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クラブ経営について78

2018-04-28 00:44:33 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 つい先日の25日(水)、毎晩観ているテレビ東京(TSC)の「WBS」で特集がありました。スポーツビジネスが出てくるのはめったになく、しかもJリーグという事でちょっと注視しました。内容は新たな事業利益を生む「芝」ビジネスです。鳥取さんの事業は以前に紹介済みなので、ここでは紹介を省略させていただきますが、鹿島さんもあったのですね。まずはWBSでの番組内容の抜粋です。
   
【Jリーグクラブが挑む“芝ビジネス”】
「芝生は子ども達のケガの防止だけでなく街のヒートアイランド対策にもつながるという。国も、学校の校庭を土から芝生に変えようと補助金などで後押ししていて、公立学校では10年で1,000校以上、増えました。ただ、全体でみれば、まだ7.4%と低い数字です。そこで芝ビジネスに乗り出したのがサッカーJ3のガイナーレ鳥取。鳥取県米子市に広がる約130ヘクタールの耕作放棄地を安く借り芝を育てるという。さらに、豊富な地下水と自動芝刈り機を使うことで生産のコストダウンも図るという。こうした取り組みで作った芝を学校などに導入していく。一方、鹿島アントラーズのスタジアムでは、稼働日数を上げるために新種の芝を導入。芝の回復のため試合後人の立ち入りを制限していたが、回復の早い芝でいままで100日程度だった稼働日数を150日まで増やしサッカー以外のビジネスにも使っていくとしている。」
引用:テレビ東京公式HP


 
 鹿島さんの新しい天然芝ですが、剥がれにくくて回復が早い新種の芝だとか。こちらの方のブログこの方のブログに詳しく紹介されていたので、抜粋して紹介します。

・スタジアムの)稼働率を上げないとビジネスとして成り立っていかない。稼働率を上げるためには芝を変えていく。
・J1鹿島が、剥がれにくくて回復が早い新種の芝を開発。従来の芝は縦に伸びていくので、剥がれた部分が中々塞がらないが、新しい芝は横に生えていくため、剥がれても周囲から補い合うように穴を埋めていく。激しいプレーがあっても剥がれない。
・この取り組みでカシマスタジアムの稼働日数を100日から150日まで増加。通常、試合と試合の間は4日のメンテナンス期間を設けていたが、この新品種では3日で回復が可能。
・芝を通じて地域を巻き込んだビジネスにする。
・コンサートやキャンプ、盆踊り、運動会などに広げていきたい。
   
 鹿島さんのその新しい「芝」ビジネスを調べてみると、いろいろ知りました。「ターフプロジェクト」という事業名だそうです。Number Webに詳しく載っていました。以下、引用して紹介。

【鹿島復権への相棒は最強の芝生。構想6年、ターフプロジェクトって?】
「カシマスタジアムでは、今シーズンより新品種を採用し、ピッチの芝が新しく生まれ変わった。芝の常緑化とスタジアム稼働率向上を目的とした取り組みだ。鹿島はピッチでも先駆者でないと。」
「構想6年、MLBやNFLを参考にした芝生。今季より鹿島アントラーズは、構想から6年をかけて開発した新品種のスポーツターフを採用した。スポーツターフとは運動用地に植える芝のこと。南アフリカ原産の「シーショア・パスパラム改良型」で塩害に強く、1951年にオーストラリアで発表された品種の改良版。海沿いの公園やゴルフ場で使用されてきたもので、“塩を嫌わない芝”の採用だ。」
「'18年3月2日、鹿島アントラーズは、「ターフプロジェクト」としての事業展開を発表した。事の始まりは、'12年より芝の成長を促進するLED照射システム「BRIGHTURF」をソニービジネスソリューション、セキシン電機、信州大学とともに、開発に取り組むことを発表したときからだった。「BRIGHTURF」は、'16年から実際に導入開始。そして今回、年間常緑化のために新たな養生技術であるピッチ保温シートを独自に開発し、短い納期でターフを張り替えるビッグロール工法を確立させたことを発表した。」
「短期間で芝を張り替える技術を得たことにより、ピッチの常緑化とスタジアム稼働率向上につながるということだ。スタジアムの収益性を高めるために。
「一度ホームで戦った後、次にホームで戦うのは2週間後となる。その14日の間に、クラブ自主事業イベントやコンサート、そしてホームタウンの小中学校の運動会などを実施しながらも、傷んだ芝を週末に張り替えることで、また万全の状態で試合を迎えることが可能となったのだ。」
「今回の「ターフプロジェクト」によって、芝生への考え方が大きく変わる可能性がある。“芝をいかに維持するか”ではなく、“傷んだ芝は、張り替えて新しいものを使う”というアプローチの転換だ。傷んだ芝でも、夏場なら張り替えることで約1週間で再生が可能となった。日本の芝の7倍の成長をとげる新品種だからこそできる芸当である。
 今後、鹿島アントラーズとしてはプロアマ年間100試合以上開催を目指していく。実際に'16年は106試合、'17年は95試合に使用されていたが、試合数を維持、または増やしつつも、音楽イベント、市民の運動会などで年間のスタジアム稼働率を上げることで、さらなるスタジアムの活用が可能となるのだ。」
引用:Number Web


 という内容でした。一番アンテナにひっかかったのが「鹿島はピッチでも先駆者でないと」という部分。つまり、他の部分でも今まで先駆者だった訳です。確かにそうかもしれません。Jリーグ開幕時に、当時のリーグ側から参画は無理と思われていたのに、田舎に専スタを作って実現し、最初のシーズンで前期優勝を果たし、えーと10何冠でしたっけ・・・もっとも多い優勝回数を誇るという存在。まさにJリーグの先駆者クラブですね。鳥取さんはどちらかといえば、Jクラブホームなどのスタジアム以外の部分ですが、鹿島さんはJクラブもしくはそこに続くレベルのピッチを意識した事業展開です。Jクラブでも試合以外の利用が増える事による稼働率向上という、永遠のテーマの克服につながります。今後の鹿島さんの「ターフプロジェクト」事業の事業展開が楽しみです。
J1鹿島公式HP該当ページ:http://www.so-net.ne.jp/antlers/news/release/64180
J1鹿島関連⑲:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170723
  〃     ⑱:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170719
  〃     ⑰:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170707
  〃     ⑯:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170104
  〃     ⑮:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20161205
  〃     ⑭:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160701
  〃     ⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160111
  〃     ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151106
  〃     ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150807
  〃     ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140714
  〃     ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140705
  〃     ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140503
  〃     ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140130
  〃     ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130506
  〃     ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111005
  〃     ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110528
  〃     ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101128
  〃     ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100122
  〃     ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090301

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