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優勝の味24

2015-11-06 00:05:38 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 先日、10月31日にナビスコ杯決勝が行われ、見事J1鹿島が優勝されました。栄えある17冠おめでとうございます。なぜ、鹿島さんは復活できたのか、優勝できたのか、いろいろと流れたマスコミ報道から分析してみたいと思います。まずは「6度目の制覇。なぜ鹿島はこんなにナビスコ杯で強いのか?」というタイトルの、集英社「SPORTIVA」のコラムから、抜粋して紹介。
   
 つけ入るスキを与えない、圧倒的な勝利。今シーズンのリーグ戦ではガンバさんの2戦2勝とあって、試合前はG大阪有利と見る向きも多かったが、始まってみれば、鹿島さんが終始主導権を握り続けた内容。
 今年で23回目のナビスコ杯で6度目の優勝は驚異的。4回に1回は鹿島が優勝している計算で、2011年から今年までの5大会で3度優勝という荒稼ぎ状態。なぜこれほどまでに、鹿島はナビスコ杯に強いのか。
 ナビスコ杯は現在、若手選手の登竜門としての色合いを強調。週末のリーグ戦の合間を縫っての平日開催のために若手を抜擢する絶好機として活用。また、日本代表戦期間での開催も多く、代表選手を抱えるクラブにとっては物理的に主力選手を揃えられなく事もその理由の一つのため、ナビスコ杯は少数精鋭でシーズンに臨むクラブではなかなか勝ち抜けないという事。若手を含めたクラブ全体の選手層が質の上で一定レベルに保たれていてこそ、手にできるタイトル。過去の優勝クラブ、あるいは決勝進出クラブを見ても、あまり番狂わせは感じられない。

 常連で決勝に顔を出すクラブに共通するのは、若手育成に力を入れ、世代交代を図りながら選手層を一定レベルに保っているという事。短期的には移籍を活用した選手補強で強くすることはできても、クラブ全体の選手層を厚く保とうと思えば、やはり若い選手を育てていくことが必須であり、その顕著な例が、鹿島ということになるのか。
 だが、鹿島さんはベテランの存在が上手く共存し、小笠原、曽ヶ端、本山らの存在が若手の力を引き出し、ひいてはクラブの総合力を高めていると思われる。
集英社SPORTIVA該当記事:http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/jfootball/2015/11/02/post_995/
   
 今大会で13年ぶり2度目のMVPになった小笠原選手をはじめ、ベテラン勢が若手選手と上手く融合したのが勝因としています。岡山で言えば岩政選手や加地選手の存在ですね。次は「何度でも甦る鹿島、ナビスコ杯優勝。2年間の世代交代が実り、黄金期へ」というタイトルのNUMBERのコラム記事です。以下、抜粋して紹介。

 2006年のナビスコ杯で準優勝に終わった以降、昨年までの8年間でJ1鹿島はカップ戦(ナビスコカップと天皇杯)決勝の舞台に4度立ち、そのすべてで優勝。決勝の戦い方を熟知し、わずか2シーズン、タイトルが無かっただけで大問題となる、常勝チームたるゆえん。
 前期に連勝が一度も無く中位で終え、シーズン途中でセレーゾ前監督を解任したのはわずか3カ月ほど前で、その後後期では優勝争いを繰り広げ、3年ぶりにナビスコ杯を獲得。この復活劇で「戦う姿勢」と「自主性」を選手に取り戻させた石井新監督の指導力も見逃せないが、浮かび上がるのは計画的なチーム作りとリカバリー力。
「若い選手を育てていこうとすると、どうしても波が出てくるので、『今勝つ』というのが大前提で、その上で3年後も意識しながらチーム編成を考える必要がある。例えば、100%タイトルを狙いにいくシーズンと、タイトル30、育成70の割合で臨むシーズンと、チーム状況によって重きを置くものの割合を変化させている」と、'96年から鹿島の強化における最高責任者を務める鈴木満氏のコメント。
 まさに'13、'14年は世代交代が重要事項であるために、若手の指導に定評のあるトニーニョ・セレーゾを招聘した結果、この2年間は無冠に終わったものの、世代交代が推し進められ、'14年は最終節で勝っていればリーグ優勝の可能性もあった3位で終了。

 そこで'15年はいよいよタイトルを狙うシーズンとなるはずだったが、セレーゾ監督が若手の成長を信じ切れていなかったため、鹿島さんの真骨頂として後任監督として石井ヘッドコーチを指名したのは、あくまでもタイトル獲得にこだわったから。実は、石井はシーズン終了後、コーチから監督に転身する予定だったとか。
 鹿島の若い選手たちにとってのきっかけは、2年間の無冠とシーズン途中での監督交代を乗り越えて掴んだ今回のタイトルかもしれない。世代交代を乗り越えて、黄金期がスタート。
 まだまだタイトルへの渇望に陰りのないベテランと、主力として堂々と戦い、タイトルの味を知った若者たちで、これまで鹿島は世代交代を乗り越えたあと、黄金期を築いてきた。今回のタイトル獲得が、もう何度目にもなる鹿島の黄金期の始まりになるということを、歴史は教えてくれている。
NUMBER該当記事:http://number.bunshun.jp/articles/-/824457

 そして、ネット上で見かけたのが石井新監督の事。ちょっと調べてみました。石井監督は、Jリーグ開幕時にJ1鹿島の所属選手として黎明期の主力として活躍。1998年に福岡さんに移籍した後に引退。その後はずっと鹿島さんでコーチ一筋。実は今シーズン後に他のクラブへ行って監督の修業をしようと思っていたとか。
 ミーティングで感極まって涙する事もしばしば。練習中のスライディングを解禁し、忘れかけていた戦う意識を練習から取り戻させた。鹿島さんはかつては紅白戦でも激しく削り合い、それが高じて罵り合いた取っ組み合いに至るのが日常茶判事で伝統だったようですが、スライディングの解禁でハードワークへの意識とチーム内の競争原理を覚醒させた。石井監督は普通の指揮官でしたが、就任後14勝4敗とV字回復という結果を出しています。
J1鹿島関連⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150807
  〃     ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140714
  〃     ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140705
  〃     ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140503
  〃     ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140130
  〃     ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130506
  〃     ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111005
  〃     ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110528
  〃     ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101128
  〃     ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100122
  〃     ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090301

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