J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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優勝の味18 【J特】

2011-01-02 00:10:23 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)
 今日、TVで天皇杯決勝戦観ていました。優勝した鹿島の皆さん、優勝おめでとうございます。14冠ですって? すごいですね。選手もいいですが、やっぱりオリヴェイラ監督の力も大きいと思います。オリジナル10で、ある意味常連クラブなので、見慣れた面もありスルーしても良かったのですが、実はJ1鹿島も地域に密着した素晴らしいクラブなのです。改めてどういうクラブか紹介してみましょう。
                  
 ホームタウンは、茨城県の県庁所在地・水戸市ではなく、鹿嶋市、神栖市、潮来市、鉾田市、行方市の4市。鹿行(ろっこう)地区と呼ばれています。元々のホームタウンは鹿島町でした。鹿嶋市の人口は約66,000人、他の4市を加えても合計約28万人で、岡山市はおろか、倉敷市の半分より少し多いくらいの人口です。しかも地理的に中央から離れた場所にあります。
 東京在住時、常磐線に乗るたびに一度は鹿島に行ってみたいなと思っていましたが、ついに実現できませんでした。水戸まで遠く、そこからまた電車に乗るという事で、遠いイメージがありました。そんな場所にあっても、今の人気をずっとキープできているのはすごいと思います。

 クラブ公式HPを観てみました。すごいです。英語版ページがあります。違うなぁと。
 「ホームタウン」ページがあります。見ると、しっかり5市を紹介しています。それぞれ人口・面積から市イベントスケジュールまで。「グルメ」「宿泊」「便利」の3つのガイドページがあり、特にグルメページや便利ページは、クラブが紹介HPを1店1店開設されています。なかなかここまでできませんね。「他のスポンサーとの兼ね合いがどうのこうの・・・」と口にするクラブにはできないかもなと思ってみたり。本当に行政と連携が取れています。形だけの協力体制ではない事がよくわかります。
J1鹿島公式HPホームタウンページ:http://www.so-net.ne.jp/antlers/hometown/

 公式HPを見ると「ホームタウンの輪」というページがあります。いわゆる協賛店制度です。こちらのようなJ1の有名クラブでもしっかりと協賛店制度を実施しています。しっかり地域貢献しているから今の人気を保てているのがよくわかります。J2でこの制度を全くやっていないクラブが3つありますが、このページを見ると、なぜできないのか??になります。
J1鹿島公式HP「ホームタウンの輪」ページ:http://www.so-net.ne.jp/antlers/hometown/hometown_no_wa/

 育成組織ページを観ました。「地域密着型 選手育成システム」という事で、カテゴリが縦線、地域が横線の素晴らしいピラミッドが形成されています。つくばや日立、ひたちなかなど茨城県の主要な地域は抑えています。現在、県内12校・千葉県東庄の計13校でクリニックを展開しているそうですが、水戸がありません。こりゃ、J2水戸さんは苦労するわとちょっと思ってしまいました。頑張れ、ホーリーホック。
J1鹿島公式HP育成組織ページ:http://www.so-net.ne.jp/antlers/academy/

 エコプログラムを実践されています。'06年に県よりカシマサッカースタジアムの指定管理者に選定され、スタジアム利活用策を「THE DREAM BOX.」として展開されているそうです。当ブログでも以前に、バイオディーゼルのクラブトラックを紹介した事があります。
J1鹿島公式HPエコプログラムページ:http://www.so-net.ne.jp/antlers/fanzone/reports/eco.html

 ボランティア組織として、「アントラーズスポーツボランティア」という組織があります。ホームゲーム運営協力の他に、地域のスポーツ文化の振興をはかるために近隣市町村の様々なスポーツイベントへのスタッフ派遣も検討されているとか。実は他に「カシマスポーツボランティア」とい別組織があります。カシマサッカースタジアムができる時に、鹿島町体協、鹿島サッカー協会、(財)鹿島町文化スポーツ振興事業団の3団体に、クラブからの「ホームゲームの運営を支援していただけないか」という依頼で設立されたそうですが、うまくバランスを取られ活動をされているのでしょうね。
カシマスポーツボランティア公式HP:http://www.sopia.or.jp/kcs/suport/

 確かに歴史があるクラブですが、こうして見るとこれほどの田舎(ごめんなさい)にあるクラブなのに、あれほどの人気、観客動員をキープし、14冠を達成してACL出場を決めたという事で、参考にすべき点は多いのではないでしょうか。次はゼロックススーパーカップですね。
コメント
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