と指摘する。
「陰性だったとしても、それが偽陰性の可能性もあります。新型コロナウイルスは、潜伏期間が1~14日間、多くは3~4日といわれ、無症状時に他者へ感染させてしまうケースが4割とも。繰り返しますが、大規模な大会を開催するなら、7割以上の人がワクチンを接種し集団免疫を獲得してからです」」
「大会直前になっても、世論は賛成と反対に揺れていた。その理由のひとつが、政府、東京都、組織委員会の変わらない危機管理意識の低さだ。入国後、五輪関係者などにPCR検査を繰り返すことなどを条件にする一方、選手に対しては2週間の待機を免除する特別措置をとっていた。
 つまり、選手は入国直後から練習することも可能で、運営上必要な関係者(技術スタッフ含む)も必要な感染予防を行えば隔離されず、ホテルと会場などの往復をすることができるのだ。2月に行われたテニスの全豪オープンでは、選手をチャーター機で入国させ、その後、2週間のホテルでの隔離生活(毎日PCR検査を実施)を命じた。万全の対策を講じたが、それでも選手や関係者から感染者が発生してしまった。」
引用:週刊女性PRIME

 五輪を開催するなら、7割以上が接種を終わらせ、集団免疫を獲得してからとありますが、まさにその通り。先進国で断トツで遅い、日本の今年の動きがそのまま五輪を危険な位置づけに追い詰めてしまったように思います。テニスの4大大会を開催できたという論調がありますが、上のコラムでも実際は選手や関係者から感染者が出てしまった。当然観客に対してもサイレント・アシストしてしまっている可能性があるのではないかと思われます。

【有観客にこだわる背景にスポンサーの“バラまきチケット” 英経済紙が指摘】
「英経済紙『フィナンシャルタイムズ』が、東京五輪スポンサーのチケットキャンペーンによって新型コロナ禍にもかかわらず有観客開催が強行されると指摘した。同紙は『東京五輪の主催者はいまだに満員まで想定している。組織委員会が見込む収入のうち、900億円はチケット販売によるもので、大会の商業収入の約半分を占めるとされている。残りは公的資金となる』とチケット収入が大きなウエートを占めると分析する。コロナ禍のため開催する場合は無観客試合を専門家は強く求めているが、そうなるとチケット収入はなくなってしまい、払い戻しに多くの費用がかかる。」
 「『医師や公衆衛生の専門家は新型コロナのまん延を避けるために観客なしでオリンピックを開催するよう助言しているが、主催者やスポンサーは投資の見返りを得るために少なくとも一部のファンを維持することを切望している』と同紙。
 なかでもカギを握るのがチケットの『スポンサー枠』だ。マーケティング会社幹部の話として『スポンサーは、競技会やその他のマーケティングイベントで五輪のチケットを配った。スポンサーにとっての大きな問題は、消費者キャンペーンの当選者が参加できるかどうかだ。スポンサーのほとんどは、チケットキャンペーンからすでに多くの利益を得ている』と指摘。そして『これらのチケットがキャンセルされた場合、彼らは多くの反発に直面するだろう』。
 すでにスポンサーは多くのチケットを〝ばらまいて〟おり、もし無観客開催となればチケットに当選した消費者などから多くのクレームが出ることが予想されるため、なんとしても有観客開催をプッシュしたいというわけだ。」
引用:東スポWeb

 スポンサーしか視野に入れずに事を進め、結局は低迷していくって、どこかで聞いたような話ですね。スポンサー本位で個人サポーターや地域に根付く努力を怠り、トータルでパワーを失い、下部カテゴリに降格していく・・・なぜか違う次元の話に聞こえないのは気のせいか。上のコラムでも国民の命よりもチケットキャンペーンの方が大事だから、強引に開催していき、国も同調する。ヒト、モノ、カネ、コトとありますが、「カネ」に固執し、ヒトやコトが手から離れていくという事でしょうか。まさに現代のインパール作戦か。インパール作戦をググってみると、「日本軍の戦闘能力を過信し、補給を無視して計画・実施されたこの作戦は、日本軍の作戦指導の硬直性を暴露」とありましたが、「運営能力を過信し、専門家による提言を無視し、計画・実施されたこの大会は、政府やIOCの硬直性を暴露」と聞こえる気がします。
 と、今日はこの辺にしておきましょう。最初から無観客宣言する事が決まっていたという方がまだましだったかもしれない。パンデミック五輪か・・・
東京五輪開催問題関連: /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /
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