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日本代表のこと・・・511

2021-11-07 00:01:32 | サッカー(日本代表、W杯等)

 リスペクトコラムです。
 DAZNで毎週木曜日に、うっちーこと内田篤人氏がMCの「FOOTBALL TIME」が配信されており、毎回欠かさずに観ています。活躍する海外組の代表選手の動向を中心に構成され、ゲストに日向坂48の影山さんを中心に、代表選手のOBや現役が出演し、レベルの高い内容になり、面白く観させていただいております。先週の回をいつものように見逃し配信で観ていると、「今日はちょっと違うぞ。話が深いから面白い」と記事にする事にしました。
 元々フォーメーションの詳しい解説が聞きたいと思い、以前番組で取り上げて欲しいネタ募集があった時に、「フォーメーションの入門解説」をやって欲しいと送っていたので、ちょうど良かったと思いました。元J2岡山の岩政氏がやってくれました。先日勝てたオーストラリア戦で採用された4-3-3について、詳しく解説してくれたので、本当に良かったです。さすが岩政先生です。
   
【DAZN「内田篤人のFOOTBALL TIME」番組史上もっとも深い話】
〔岩政大先生が日本代表[AFCアジア予選から見た、サッカーIQを高くするお話。4-3-3で勝てたけど、本当の意味で成功だったのか?どこまでケアができたのか? 良かった点や改善点などを一緒に考えよう!〕
<サウジ、オーストラリア相手で1勝1敗、11月のベトナム、オマーンのアウェー2連戦>
内田氏:オーストラリアは戦い方が変わって、全然いいサッカーになっていた。立ち位置とか現代っぽくなって整理されているなぁと思う。
岩政氏:最近特に変わった。ポステコグルー監督になった時から少しずつ変わってきて、昔みたいな放り込みサッカーでなくなった。
内田氏:サウジは(戦う相手として)難しい。内田氏:オマーンのアウェー戦は怖い。一回負けてるし。

<日本の窮地を救った4-3-3とはどんなシステムなのか>
 オーストラリア戦で、これまでベースにしてきた4-2-3-1から4-3-3を初めて採用。この結果勝利。選手達はこのシステム変更について、「守備の時により前から行くという、攻撃の時にしっかりボールを保持して押し込むという事をもう少しやえりたかったのが本音(田中選手)」「相手の特徴を消すという事と、後は自分達がボールを保持できるように、ボールを扱える選手を2人前に置いて、遅攻速攻を上手くやっていくのを意識してやった(吉田選手)」とコメント。
内田氏:自分は余りフォーメーションを意識してプレーして来なかった。4-2-3-1は守備が上手くはまって、一番簡単な守備。
岩政氏:特殊なやり方をしたなという印象。リバプール式というのか川崎式というのか、よく勝ち切ったなというのはあった。1つは自分の想像ではメンバーを交代させる時に、システムを変えるからという言い方で交代選手に伝えた方が納得しやすかったかもしれないというのがある。もう1つは、オーストラリアがビルドアップの時にボランチが脇に広がっていくのを4-2-3-1でどう抑えるかというのは難しかった面がある。サイドハーフがそのまま高い位置を取って、攻められて下がると、そのまま全体が下がってしまうという流れで押し切られるのではないかというのがある。じゃあ高い位置で行こうとすると、4-2-3-1では難しいから、ここを出すために中盤を3枚にするというのを考えたのだろうなと思う。
   
<4-3-3のメリット、デメリット>
岩政氏:簡単に言うと4-2-3-1はオーソドックス。簡単に崩れる事はない。逆に言うと、どこも分厚い所を作れないので、特殊ではない代わりに特徴も無い。4-3-3はかなり特殊で、相手がかなり戸惑う可能性がある。逆に言うと、特殊なやり方は空いてくる所があるので、相手が突いてくる事が増えてくると、結構オーソドックスに戻るという所は、チームづくりの大体の流れ。上手くいって、これをベースとするなら、かなり精査して詰めていかないと相手にどんどんやられる形になる。そして結局4-2-3-1の方がバランスがいいと落ち着く可能性が高いと思う。
内田氏:4-3-3で誰をどこに使うのかというのが出てくるし、じゃあ4-2-3-1の方が選手を置きやすいというのが出てくる。システムによって要らない選手が出てくるので、選手選考にかなり影響が出るのでは。
岩政氏:4-2-3-1で4人で賄っていた中盤を4-3-3になると、3人でやらなければならなくなるので、運動量が豊富な選手(ディフェンシブハーフなど)が必要になる。この位置には柴崎選手や鎌田選手しかいないので、そういう選手がいなくなるので新たにそういう選手が入ってくる可能性がある。逆に言うとトップ下と右を両方やれる選手(堂安選手や久保選手など)が減らされる可能性がある。
 トップ3枚のサイドは少し高い位置を取るので、ウィングに新たな選手を入れる可能性は出てくる。こういう風に中盤の形が変わるだけで全然変わってくる。
【システムによる選手の適性】
4-3-3:  運動量のある守備的なMF&ウィング
4-2-3-1:ゲームメーカータイプのトップ下

<過去4試合で見た改善点>
・守備(オーストラリア戦で失点につながるFKを与えたシーン)
岩政氏:4-3-3で行くならハイプレス・ハイラインにするしかない。守備の判断基準で、ボール中心か人中心か整理がついていないように見える。ボール中心ならハイラインで作りやすいが、人中心だと、相手にずっとついていく事になるので、ラインが深くなる。それをはっきりとボール中心と決めてあげればいいが、決まっていないからこの失点シーンにつながっている。これを防ぐためには細かいラインコントロールの設定が必要。中に外に大きく動くサッカーを作らないと4-3-3は成り立たない。
 4-3-3で推奨されるボール中心の守りとは頻繁なDFラインの上げ下げにより、相手をオフサイドポジションに追いやる。そしてその選手にはとらわれずにハイラインのまま守備陣形を全体的にボールサイドに寄せて行く。
内田氏:各個人で見て行ったら、海外のクラブチームは絶えずハイプレスをしていると思う。日本はどちらかと言えばサイドに追い込みましょうだが、海外はCBにガンガン行く。90分続かないと言うけど、90分やってる。4-3-3だったら前から行かなきゃやってる意味が無い。
岩政氏:代表チームだと、それぞれの国で違うと思う。ドイツ系はどんどん行くが、イタリア、プレミア、ベルギーは人だったりするので、そういう所を揃えてあげないと、ずれた所はスペースになるので、そこは必要になる。オマーン戦の失点も人中心の守備からの失点なので、4-3-3にするなら成り立たなくなる。
【4-3-3での守備】
・ハイプレスとハイラインが必須  ・人ではなくボール中心で守る
   
・攻撃(オマーン戦)
岩政氏:日本人って積み上げ方でサッカーを考えていないかなと思う。言葉の使い方で人間の脳って作られていると言われているが、日本語って最後に結論が来る。アメリカ人など外国人は最初に結論を言う。だから逆算型と言われる。サッカー選手もそうだと思っていて、オマーンは4-3-1-2で何が起こるかっていうと、最後に展開した時に3人絡む事ができたらCBが出て行くしかない。その時に中央にスペースが生まれるので、サイドに展開した後にゴール前にいましょうでは遅い。ゴール前にどういう形を目指すかでサイドに展開して、逆算型でサッカーをしないと間に合わないと思う。逆算型だったら試合内容も違っていたように思う。
・積み上げ型: 一つの課題がクリアできたから次を考える。
・逆算型:   結論が決まっていてそこに向かって行く。

 という内容でした。ずっと思っていましたが、内田氏は森保ジャパンを認めていないんじゃないかと。オーストラリア戦の直後の配信でもコメントを省略していたので。今回、岩政氏も同様に内心本当は認めていないんじゃないかと少し思いました。4-3-3のフォーメーションの特徴、長所や弱点がよくリスペクトできました。噂で困った森保監督が川崎さんの事例を見て、これはいいと急遽採用したらしいという噂が流れましたが、強ちガセでもないように思えます。
 次の代表戦を観るのが楽しみです。11月のどちらの試合も完全アウェー状態になるという事ですが、正直2勝できなければ、そこで森保ジャパンはアウトになるのではないでしょうか。2敗した時点ですでに終わっているのですが、後任を用意できない田嶋ジャパンがずるずると引きずっている状態かと。埼スタへ試合会場を変更した事が報道されていましたが、当ブログから見たらレベルの低いナンセンスな話です。メディアで取り上げられる事自体が無駄で、もっとやる事あるだろと個人的に思います。岩政さん、またフォーメーションネタをお願いします。
元岡山・岩政選手関連④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180109
   〃           ③:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20161020
   〃           ②:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160914
   〃           ①:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141221
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

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